ヴォルフの歌曲をシュヴァルツコップの名唱の第1にあげたい 女声の為のヴォルフ歌曲集〜シュワルツコップ、ムーア

通販レコードのご案内 ドイツものとなると話しは別で、妖艶さと清廉さが混在した含蓄ある表情と解釈には貫禄がある、シュヴァルツコップの知性溢れる歌唱が忘れ難い名盤でもあった。彼女の歌唱の、ディクションの正確さも特筆したい。

JP 東芝音楽工業 AA8078 シュワルツコップ/ムーア 女声の為のヴォルフ歌曲集《160g重量盤, 最初期スタンパー》JP 東芝音楽工業 AA8078 シュワルツコップ/ムーア 女声の為のヴォルフ歌曲集 往時の歌手らに比べ、声が抜けず、イタリアやフランスものは、声質そのものの魅力に乏しく、本来の実力を発揮していない傾向がありましたが、ドイツものとなると話しは別で、妖艶さと清廉さが混在した含蓄ある表情と解釈には、その完璧なテクニックと、並外れて知性的な分析力で極めて優れたものとなります。
 なにをいまさら彼女の歌唱の素晴らしさを、述べ立てて何になろうか。往年のレコード愛好家が共有していることだが、ディクションの正確さも特筆したい。今もってエリーザベト・シュヴァルツコップの歌がかけがえのない唯一無二の名演・名唱となつている曲がいくつもある。そのことでもレコードの役割りに感銘する。
 一度聞くと誰もが魅了されるものをあげるなら、まず1956年にヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮で録音したリヒャルト・シュトラウスのオペラ「ばらの騎士」をあげなくてはならない。あの元帥夫人の美しさ。オクタビアンに思いを残しながら、若いゾフィーに恋人を譲り、退場する時の心の動きを、彼女ほど気品高く聞かせた人はいない。
モーツァルトではフィオルディリージを歌うシュヴァルツコップの美しさ。オペラの録音というのは、完璧なものなんて滅多にないもので、どこかに穴があるものだが、このカール・ベーム指揮のモーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」はそれがない希有なものだ。
1947年にカラヤンがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して録音した〝ベートーヴェンの第九〟でも彼女の名前があるが、やはりヴィルヘルム・フルトヴェングラーの〝バイロイトでの第九〟で彼女がソリストをつとめたことでシュヴァルツコップは不滅となったことは間違いない。
オットー・クレンペラーの指揮したヨハン・ゼバスティアン・バッハの「マタイ受難曲」やブラームスの「ドイツ・レクイエム」、ベートーヴェンは「ミサ・ソレムニス」、あるいはカルロ・マリア・ジュリーニが指揮したヴェルディの「レクイエム」などの宗教音楽もヴィンテージをコレクションする定番だ。
クラシック音楽名曲鑑賞の必聴曲を指折り、シュヴァルツコップの歌唱が占めていることに改めて驚く。
 しかし、私が彼女の演奏で特に魅力を感じるのはドイツ・リートのジャンルである。ジョージ・セルの指揮で録音されたリヒャルト・シュトラウスの「最後の4つの歌」を彼女のドイツ・リートを代表する演奏としてあげるし、マーラーの「子供の魔法の笛」もある。
 ピアノ伴奏では、シューマンの「女の愛と生涯」もあげなくてはならないだろうが、好きなリートをと問われたら、ワルター・ギーゼキングとのモーツァルト、エドヴィーン・フィッシャーとのシューベルトのリート集も文句なしに素晴らしいものであるにもかかわらず、私はヴォルフの歌曲をシュヴァルツコップの名唱の第1にあげたい。

Elisabeth Schwarzkopf, Hugo Wolf ‎– Sings Wolf Lieder

Side-A Songs To Words By Romantic Poets

  1. Sechs Lieder Für Eine Frauenstimme 女声のための6つの歌
    1. Morgentau 朝露
    2. Das Vöglein 小鳥
    3. Die Spinnerin 糸を紡ぐ娘
    4. Wiegenlied (Im Sommer) 夏の子守歌
    5. Wiegenlied (Im Winter) 冬の子守歌
    6. Mausfallen-Sprüchlein 鼠とりのおまじない
  2. Alte Weisen (Old Saws) 昔の歌(ゴットフリート・ケラーによる6つの詩)
    1. Tretet Ein, Hoher Krieger お入り、気高い戦士よ
    2. Singt Mein Schatz Wie Ein Fink 恋人がひわのように歌うなら
    3. Du Milchjunger Knabe ねえ、青臭いお坊ちゃん

Side-B Songs To Words By Romantic Poets

  1. Alte Weisen (Old Saws) 昔の歌(ゴットフリート・ケラーによる6つの詩)
    1. Wandl’ Ich In Dem Morgentau 朝露の中を踏み分けて
    2. Das Köhlerweib Ist Trunken 炭焼きの女房が酔っぱらって
    3. Wie Glänzt Der Helle Mond 明るいお月様が
  2. Sonne Der Schlummerlosen 眠れぬ者の太陽
  3. Three Songs by Goethe: “Westöstlicher Divan” 「ズライカの書」からの3つの歌
    1. Hoch Beglückt In Deiner Liebe 御身の愛によって
    2. Als Ich Auf Dem Euphrat Schiffte ユーフラテスを舟で渡った時
    3. Nimmer Will Ich Dich Verlieren もはや御身を失うことは
  4. Der Schäfer 羊飼い

EMIの名プロデューサーにしてシュヴァルツコップの旦那であるウォルター・レッグが全集録音を渇望していたヴォルフだけに録音、演奏会で数多く歌っている。「イタリア歌曲集」、「スペイン歌曲集」、「ゲーテ歌曲集」と大作が聴けるほか、フルトヴェングラーがピアノで伴奏したリサイタル盤もある。
ゲーテ歌曲集の「アナクレオンの墓」を聴き返しながら、実際に聴けた人はどれだけ幸せだったことだろうと思いに耽ったものだ。名伴奏ジェラルド・ムーアと組んだこの歌曲集も彼女の魅力を存分に詰め込んだ選曲であるから、当然、本盤が高い評価を受け続けているのも頷けます。

Engineer – Neville Boyling, Recorded in January 1961 and December 1962, Recorded At – Abbey Road Studios.

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
AA8078
作曲家
フーゴ・ヴォルフ
演奏者
エリザベート・シュワルツコップ ジェラルド・ムーア
録音種別
STEREO
東芝EMI前身東芝音楽工業製, STEREO 1枚組 (160g)重量盤, 英国EMI盤同一輸入メタル YAX 原盤使用盤 最初期スタンパー。
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JP 東芝音楽工業 AA8078 シュワルツコップ/ムーア 女声の為…

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
JP(日本)盤
ANGEL RECORDS英仏盤のみならずこの東芝音楽工業時代に制作・録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみ。1960年代初頭リリース・当時の「東芝音楽工業株式会社」製レコードは丁寧な造りで英国直輸入スタンパー使っていた所為か高音質なものが多い。アナログ的で引き締まった密度のある音と音色で、楽音も豊か。情報量が多く、対旋律の細部に至るまで明瞭に浮かび上がってくる。高域は空間が広く、光彩ある音色。低域は重厚で厚みがある。オーケストレーションが立体的に浮かび上がる。モノクロではなくこんなにカラフルで立体的なのは、さすが初期東芝工業盤、ハンドメイドの余韻が感じられます。


通販レコード

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オーダーは品番 / 34-25318
販売価格2,200円(税別)

本当の意味での世紀末ウィーンの情緒が匂い立ってくる ―  リリック・ソプラノの範疇に入るだろうか、優しくも羽毛のような歌声。単に耳に優しいだけではない。21世紀に入り惜しまれつつ亡くなったエリーザベト・シュヴァルツコップは、様々な役柄において持ち前の名唱を余すことなく披露した。
シュヴァルツコップは戦中にカール・ベームに認められてウィーン歌劇場でデビューを飾っているが、彼女の本格的な活動は戦後、大物プロデューサーのウォルター・レッグに見いだされ、その重要なパートナーとして数多くの録音に参加したことによる。1953年に、英コロムビア・レコードのプロデューサーだったレッグはシュヴァルツコップのマネージャーと音楽上のパートナーとなり、EMIとの専属録音契約を交わした〝歌の女王シュヴァルツコップ〟を作り上げた。
ワンマン・エゴタイプの厳しい人物で、そのレパートリーの多くはレッグが決定していたそうで、そのようなことを彼女自身が語ってもいる。レッグは夫ともなったが、シュヴァルツコップの歌に惚れ込みEMIに数々の録音を残したことの功績は大きい。そして、シュヴァルツコップは大プロデューサーであったレッグの音楽的理想を体現した歌手の一人であったと思う。
当時は、「オペラ歌手」を自認する歌手たちは、決してオペレッタの歌を歌おうとはしませんでした。たとえ録音であったとしてもオペレッタを歌うオペラ歌手を、マリア・カラスは心底馬鹿にしていましたし、その事を隠そうともしませんでした。彼女はオペラ歌手たるもの、オペレッタの甘ったるい歌などは歌うべきではないという固い信念を持っていました。そして、その批判の矛先こそがオペレッタを歌う、このシュヴァルツコップでした。実際、シュヴァルツコップによるオペレッタの歌唱は、未だに誰も超えることのできていない一つの頂点であり続けています。
その素晴らしさのよって来るべきところは、オペレッタだからと言って、一切の手抜きをしないで自分のもてる技術のすべてを注ぎ込んでいる「真面目さ」にあります。言葉の意味を一語一語慎重に吟味しつくし、歌の背後にある深い意味までを掘り下げる。その知的な歌いぶりは、作品によってはまると絶大な感動を呼び覚ます。
そのような品の良さと凛とした気高さを持っているが故に、シュヴァルツコップの真摯な歌の中からこそ本当の意味での世紀末ウィーンの情緒が匂い立ってくるのです。1950年代後半はシュヴァルツコップが録音に積極的に取り組んだ時期、だがオペラでは役を限定しつつある頃で、この後はオペラを離れドイツ・リートの分野で輝く。
彼女の厳かな歌によるこれらの歌は、本当に心を清くさせてくれるものでしょう。マルシャリンは新しい歌手の新しい歌によって凌がれても、これはどうも凌がれそうにない。

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初期盤・クラシックレコード専門店「RECORD SOUND」

入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。

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