決して手抜きをしないのがカラヤンの信条であったという。DGG盤にない魅力が本盤には有ります。
通販レコードのご案内JP 東芝 AA8309 カラヤン シベリウス:交響曲2番、フィンランディア
ダイナミックにえがく北欧の憂愁。
- シベリウスの交響曲第2番は、ベルリン・フィルとのEMI盤が素晴らしすぎるが、若いカラヤンには音楽に腰の強さ・粘りのようなものが優って情熱的な感じがする。全曲を通じて、後年のカラヤンに通じるアンサンブルを丹念に磨きあげてゆく技はここでも聴き取れるけれど、それよりもまだ壮年期のカラヤン特有の押しの強さがそこかしこに顔を覗かせ、実に熱い演奏を展開している。
■優秀録音、名演、名盤。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号AA8309
- 作曲家ジャン・シベリウス
- オーケストラフィルハーモニア管弦楽団
- 指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 録音種別STEREO
コンディション
- ジャケット状態M-
- レコード状態M-
LP黎明期の息吹が聴こえてきそうな程よく還暦迎えたような訂装、骨董盤としては奇跡的。60年前製造盤とは思えません。
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ドイツ・グラモフォンのベルリン・フィルや、DECCA のウィーン・フィル同様に、フィルハーモニア管弦楽団といえば EMI のレーベルが同時に思い浮かぶほどに、この楽団の演奏は随分レコードあるいは CD で聴いてきた。当時の英コロンビアのプロデューサー、レッグの主目的はやはり EMI のレコード録音のためのオーケストラを作ることにあった。戦後、活動の場に窮したヘルベルト・フォン・カラヤンを英国に呼び、レコード録音で音楽活動が出来る場を用意したことで知られる。ウィーン国立歌劇場の指揮者だったカラヤンは、ウィーン・フィルの本拠地であるムジークフェラインザールで英EMIのために、モーツァルトを録音していた。フルトヴェングラーの急逝でカラヤンは、ウィーン・フィルとベルリン・フィルを手に入れるが、ウィーン・フィルが英DECCAと専属契約を結んでいたので、英EMIを去り、英DECCAの指揮者になる。カラヤンのレコーディング・オーケストラとしての印象は強いが、カラヤン中心になる前には英国のビーチャムに始まり、ドイツのクレンペラー、フルトヴェングラー、カラヤンを、さらにイタリアからはトスカニーニ、ジュリーニ、そして夭折したカンテッリなどが指揮台に立った。設立当初から主にドイツ、イタリアから指揮者、独奏者を招いて盛んに活動した。優秀な演奏家の積極的な採用が効を奏し、例えば名ホルン奏者デニス・ブレインも創立当初から首席奏者を務めた。カラヤンがベルリン・フィルに行き、カンテッリが急死したこともあって、オットー・クレンペラーが浮上する。彼との関係は、1959年の常任指揮者就任から始まり、亡くなる73年まで14年間続くことになる。オーケストラの呼称は2度にわたり変更される。1964年に資金不足によりウォルター・レッグが手放して英EMIの専属が切れると、イギリスの自主運営となりニュー・フィルハーモニア管弦楽団に変更、その間例の幻の来日に終わったジョン・バルビローリとの万博公演時も”ニュー”の呼称であった。のち、1972年からリッカルド・ムーティが常任につき、5年後にもとのフィルハーモニア管弦楽団に戻している。そのため、アナログレコードとCDでの、オーケストラ名の表記は混乱を感じる。英COLUMBIAでレコード発売していた頃は、「 フィルハーモニア・オーケストラ、ロンドン」を名乗っていたことで、トーマス・ビーチャムが創設した「ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団」と間違われているケースがある。「フィルハーモニー管弦楽団」に戻ったムーティの後は、シノーポリが首席指揮者となり、1990年はシノーポリ、2007年はインバル指揮により、「マーラー・チクルス」東京公演を行う。1997年ドホナーニが首席指揮者に就任。2008年からはサロネンが首席指揮者およびアーティスティック・アドヴァイザー。サロネンはヘルシンキ生まれの指揮者、作曲家。絶え間ない革新によって、クラシック音楽界において最も重要な芸術家の一人とみなされている。iPadのアプリを開発、Apple社のCMに楽曲が使用されるなど先進的な試みも注目される。デジタル技術を使った教育や聴衆の開拓などにも先鞭をつける。現在はサロネンの他に、終身名誉指揮者にドホナーニ、桂冠指揮者にアシュケナージという陣容となっている。”録音の多いオーケストラ”の伝統は今も続いており、多い時は年間にセッション数250回にも及ぶこともある。これは色んな音楽、様々な指揮者の下で一定水準以上の演奏が可能になる実力を有することによってはじめて実現するものであって、ただ即応性があるだけでなくその裏には”高い演奏技術”と”柔軟性”が存する現れであるともいえる。