オーケストラの水準を高めたのは、マーラーがニューヨーク・フィルの指揮者としての役割は大きかった。アメリカのオーケストラのレパートリーに、マーラーが重要なのは歴史の源になっていることなのです。アメリカのクラシック音楽を聴くときに、このミュージカルからの流れを視点にして聞いてみよう。
古楽の愉しみ ホルンの魅力
中世、狩りをするときに馬上で角笛を吹いて、後方との連絡をした。この角笛がホルンの起こりです。管楽器の中でベルと呼ばれるラッパが後方を向いている唯一の存在です。このベルに握りこぶしを入れて出す強弱と、唇で出す音程は一様でないふくよかさが演奏者の個性でホルンという楽器に魅了される大きなポイントです。
音の探究者たちへ。《新》長岡鉄男の外盤A級セレクション
A級の音はA級のソースから!オーディオ・マニア必読の画期的レコードガイド。説明無用のガイド本が、新装されて登場。中古本でも必死に探していたオーディオ・ファイルは少なくない。今、それが叶ったのもA級の名録音盤がSACD、アナログ共に購入しやすい嬉しい状況になったこともある。中古盤やオークションを渡り歩く時間を少なく出来て音楽を聞く時間がもてる。こうしたガイド本が登場することで、オーディオ・ファイルが求めている音盤はもっと登場してくることになるだろう。
ケント・ナガノのストラヴィンスキー
The Verbier Festival closes tonight with a big concert of the Verbier Festival Orchestra conducted by Kent Nag…
僕は全世界を抱きしめるだろうに!
ベートーヴェンの耳の病は、話が聞き取れないで筆談をしてる相手の後ろでピアノを弾いていた弟子に、「そこはおかしい」と注意したと言います。対話をしようとしていた相手は気分を害したことでしょう。また、ピアノに噛み付いて音を聞いていたと言うから居合わせた人はとんでもないのを見てしまったと怖がったことでしょう。
僕の生活は今までよりも優しみのあるものになった – 快癒への望みを込めて書き上げられたヴァイオリン音楽の大名作。
幸福感に満ちた明るい曲想から《春》という愛称は、新緑の鮮やかさや頬を撫でる春風の心地よさがよく表現されていて、誰しも同じ気持を感じるでしょう。この時代も国も超えた感動の共有はベートーヴェンの音楽のもっともたるところ。
僕の生活は今までよりも優しみのあるものになった。この時、彼は《不滅の恋人》を思っていた。快癒への望みを込めて書き上げられたヴァイオリン音楽の大名作。
春風駘蕩が支配したアレキサンダーソナタ第1番
春風駘蕩が終始統一されている。しっとりと落ち着いた楽想が印象的な、隠れたファンの多い曲です。《第7番》や《第8番》と比べると起伏に乏しさも感じられるが、優れたヴァイオリニストの手にかかると一服の名画に時の流れを含んでいるような渋味に富んだ充実感が味わえる。落ち着いたムードが続いたので、終楽章は快活な対比になるかと思うのの裏をかいて伸びやかな変奏曲。
チェロを演奏する楽しみを決定づけた、カザルスの大発見。
人類の大いなる遺産といえる名盤。
太陽にも大地にもたとえられるのは、平和だなぁと感じさせる。音楽は古いけど、それが斬新にも感じられるのだから面白い。楽器とマイクがかなり迫った録音だったろうと感じさせる、野太い音です。小鳥がピースピースと鳴いています。といった国連会議場や、ホワイトハウスを聞いて認識しているカザルスの音と比べたら随分生気に満ちています。
英 DECCA SXL-6405 ブリテン・コンダクツ・イングリッシュ・ミュージック
1969年録音。ジャケットの写真は、この録音がなされたワイナリーのものでしょう。(後に火事で焼失)ブリテンのシンフォニーは2楽章、3楽章が美しくイギリス的な悲哀に満ちてイギリス音楽が好きな方には堪らないでしょう。録音は、この当時の英DECCAらしい厚みの有る芯のしっかりした優秀録音。「ロジャー=ド=カヴァリー」を初めて聴く方は少しビックリされるでしょう。まさか、あのメロディーが聴こえるとは!
Maria Callas – Puccini : TOSCA HIGHLIGHTS – EMI ASD-2300
テバルディもいいけど、トスカはカラスがとどめを刺す。プッチーニを聽くのか、トスカのドキュメンタリーを見るのか。音楽を見るというのもおかしなものだけど、オペラはドラマだと、言い切れるなら作曲家の音楽よりもこのカラスの歌唱ほど、トスカになりきっている録音はないでしょう。これが映像化されていれば、数あるオペラ映画は霞んでしまっているはずです。ステレオで録音されたカラスの数少ないレコーディング中で、これ以上に望めない。