流麗で艶やかなウィーン・フィルが、きびきびと演奏している。弦楽奏者がしゃかりきになって弓で弦をこする、松ヤニの飛沫の匂い。名門が手玉に取られている。音楽の流れにあわせ自由に変化していくいきいきとした躍動感は、まさにクライバーならではのことである。彼の指揮の魅力すべてが横溢する演奏。録音は超一流、アナログ録音の究極美。
《TAS推薦》独ARCHIV SAPM 198 166★コレギウム・テレプシコーレ プレトリウス、シャイン等の舞曲
TAS推薦の優秀録音盤で音の立ち上がり、立ち下がり共に優秀。仏ハルモニア・ムンディ、英オワゾリールの録音が好きな方にはお薦めです。ルネサンスからバロック前期の音楽は馴染みが少ない。そんな中でも有名な曲集で古楽専門レーベルでは欠かせない大切な舞曲の数々。その後の音楽の舞曲のオリジナルを理解するにも必須の歴史的にも名盤。
英 Decca SXL-2266☆ピエリーノ・ガンバ指揮ロンドン交響楽団 ロッシーニ:序曲集
若馬のように靭やか溌剌。ロッシーニ・クレシェンドを楽しむには絶好盤です。
多用されるシンバルの炸裂が特徴として耳に残る。そこが受け入れられれば胸のすく快適さ。テンポやリズムにメリハリがなく、楽想の変化ごとに音を伸ばすのを個性的芸風と受け止めるかどうか、現代のロッシーニ演奏とは異種です。1960年代のロッシーニの解釈は、こういうものだったのだよと教えてくれます。
超優秀録音とはいえ、そこは1960年代の Decca サウンドです。
通販中≫フラット盤◉チューリップ・ラベル カール・リヒター指揮ベルリン・フィル、ハイドン:交響曲 No.94 《驚愕》、No.101 《時計》
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【蓄音機の音】聴きませんか – 第276回 蓄音機でレコードを楽しむコンサートから《ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ニ短調 第1楽章》
手巻き式蓄音器 VICTOROLA での再生。2,3分の間隔でカチンカチンと金属音がするのはゼンマイが解ける音です。 SPレコード・コンサートの会場での録音ですので途中鑑賞者の物音、咳払いが聞こえます。 鑑賞会に参加して…
歪み感ゼロ!艶やかなグァルネリの音色☆ウィウコミルスカ、バルボサ / クライスラー小品集
1971年録音。ステレオ録音では最も優れたクライスラー小品集の一枚でしょう。特に「ロンドンデリーの歌」は作曲者以上と幾人もの評論家が絶賛しています。録音は優秀録音で知られるコニサー・ソサエティだけに、もちろん優秀。ヴァイオリンの音色は艶やかで伸びがあり歪み感ゼロ、金属的なところも一切無く美しいヴァイオリンです。
初版プレス★ベートーヴェンの交響曲演奏の金字塔★カルロス・クライバー、ベートーヴェン:交響曲No.7 ブルーリングラベル、1stラベル
DG 2530706 – Carlos Kleiber VPO – Beethoven Symphony No.7 カルロス・クライバーのレコードはアナログレコード最後の時期で盤質も音質も今でも良い状態で楽しめる。期待を裏切られることが少ないからか、通販レコードのリストに載ると即売約になる人気盤。市場にこそなかなか出てこないものの枚数も多く、運命、7番、ブラームスとCDではお得感がないという印象でアナログが売れた面白いケースでした。