男心を震わせる◉グレン・グールド ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ

荒涼とした孤独の色が漂う鬼才グレン・グールドの辞世の詩

「4つのバラード」は、精神の深淵にあえぎながら、遥か上方の青空を遠くながめるがごとき音楽。ベタベタした甘さや感傷性はゼロで、淡い抒情と静寂があり、50歳を目前にしたグールドが精神と向き合っている。
演奏はペダルの使用を極力抑え、ピアノの音自体も冷たくそっけないくらいに響きもリズムも乾いている。「2つのラプソディ」も同様なことが言え、ぎこちなく骨ばった吹きすさぶ寒風のような演奏である。ピアノという楽器からは想像もつかぬ、このような寂寥感をグールドはよくも生み出そうとしたものだ。

NL CBS D37800 グレン・グールド ブラームス・バラード&ラプソディの商品詳細: アナログ・レコード 通販 RECORD SOUND
NL CBS  D37800 グレン・グールド ブラームス・バラード…

品番34-18014
商品名NL CBS D37800 グレン・グールド ブラームス・バラード&ラプソディ
レコード番号D37800
演奏者グレン・グールド
作曲家ヨハネス・ブラームス
録音種別STEREO
ジャケット状態M-
レコード状態EX
製盤国NL(オランダ)盤
カルテ(器楽)BLUE WITH SILVER LETTERING、STEREO DIGITAL (110g)、Release 1983
ブラームスの青春期と中期の傑作ながら。シンフォニーほどには良く親しまれていないのだろう。それが初めてブラームスのピアノ・ソロを聴いた心を震わせる。それはジャズのディープな聞き手に衝動を感じさせ、ブラームスのピアノ・ソロ全集がいつしか彼のジャズ・コレクションの棚に一緒に並んでいるのを見つけた。そこから打開して、渋目のピアニストの録音を進めると抵抗なく聴いてくれるようにまでなった。グールドのブラームスには人を変えてしまうほど男っぽい力がある。

こちらの記事もどうぞ