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幸福感を満喫 フランチェスカッティ、オーマンディ&ミトロプーロス ウォルトン&ラロ・ヴァイオリン協奏曲 | Classical Notes

幸福感を満喫 フランチェスカッティ、オーマンディ&ミトロプーロス ウォルトン&ラロ・ヴァイオリン協奏曲

通販レコードのご案内激しいパッセージでも聴く者を緊張させない。音の曲線が光っているように感じられるほど、美しい。その音はするりと耳の中にすべりこみ、身体中に幸福感が広がっている。

US COL MS6201 ジノ・フランチェスカッティ WALTON VIOLIN CONCERTO/LALO SYMPHONIE ESPAGNOLE《”360SOUND”STEREO 米2EYESグレイ盤》US COLUMBIA MS6201 ジノ・フランチェスカッティ オーマンディ フィラデルフィア管、ミトロープロス ニューヨーク・フィル、ウォルトン・ヴァイオリン協奏曲/ラロ・スペイン交響曲 ジノ・フランチェスカッティのヴァイオリンは聴く者を幸福な気分にさせる。その音は豊潤で、艶やかで、屈託がない。深刻ぶったところもない。心地よさを伴いながら耳の中にすべりこみ、鼓膜に浸透し、全身に行き渡る。
 正直なところ、彼が遺した録音には、「この作品なら、この1枚さえあればいい」といいたくなるほど決定的なものは、ほとんどない。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番や「序奏とロンド・カプリチオーソ」、ヴィターリのシャコンヌ、ラロのスペイン交響曲、ベートーヴェンの「クロイツェル」、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番など、ファンから絶賛されてきた録音はいくつかあるが、「無双の名盤」とはいい切れない。
 ただ、そのヴァイオリンには、彼にしか出せないベルカントのエキスがたっぷり含まれている。演奏、解釈の精神性やら、音楽の深淵に誘う濃厚さや深刻さとは一線を画した美音と名技が素晴らしい。バッハにしても、モーツァルトにしても、「もしパガニーニが弾いたら、こんな風になるかもしれない」と思わせる無色の気迫のようなものが、音楽の底を覆っている。


 ラテン的に明るい演奏スタイル。と言うのが、これ。断定しても良い位に、『フランチェスカッティのヴァイオリンの音質は、慈しみ愛撫する人肌の感触を思わせる。高音域においてさえ潤いのあるヴィブラートがかかり豊かな情感を生みだすのだ。』 ー ジノ・フランチェスカッティはフランスのヴァイオリニストだが、パリ音楽院にはいかずパガニーニの孫弟子にあたる父親と、その父親の弟子だった母親の薫陶を受けて育った人だった。 ー ヴァイオリンが理想のソプラノを模した楽器であることを一聴理解させてくれる凄みを持つ。美には様々な相貌があるから、『燦然たる』とか「絢爛豪華な」という形容詞がどのくらいのイメージの助けになるかわからないけど、紛うところなく親しみやすく、美しい歌い口が魅力のヴァイオリニストである。もしかしたら演奏しているジノの脳裏には母親の姿が常にあったのでは無いかとさえ思えます。彼が使っていた古今の銘器『ハート』と名付けられた1727年製のストラディヴァリウスは現在、サルヴァトーレ・アッカルドの手許にあるがフランチェスカッティの音がしないからだ。

1959年(ウォルトン)、1955年4月2日カーネギーホール(ラロ)優秀録音、名盤、コレクションアイテム

通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

レコード番号
MS6201
作曲家
ウィリアム・ウォルトン エドゥアール・ラロ
演奏者
ジノ・フランチェスカッティ
オーケストラ
フィラデルフィア管弦楽団 ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮者
ユージン・オーマンディ ディミトリ・ミトロプーロス
録音種別
STEREO
2EYES BLACK & GRAY ↞”360SOUND”STEREO”360SOUND”↠白文字ロゴ, STEREO 1枚組。
US COL MS6201 ジノ・フランチェスカッティ WALTON…
US COL MS6201 ジノ・フランチェスカッティ WALTON…

コンディション

ジャケット状態
EX
レコード状態
EX++
製盤国
US(アメリカ合衆国)盤

2EYES 360 Sound Black without “Arrows”》米コロムビアは、1960年代の初めに高品質レコードの証としてキャッチコピーとして”360 SOUND”を使用開始する。すでにモノラル時代にジャケットには使用されていたので、”復活”というほうが正しい。1962年から六ツ目から二つ目に変わり、モノラル盤と同様に下部に黒文字で“360 SOUND STEREO”の文字が入る(MS6350~6500辺り)。翌1963年には、”360 SOUND STEREO”の両端に矢印が付いてくる(with “Arrows”)。MS6500~6800辺りがこのレーベル。そして1965年中期から1970年までは同じ二つ目ですが、下部のロゴは白文字 “360 SOUND STEREO” に変わる(White with “Arrows Eye” logo at bottom”)。MS6800以降、MS7500あたりまで使われ、ワルターやオーマンディ、グールドといった演奏者のお馴染みの録音が多く、品質が安定しているので親しみやすい。

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