[Review]グラモフォン誌2011年3月号本日発売:サー・トーマス・ビーチャムの没後50年特集号

クラシック音楽界の当時は怪物。でも大財閥の御曹司のお遊び的アイデア満載の録音は、ユニークな存在として聴き継がれていって欲しいのがサー・トーマス・ビーチャムのレコード。特定の録音ぐらいだけが日本盤CDになっているくらいなのが日本での「大金持ちが作曲家のスコアをビーチャムの全くの個人的好みで切り刻んでいる」といった評価で片付けられていることを語っているようなものでしょう。

2011年2月7日でシリーズ同時発売。

This month’s cover story explores the legacy of Sir Thomas Beecham; to mark 50 years since the great conductor’s death, Rob Cowan goes in search of the secrets that lay behind the brilliance of the man who did so much to shape Britain’s music scene. Log on the Gramophone Player to listen to Beecham conduct Delius’s In a Summer Garden, courtesy of the Somm label.

 

どうも日本ではクラシック音楽はお勉強的に接する人が少なくないので、初心者には最も遠い指揮者かも知れない。クラシック通になると数枚を聴いたぐらいで済ませてしまう人がいるのも残念。今回体系的にCDセットに纏められたことは大歓迎。ビーチャム自身が好きな音楽だけを録音したと言っても、そこは現在も世界で4番目と言われる製薬会社の御曹司。ビジネスとしての俯瞰が、あまろにも高すぎたと言ったぐらいでしょう。今回のリリースはきっとビーチャムへの認識を差し替える足掛かりになるかも知れません。それよりなによりも聴いたことない録音も多く聴けそうで楽しみです。

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