1960年代バイロイト黄金期のピークを記録した名盤、ベームのトリスタン。長年、このオペラの最高峰と言われて高い評価を維持し続けている名演奏です。金管が生々しくズシッ、ズシッと押し寄せてきて、カラヤンのような軽やかさともショルティのような激しさとも違う、深く濃い音が迫ってきて、圧倒されました!!!また、バイロイトでの穴倉演奏という避けられないハンディを負っているものの、音の厚みを伴い、バイロイトの 穴倉?? から湧き上がってくる感じ!!とにかく驚いたのは、ベームのテンポも幾分速いが、セカセカした感がなく、淡々と物語が進んでいくという聴こえ方??キャストはもう完璧と言ってよく、この時期まさに絶頂期にあった主役のふたり、ニルソンとヴィントガッセンを中心に、ヴェヒター、ルートヴィヒ、タルヴェラ、ヴォールファールトと素晴らしいキャストが揃い、新進時代のシュライヤーが若々しい美声の水夫役で花を添えています。 ベームの強烈な緊張感をみなぎらせた指揮に改めて拍手を贈りたい!!!実演で燃えるベームの特徴を最高度に伝える演奏として今後も語り継がれていく事でしょう!!
オペラ入門の第一歩に◉ニルソン、ヴィントガッセン、ベーム指揮バイロイト音楽祭祝祭管◯ワーグナー・トリスタンとイゾルデ
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