通販レコードのご案内録音のクオリティも非常に高く、各楽器のソノリティが十分に保たれたサウンドは往年のオーケストラの個性的な響きを伝えてくれる。
《ブルーバック最初期盤》JP LONDON SLC1457 ナルシソ・イエペス/アルヘンタ/スペイン国立管 ロドリーゴ アランフェス協奏曲/ヴィヴァルディ ギター協奏曲ニ長調/バッハ シャコンヌニ短調 スペインの伝説的ギタリスト、ナルシソ・イエペスは、ロドリーゴの《アランフェス協奏曲》を度々発売して、この曲イコール、イエペスと言っていいイメージが付いた。この1958年録音盤の後、1969年から1979年まで20年以上にわたりドイツ・グラモフォンへの録音を行いました。
マドリード近郊のアランフエスにある歴代の王室の美しい離宮と庭園に思いを寄せ、スペインの過ぎし日の栄華と郷愁を偲ばせるホアキン・ロドリーゴの《アランフェス協奏曲》はなかでも特に、普及に尽力して多く再録音していますが、それらそれぞれに随分オーケストラとギターの音の位置付けが異なっている言を聴いて感じる。指揮者が異なれば要求されることも違うのは当然でしょうが、録音を重ねる度に、この20世紀のギターの名作から新たな魅力を引き出しています。
結果、20世紀に作曲されたレコード時代のクラシック音楽だということを見誤りそうな存在感を根付かせた。2020年に生誕250年を迎えたベートーヴェンの交響曲演奏スタイルが、250年間かけて変化してきたことを熱心なイエペスの録音で楽曲が発表されて、四半世紀で成した。細部まで仕上がりを重視したアルヘンタの職人芸にも感服する。万人に薦めたい名盤中の名盤だ。
指揮のアルヘンタは、50年代にはスペインをはじめフランスやイギリスのオーケストラと数多くの録音を残しました。1958年1月に44歳で突然事故死してしまいますが、僅か3〜4年の短い間に残された録音はどれもがスペインの情熱的な魅力一杯の名盤揃い。アルヘンタの人生は短いものでしたが、若くして人気指揮者となっていたため、実用化されて間もないステレオ方式によるセッション録音の対象アーティストになっていたのは幸いでした。
特にデッカでステレオ録音されたものは元々のクオリティが高く、1955年の『ファウスト交響曲』など、ステレオ最初期のものでありながら、生々しくよく分離した迫力サウンドを楽しむことができます。なかでもイエペスと組んで録音した、本盤ロドリーゴの《アランフェス協奏曲》が、数ある《アランフェス協奏曲》の中でも、作曲家、独奏者、指揮者全てスペイン人と純潔三拍子揃った名盤として群を抜いています。
アルヘンタは地元でスペイン国立管弦楽団などと録音をおこなう際には、スペイン・コロンビアと契約していましたが、当時のスペイン・コロンビアはデッカと提携しており、デッカのスタッフと機材がスペインまで移動してレコーディングをおこなうことも珍しくなく、そのため、アルヘンタのスペイン物音源には、鮮明なサウンドのものが数多く存在します。録音のクオリティも非常に高く、各楽器のソノリティが十分に保たれたサウンドは往年のオーケストラの個性的な響きを伝えてくれる。
アルヘンタ以外の指揮者と録音した他曲とカップリングされたレコードも評判ですが、今回のカップリングはオドン・アロンソ指揮のヴィヴァルディ《ギター協奏曲ニ長調》、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ《シャコンヌニ短調》。使用楽器はラミレスの10弦ギターと思われます。独特のつまったような湿った音ですが、響きは十分で音楽運びをギターが主導している。オドン・アロンソ指揮の演奏は、イエペスが技量的に最盛期だった頃の演奏です。「アランフェス協奏曲」もこのオドン・アロンソ指揮のものが一番聴き応えがある。本盤は本当のオリジナル・スペイン・デッカ同一スタンパーを使用している。これを聴いて惚れ込んだら、ちょっとした拘りでスペイン・プレスで手に入れたい。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SLC1457
- 作曲家
- ホアキン・ロドリーゴ アントニオ・ヴィヴァルディ ヨハン・セバスティアン・バッハ
- 演奏者
- ナルシソ・イエペス
- オーケストラ
- スペイン国立管弦楽団
- 指揮者
- アタウルフォ・アルヘンタ オドン・アロンソ
- 録音種別
- STEREO
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