悲運のヒーロー*コンクールの覇者の末路 ヴァン・クライバーン ライナー指揮シカゴ響 ブラームス・ピアノ協奏曲2番

通販レコードのご案内「この若者は、他の人間の2倍の音を持っている」― ウラディーミル・ホロヴィッツ

GB RCA SB6545 クライバーン&ライナー ブラームス・ピアノ協奏曲2番《英レッド銀文字盤 LIVING STEREO》GB RCA SB6545 クライバーン&ライナー ブラームス・ピアノ協奏曲2番 1958年、第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝したヴァン・クライバーンは一躍アメリカのヒーローとなり、パレードなどの華々しい社会現象を引き起こしたのは有名な話です。ブラームスのピアノ協奏曲2番は、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団との1960年のライブ・レコーディングと1961年のセッション・レコーディングの2度ありますが、本盤は1961年のセッション・レコーディング盤となります。

1961年シカゴ、オーケストラ・ホールでの録音。リビングステレオ、優秀録音。

 世界中で最も売れたレコードの記録を樹立した、1934年生まれのアメリカのピアニスト、ヴァン・クライバーン。その名を冠したコンクールに辻井伸行さんが優勝したことで、日本でも再び栄光のピアニストとしてのクライバーンに光が当てられています。
 時代は東西冷戦のまっただ中、鉄のカーテンの向こうの国で、彼、ハーヴィ・ラヴァン・クライバーンJR.が、ソヴィエトが威信をかけて開催した「第1回チャイコフスキーコンクール」で優勝したのが1958年。コンクールでリヒテルに満点を付けさせた才能の閃きは並外れていたことだろう。ルイジアナの田舎青年が一夜にして国際的スターののしあがる、正にアメリカンドリームの具現。当時23歳だった彼は英雄扱いされた。凱旋パレードに始まり、記念公演・レコーディング・メディア出演 … と過密なスケジュールを強いられる毎日をおくることとなる。ライナー指揮シカゴ交響楽団やオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団など、全米中でもスーパー・オーケストラと共演、レコードが録音された。
 クライバーンにとってのデビュー盤となった1958年の記念碑的なチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番にはじまり、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団らと共演したベートーヴェンからラフマニノフに至るピアノ協奏曲の数々、お得意のショパン、ブラームス、ドビュッシーなどロマン派のピアノ作品集、アンコール小品集、そして RCA への最後の録音となった1977年のブラームス・アルバムにいたるまで、クライバーンの約20年の間に、20数枚の売れるレコードを録音し、それは「ショービジネスのドル箱スター」と言える20世紀に大きな足跡を残した。

通販レコード詳細・コンディション、価格

GB RCA SB6545 – VAN CLIBURN, Fritz Reiner Conducting The Chicago Symphony Orchestra ‎– BRAHMS – Piano Concerto no.2 in B-FLAT op.83

プロダクト

レコード番号
SB6545
作曲家
ヨハネス・ブラームス
演奏者
ヴァーン・クライバーン
オーケストラ
シカゴ交響楽団
指揮者
フリッツ・ライナー
録音種別
STEREO
RED WITH SILVER LETTERING, STEREO 1枚組(140g), Release 1963, Stamper 2G/1G。

販売レコードのカバー、レーベル写真

GB RCA SB6545 クライバーン&ライナー ブラーム…
GB RCA SB6545 クライバーン&ライナー ブラーム…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤

通販レコード

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オーダーは品番 / 34-18229
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 クライバーンといえば、1958年の第1回チャイコフスキー・コンクールにおいて、地元ソ連勢やその他の強豪を抑えて見事に優勝を果たしアメリカへの凱旋帰国、一夜にして冷戦の最中、ソ連を打ち負かしたアメリカの英雄となった。
 ゴージャス過ぎる大編成オーケストラをバックに、ベートーヴェンもリストもラフマニノフもプロコフィエフも、「作曲者の時代性」は無視され、ほとんど同じ味付けで弾き飛ばされるハレの雰囲気と爽快感。録音時の「アメリカの時代性」そのままの、ビルボードで上位売上げ記録となったのが頷ける。コンクール直後に録音されたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はわずか2週間で100万枚の売上を記録、ビルボード誌アルバム・チャートで7週連続1位という凄まじい人気となりました。この記録を保持することや、ショービジネスで期待される上向き売上の実態は如何ばかりだったか。ロシアの作曲家、チャイコフスキーと認知され、劈頭のダイナミックな音楽と、その美しい名曲は愛好されていただろうから売れただろう。後に続く、これらの派手なプログラムを前にして、テンポも技巧も必要以上の小細工をしないアプローチが、希少なほどに潔く感じるヴァン・クライバーンの美点といえるピアニズムだ。
 クライバーンは3歳からリストの直系の弟子でもあった母からピアノを習い始め、翌年には公衆の前で演奏、12歳のとき、州のコンクールに優勝してヒューストン交響楽団と共演しています。この共演で注目を集めることとなったクライバーンは、ジュリアード音楽院に進んでロジーナ・レヴィーンに師事、在学中にもいくつもの賞を受賞しています。クライバーンの現役時代の芸風は、優れたテクニックと美しい音に恵まれたもので、端正な解釈をスケール大きく表現する手腕は実に見事なものでした。
 華やかでクライバーンの天才をアピールし続ける、有名名曲が無尽蔵にあればよかったが、1970年代に入ると急激に彼の名は話題に上らなくなってしまう。コンクール優勝後の異常なまでの多忙さは繊細なクライバーンにはこたえたのだろう、と言うが、才能を削るだけだったのは残念だ。頭でっかちの聴き方を捨ててクライバーンのピアノに身を任せると、むしろ体温が感じられる音楽は他からは聴けない不思議な魅力だ。

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