通販レコードのご案内颯爽とした時代のカラヤン、頂点へと向かっていたシュヴァルツコップフの名唱など、伝説となっている名録音です。
《英マジックノーツ・セミサークル、ロイヤルブルー金文字盤2種混合》GB COLUMBIA CX1096/7 カラヤン フンパーディンク・ヘンゼルとグレーテル 英EMIの偉大なレコード・プロデューサー ウォルター・レッグは、未来の演奏会やアーティストを評価するときに基準となるようなレコードを作ること、彼の時代の最上の演奏を数多く後世に残すことであったという。
レッグは戦後ナチ党員であったとして演奏を禁じられていたカラヤンの為に、レッグ自ら1945年に創立したフィルハーモニアを提供し、レコード録音で大きな成功を収めたが、このフィルハーモニアに先立つこと1947年1月ウィーンでレッグとカラヤンが偶然出会い意気投合。早速9月よりウィーン・フィルとレコーディングを開始。レッグ&カラヤン連合軍の快進撃の第一幕が開いた。
英米の本当の連合軍も、レッグのロビー活動により、カラヤンに公的な指揮活動が許されたのと前後している。この快進撃の第一幕が、フィガロの結婚でした。このウィーン・フィルとのレコーディングは、1946年から1949年まで集中的に行われている。しかし、この時期のカラヤンとウィーン・フィルの演奏が評価の高いシロモノであったことが、その後カラヤンにとっての天敵フルトヴェングラーが亡くなった後にベルリン・フィルとウィーン・フィルがカラヤンを迎え、帝王として君臨することになる礎となったことは事実である。まさに、カラヤン芸術の原点として評価すべき時代の録音と云えるだろう。
レッグ夫妻(後の)&カラヤン連合が其の時に創作したフィガロの結婚は最高のフィガロであることには、誰も異論はないと思います。天敵フルトヴェングラーによりウィーン・フィルを締め出されたカラヤンは、ウィーン交響楽団に活動の場を移し、またレコーディングは、フィルハーモニア管弦楽団と行うようになる。そのフィルハーモニアでも合奏の完璧な正確さを要求し、音を徹底的に磨き上げることによって聴衆に陶酔感をもたらせた、1953年に英Columbiaに録音され、EMIから何度も復刻されている名盤。颯爽とした時代のカラヤン、頂点へと向かっていたシュヴァルツコップフの名唱など、伝説となっている名録音です。
クリスマスの時期になると、各地のオペラ団体がとりあげるこの歌劇は、グリム童話を題材に得、ドイツ民謡がふんだんにとりこまれた素朴で親しみやすい「ヘンゼルとグレーテル」ですが、ワーグナーの長男・ジークフリートの音楽教師としてもフンパーティンクは、バイロイトでワーグナーの仕事を手伝っていたこともあり、ワーグナー的な劇的緊迫感の要素も含まれている。クライマックでは魔女が登場して、おどろおどろしさが増すので、中盤までのメルヘン調とのバランスの受け止め方にかかるが、カラヤンはこのワーグナー的要素を濁すこと無く、なおさらにワーグナーかと錯覚してしまう程の詩情豊かに力感あふれる表現をしている。
しかも決してグランド・オペラ風歌合戦に陥ることなく、全体に速めのテンポで、曲の夢幻的な雰囲気をすっきりと表し、メルヘンとしてのこの作品の領域と限界をカラヤンは見失っていない。魔女の場でも過度に物々しくせず、きびきびと運び、フレーズの扱い方にもあたたかみがある。
この演奏の中で、特筆すべきは、子供心あふれるシュヴァルツコップ、グリュンマーの魅力的な二重唱。父親役を歌うメーテルニッヒなどの脇を固める歌手の堅実な歌唱と声質の対比も申し分ない。豪華キャストたちの役をよくつかんだ歌唱が面白く、大変聴きごたえのある演奏になっている。
ここでのカラヤンは、晩年にみられたような、巧緻をきわめた音づくりではなく、ごく自然にこの作品のメルヘン的な性格を引き出しており、颯爽とした若々しい表現で聴かせる。
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- CX1096/7
- 作曲家
- エンゲルベルト・フンパーディンク
- 演奏者
- エリーザベト・シュヴァルツコップ エリーザベト・グリュンマー マリア・フォン・イロスヴァイ ヨーゼフ・メッテルニッヒ エルゼ・シュルホフ
- オーケストラ
- フィルハーモニア管弦楽団
- 指揮者
- ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 録音種別
- MONO
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」全曲
ヘンゼル:エリーザベト・グリュンマー(S)
グレーテル:エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
父親:ヨーゼフ・メッテルニヒ(Br)
母親:マリア・フォン・イロシュヴァイ(C)
魔女:エルゼ・シュルホフ(C)
暁の精:アニー・フェルバーマイア(S)
ロートン・ハイスクール少女合唱団
バンクロフト・スクール合唱団
フィルハーモニア管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音:1953年6月27日・29日・30日、7月1日・2日、ロンドン
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