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新型コロナウイルス流行で、よく聴かれるようになったショパン ショパンの魅力と真価をストレートに表現した名盤選 | Classical Notes

新型コロナウイルス流行で、よく聴かれるようになったショパン ショパンの魅力と真価をストレートに表現した名盤選

新型コロナウィルスにショパン♪が一番の対処法!

新型コロナウイルス感染拡大で、4年に一度のオリンピックが一年延期して行われましたが、5年に一度開催される「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」を2021年10月に延期すると発表した。同コンクールはクラシック音楽の三大コンクールの一つとして知られる。1927年に始まり、多くの世界的音楽家を輩出してきた。優勝経験者にはマルタ・アルゲリッチやスタニスラフ・ブーニンらがいる。70年には内田光子さんが2位になるなど日本勢の活躍も目立っている。そして、日本時間10月21日6時45分、「第18回ショパン国際ピアノコンクール2021」のファイナル最終審査結果が発表されました。2位に反田恭平さん、4位に小林愛実さんが入賞した。
 さて新型コロナウィルスに対して、予防には手洗い、うがい、アルコール消毒と言われていますが、それ以外に音楽にもあり、ショパンの音楽に効果が高いという話です。がんの発生を抑制する効果に音楽が持っている波動があり、新型コロナウイルスにも効果があるのではないかと言われています。名前は明快になっていませんが、その医師が100曲以上で確認した中で、「バラード第1番」が新型コロナウィルスの波動を消したそうです。10分ほどの全曲を聴き終われば半日効果があるそうで、途中で聴くのを止めるとまたウィルスの波動が出てしまうので注意が必要です。
というものです。ショパンの「バラード第1番」は、スケートの羽生結弦がパフォーマンスしたことで知られた曲です。映画「戦場のピアニスト」では、ナチス兵から隠れて住んでいた主人公が、ナチ将校に見つかってしまった時に、この曲を演奏して命を救われています。将校は音楽に造詣があり、達者なピアノでベートーヴェンの月光ソナタを弾いていましたが、対して「バラード第1番」を選んだのは。その時、違う曲を演奏していたらどう人生は変わってしまっていたか。
ショパン自身、病弱でシチリア島で静養していたとき、「雨だれのプレリュード」で精神の危機を乗り切っています。とはいえ、1955年にショパンコンクールで入賞。特にショパン作品の解釈で有名となり、ロンドンに移って国際的に活躍した、中国の知識階級出身のピアニスト、フー・ツォンが新型コロナウイルスに感染し、2020年12月28日、ロンドンで死去したことを、わたしたちは忘れていない。
人の心や身体への効果の程はミステリーながら、新型コロナウイルスのおうち時間に、ショパンの音楽を腰を据えて聴いているという声も聞きます。そういう向きに、この3枚をおすすめします。

雨だれのプレリュード〜ショパン名曲集

通販レコードのご案内JP CBS/SONY 25AC2127 中村紘子 「新」ショパン名曲集-初ディジタル録音

ときに力強く、ときに華麗に。キリッと引き締まったショパン。1981年、デジタル時代初期に録音された、中村紘子によるオリジナルのショパン名曲集。随所に日本を代表するピアニストならではの慧眼が光り、しめやかな《雨だれ》に始まり、《子犬のワルツ》や《別れのワルツ》といった有名曲を織り交ぜながら《軍隊ポロネーズ》で締めくくるという選曲もよく練られたもの。音の粒がピシっと立った、中村紘子ならではの華麗なショパンである。中村紘子36歳、極限まで磨き抜かれた多彩な音色、ダイナミックレンジの広さ、ピアニシモの美しさなど、中村の強烈な個性と華が満開期に入った演奏。

1980年代デジタル時代幕開け告げる名盤

  • 一言で言えば、最高の境地に達した演奏だと思います。そこには、恣意的な夾雑物が一切なく、純粋に音楽そのものだけがありのままデジタル録音再現されています。ピアニシモの比類なき美しさは、特筆すべきものがあります。円熟という一言では語り尽くせない、稀有なアルバムです。
  • JP CBS/SONY 25AC2127 中村紘子 「新」ショパン名曲集
1981年3月石橋メモリアルホール録音。中村紘子は、これ以前にも個別にはほとんどの曲を録音していたが、彼女のショパン全集シリーズはこのあとに本格的にスタートする。中村紘子といえばやはりショパン。その思いを深くする1枚です。

お茶の間に素敵な音楽の花束を

通販レコードのご案内JP CBS/SONY SONC16009J 中村紘子 ショパン名曲集

マルタ・アルゲリッチが第1位入賞した1965年第7回ショパンピアノコンクールで第4位に入賞した中村紘子が、1969年に収録したショパン・ピアノピース集。ショパンコンクールからまだ4年後のこと、20歳代のこれからが注目された当時の初版盤です。演奏はポピュラーな曲ばかりですが、彼女の若さと純欄な情感が確とした技巧を支えに無難な出来上がりとなっています。彼女の演奏はショパンの男性的な表情を見せてくれる。本盤は日本のピアノ音楽愛好家にショパンイメージをしっかりと根付かせた、素晴らしい盤です。

1970年発売CBS/SONY発足間もない初期盤レア

  • 1969年録音、当時25歳のジャケット写真による初版。この名曲集の11曲は、ショパンのエッセンスとも言うべき珠玉の名曲ぞろいで、中村紘子のピアノも屈託のないストレートな表現が好ましい。これからショパンに親しもうという方には最適のアルバムである、と同時に中村らしい音色感も楽しむことの出来る一枚。
  • JP CBS/SONY SONC16009J 中村紘子 ショパン名曲集
1969年3月東京文化会館小ホール録音、SX68SOUND、見開きジャケット。曲は、幻想即興曲、プレリュード 変二長調《雨だれ》、スケルツォ第2番、エチュード 変ト長調《黒鍵》、エチュード ホ長調《別れの曲》、エチュード ハ短調《革命》、ワルツ イ短調《華麗なワルツ》第2番、ワルツ 変ニ長調《子犬のワルツ》、ワルツ 嬰ハ短調、ノクターン ロ長調、ポロネーズ 変イ長調《英雄》。

ショパンの詩情をあますところなく表現

通販レコードのご案内JP CBS/SONY 23AC528 中村紘子 ショパン・リサイタル

  • 第1楽章の何物かに追われているような緊迫感、第3楽章のどこまでも深く静かで例えようのない美しさ、終楽章の勇壮でいて嵐の中の苦悩を感じさせるロンドと、ショパンの真に天才的な作品は「葬送ソナタ」だと考えていますが、5年の円熟に加えて〝閃き〟に溢れる楽想が炸裂したような天才の作品と言える第3番の魅力は抗しがたい。
  • JP CBS/SONY 23AC528 中村紘子 ショパン・リサイタル
1973年10月埼玉会館録音。曲はソナタ第3番、バラード第1番、子守唄 ニ長調、幻想曲 ヘ短調。29年の時を待って2002年にデジタル録音された再録音が素晴らしいこともあって、廃盤になったまま未CD化のままだった初録音盤。斯くも長い間再録音が挑まれなかったのか、思いを巡らせながら、1975年録音のアルゲリッチ盤と聴き比べるのも面白い。


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