弾き崩した演奏でクライスラー本人の自作自演に匹敵するように魅力的◆カンポーリ クライスラーへのオマージュ

類まれな技巧を駆使して豊かな情感が表現されるが、その情感にはあくまで上品で繊細な響きの持ち主、アルフレツド・カンポーリ。バイオリンを肉声に近いくらい上手く操る名手で、まさに歌っている感じの演奏。超絶技巧満載の本盤においても、軽々と歌うように弾き切っており圧巻!録音も文句なしに優秀です。

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20世紀で最も美しいピアノ*ロベール・カサドシュ フランスらしい気品を持ち合わせながらも己に酔うことなくスタイリッシュ

フランスのピアニスト、ロベール・カサドシュが没した日(1972年)。フランスらしい気品を持ち合わせながらもその演奏は、己に酔うことなくスタイリッシュなのが特徴である。ドビュッシーやラヴェルはもちろん、モーツァルトも得意とし、他にも厳格なドイツものにも造詣が深かった。音楽一家に生まれ、甥のジャン=クロードは指揮者であり、その孫であるトーマス・エンコは現在ジャズピアニストとして活躍している。

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新約聖書*瑞々しく気品がある イヴ・ナット ベートーヴェン・ピアノソナタ8番「悲愴」/14番「月光」/23番「熱情」

イヴ・ナットは、フランス人でありながら、ベートーヴェンやシューマンの曲を得意としていた。ドイツ出身の演奏家が、ベートーヴェンを演奏するどことなく力み過ぎているような印象が残るが、イヴ・ナットは、優美な演奏で安定感を感じることができる。盤の状態は、目視ではよく確認しなければわからない程の引出に伴う軽微な擦れがあります。試聴では所々で軽微なパチノイズが発生しますが、DF盤としては比較的良好。音楽鑑賞の妨げになるほどのレベルではありません。

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レコード盤から賜る至福 ボベスコ あの美貌、あの魅力的な金髪、そして少女のように楚々とした物腰を一生忘れられない。

ルーマニア出身でフランスやベルギーで活躍した名ヴァイオリニスト、ローラ・ボベスコは、その人気に比べて残された録音はごく限られたものでした。これはベルギーのDUCHESNEレーベルで録音されたライヴ録音ですが、驚くほど鮮明な音で、眼前で演奏されているような迫力に圧倒されます。

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理想の具現★グレン・グールド◎後期6大ピアノ・ソナタ集 ハイドン「ソナタ 第60番 ハ長調 Hob.XVI: 50」

グールドのレコーディングを媒体にする透徹した演奏をほぼ理想的に具現化している。  2016年5月20日に『ソニー・クラシカル名盤コレクション1000』の第2シリーズが発売された。  2016年12月31日までの期間生産限…

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男心を震わせる◉グレン・グールド ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ

荒涼とした孤独の色が漂う鬼才グレン・グールドの辞世の詩 「4つのバラード」は、精神の深淵にあえぎながら、遥か上方の青空を遠くながめるがごとき音楽。ベタベタした甘さや感傷性はゼロで、淡い抒情と静寂があり、50歳を目前にした…

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20世紀で最も美しいピアノ*ロベール・カサドシュ フランスらしい気品を持ち合わせながらも己に酔うことなくスタイリッシュ

フランスのピアニスト、ロベール・カサドシュが没した日(1972年)。フランスらしい気品を持ち合わせながらもその演奏は、己に酔うことなくスタイリッシュなのが特徴である。ドビュッシーやラヴェルはもちろん、モーツァルトも得意とし、他にも厳格なドイツものにも造詣が深かった。音楽一家に生まれ、甥のジャン=クロードは指揮者であり、その孫であるトーマス・エンコは現在ジャズピアニストとして活躍している。

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ピアノの新約聖書*若々しい青春の雰囲気に満ちた イーヴ・ナット ベートーヴェン・ピアノソナタ9,10,11番

フランス人ながらドイツ・オーストリア音楽を得意とする名ピアニスト、イヴ・ナットによるベートーヴェン後期ピアノソナタ集。1951年から1955年にかけて行われたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音より。ある意味フランスらしくない、明晰なタッチと透徹した造形美を誇るイヴ・ナットの名演です。

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強烈な芸風が作品の意外な魅力を引き出している◉ピアノを弾く詩人☆サンソン・フランソワ ショパン 24の前奏曲集

英仏盤のみならずこの東芝音楽工業時代に制作・録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみ。1960年代初頭リリース・当時の「東芝音楽工業株式会社」製レコードは丁寧な造りで英国直輸入スタンパー使っていた所為か高音質なものが多い。アナログ的で引き締まった密度のある音と音色で、楽音も豊か。情報量が多く、対旋律の細部に至るまで明瞭に浮かび上がってくる。高域は空間が広く、光彩ある音色。低域は重厚で厚みがある。オーケストレーションが立体的に浮かび上がる。 モノクロではなくこんなにカラフルで立体的なのは、 さすが初期東芝工業盤、ハンドメイドの余韻が感じられます。46歳の若さで逝ってしまったフランソワですが、残された録音はまさにお宝の山。その中の一枚。即興曲も二面に加えていますから日本企画盤ですが音質は素晴らしい!!!

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軽やかでありながら華麗、しかも燃えるような情熱を内に秘めた唯一無二のパフォーマンス*リパッティ・プレイズ・ショパン

リパッティが、20世紀のピアノ演奏史に燦然と輝いているのは、ひとえに、残された数少ない録音の素晴らしからではと思います。 リパッティは録音に対しては何時も真剣で一枚のレコードが完成するまでは何度もテイクを重ね、それがより完成度を高めて、結果として強い説得力を生んだと云われている。彼のピアニズムを一言で言い表すとすれば、繊細、清潔、透明、端整といった表現が相応しいと思います・・珍しいFCXジャケ当方もお初にお目にかかるレア盤

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