Michel Lambert

ガストン・ドルレアンに仕えた音楽家(4)〜古楽の楽しみ 2015.2.12 NHK-FM 放送

ランベールは子供の頃、ルイ13世の弟オルレアン公ガストンの目に留まり、その聖歌隊で音楽教育を受け成長、1656年以降、作曲家としての名声を確立し多くの作品が出版された。その娘はリュリの妻となった。そしてリュリが音楽監督を務める王の宮廷音楽隊の音楽長となり死ぬまでこの職を務めた。多くのエール・ド・クールが出版されたが、現存が確認されているものは多くない。

1608 Gaston duc d'Orléans

ガストン・ドルレアンに仕えた音楽家(2)〜古楽の楽しみ 2015.2.10 NHK-FM 放送

ルイ13世のただ一人の弟であったガストン・オルレアン公の宮廷楽長として1627から1660年の30年余の長きにわたって仕えたムリニエは、17世紀中期のフランスの音楽の発展にも重要な役割を果たした作曲家。彼の音楽は宗教音楽と世俗音楽共に非常に個性豊かで美しいものばかりです。

古楽の楽しみ – 音楽はイギリスから海を渡ってドイツにやって来た

バッハも手本にした音楽。ファッシュの作品は残されているものが少ないですが、その音楽スタイルはバロック時代の曲であることを意識させないモーツァルトよりも新しさを感じられるものです。不覚にもイギリスは音楽後進国となったわけですが、ダウランドを生み出した英国の誇りは揺らぎません。

ナチュラル・トランペット作品集 – Vivarte シリーズのなかでも目立たないけど忘れがたくなる一枚になるだろう

これは非常に素敵なアルバムだった。旅先に連れ出すのが良いだろう。ロマンティックな男女の旅の演出では無しに、気分転換のリフレッシュが出来る。ドライブや通勤途中の渋滞に聴くにも向いているだろう。ただ聞き入って青信号になって出遅れないで欲しい。愛聴盤になった。
使用しているトランペットは『ナチュラルトランペット』という、現代のピストン式トランペットではない。トランペットというと、どちらかというと華やかさと喧しさがイメージされ、素人にはそんなに微妙な楽器とは思えない。しかし、このバロック音楽をナチュラルトランペットで演奏した録音は、密やかな息使いや細やかな情感まで感じられ、今までのトランペットのイメージが変わった。無論、ナチュラルトランペットの扱いにくさから来る演奏の傷はあるが、『そういうもんだ』と感じられ、全く気にならなかった。

古楽の愉しみ ホルンの魅力

中世、狩りをするときに馬上で角笛を吹いて、後方との連絡をした。この角笛がホルンの起こりです。管楽器の中でベルと呼ばれるラッパが後方を向いている唯一の存在です。このベルに握りこぶしを入れて出す強弱と、唇で出す音程は一様でないふくよかさが演奏者の個性でホルンという楽器に魅了される大きなポイントです。

《TAS推薦》独ARCHIV SAPM 198 166★コレギウム・テレプシコーレ プレトリウス、シャイン等の舞曲

TAS推薦の優秀録音盤で音の立ち上がり、立ち下がり共に優秀。仏ハルモニア・ムンディ、英オワゾリールの録音が好きな方にはお薦めです。ルネサンスからバロック前期の音楽は馴染みが少ない。そんな中でも有名な曲集で古楽専門レーベルでは欠かせない大切な舞曲の数々。その後の音楽の舞曲のオリジナルを理解するにも必須の歴史的にも名盤。