全盲のオルガニストは愛する女達に支えられて音楽の宇宙で目を開いた◉ヴァルヒャ バッハ・平均律第2巻

平均律はバッハの傑作であるだけでなく、そしてバロックの一つの頂点です。ヴァルヒャの演奏は、永遠に規範としての価値を失なうことのない堂々たる演奏で,まさに横綱の貫禄。バッハ特有の音楽構造を手に取るように聴かせる。その為に雰囲気に流されるような叙情性は避け、むしろどこまでも明瞭でしかも堅固な音楽作りが冴え渡っている。バッハ音楽の深遠さとヴァルヒャ自身が到達し得た境地を垣間見る(聴く)ようです。ヴァルヒャは幼い頃に視力を奪われ、16歳までに完全に失明した。左右の手のパートをそれぞれ別個に演奏してもらい、それぞれを絶対音感によってしっかり記憶に焼き付けてから一つの楽曲へとまとめ上げたという。もう 神の手 による演奏と言っても過言ではないと思います。

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