鎌倉幕府の開闢は1192年と答えて、◯をもらうか、△をもらって注釈されるか。教科書が改められるのはやがてでしょうから、これから日本史を学ぶ子どもたちは1185年の開闢だと覚えていくことになる。
音楽の授業では、古楽器演奏やバロック音楽時代の研究が活発で音楽学校ではもはやシビヤなところだろう。
協奏曲の魅力(3)
《ブランデンブルク協奏曲》第4番は、ヴァイオリンと二本のリコーダーによる独奏が聴ける楽曲ですが、ヴァイオリン独奏が目立った感があります。バッハはこの作品を『チェンバロ協奏曲 第6番 ヘ長調』BWV1057として編曲してい…
協奏曲の魅力(2)
古楽器の演奏で協奏曲の魅力を楽しむ4日間。二回目でようやく私たちが普通にヴァイオリン協奏曲と感じるヴィヴァルディが登場する。『ラ・ストラヴァガンツァ』の意味は奇妙、狂態・・・ソリストが名人芸を披露するのは、俺たちは添え物かよってアンサンブルに振り分けられた演奏者はがっぱりしたでしょうね。でも、それが大衆には分かりやすい音楽スタイルとして刺激になったのでしょう。だから、その後、受容されていくわけですね。
クリスマスに聴く古楽の嗜み(2)
今年も熊本白川教会のクリスマス・オルガン・コンサートが行われる日になりました。一年が無事すぎていくのを感じています。
コンサートは午後7時から、入場料はチャリティとなっています。
クリスマスに聴く古楽の嗜み
クリスマスの12日間に嗜むバロック音楽選。バッハのカンタータ第36番「喜びて舞い上がれ」や「天からくだって」によるカノン風変奏曲、コレルリの「クリスマス協奏曲」、グリニーの賛歌「日の出ずるところより」、そのほか様々な作曲家の作品。
古楽の楽しみ ― 音楽はイギリスから海を渡ってドイツにやって来た
バッハも手本にした音楽。ファッシュの作品は残されているものが少ないですが、その音楽スタイルはバロック時代の曲であることを意識させないモーツァルトよりも新しさを感じられるものです。不覚にもイギリスは音楽後進国となったわけですが、ダウランドを生み出した英国の誇りは揺らぎません。
古楽の楽しみ – コレギウム・ムジクムの創設 現代西欧音楽のスタート地点
バッハが市政にまで口を挟むような人でなく、バッハを監督していた上司が酒飲みでぐうたらでなかったらバロック音楽は遠くむかしに忘れ去られていたでしょう。 バッハが素晴らしい存在で、音楽も一点の濁りもなかったから今、音楽の手本…
古楽の楽しみ – 音楽の原点、麗しのアマリリ
麗しのアマリリ
わが甘き憧れの女よ 信じぬと言うのか
汝こそわが愛する女という事を
信じるのだ、夢疑ってははならぬ
それでも信じぬのならば
わが胸をこの矢で切り開くがよい
心の臓に書かれているのが見えよう
『アマリリ命』と
ナチュラル・トランペット作品集 – Vivarte シリーズのなかでも目立たないけど忘れがたくなる一枚になるだろう
これは非常に素敵なアルバムだった。旅先に連れ出すのが良いだろう。ロマンティックな男女の旅の演出では無しに、気分転換のリフレッシュが出来る。ドライブや通勤途中の渋滞に聴くにも向いているだろう。ただ聞き入って青信号になって出遅れないで欲しい。愛聴盤になった。
使用しているトランペットは『ナチュラルトランペット』という、現代のピストン式トランペットではない。トランペットというと、どちらかというと華やかさと喧しさがイメージされ、素人にはそんなに微妙な楽器とは思えない。しかし、このバロック音楽をナチュラルトランペットで演奏した録音は、密やかな息使いや細やかな情感まで感じられ、今までのトランペットのイメージが変わった。無論、ナチュラルトランペットの扱いにくさから来る演奏の傷はあるが、『そういうもんだ』と感じられ、全く気にならなかった。
古楽の愉しみ ホルンの魅力
中世、狩りをするときに馬上で角笛を吹いて、後方との連絡をした。この角笛がホルンの起こりです。管楽器の中でベルと呼ばれるラッパが後方を向いている唯一の存在です。このベルに握りこぶしを入れて出す強弱と、唇で出す音程は一様でないふくよかさが演奏者の個性でホルンという楽器に魅了される大きなポイントです。