絶対音感によってバッハの作曲した膨大な鍵盤作品の全てをシッカリ暗記した。
「バッハの音楽は宇宙へと目を開いてくれます。
ひとたびバッハ体験をすれば、この世の生にはなにがしかの意味があることに気づきます」(ヘルムート=ヴァルヒャ)
20 世紀後半を代表する名オルガニストであったヴァルヒャは、第二次大戦の直後にバッハのオルガン作品全集をモノラル録音で完成させました。その後ステレオ録 音の技術が完成したため、1956年に全作品の再録音をスタートし、1970年に完成させました。
平均律はバッハの傑作であるだけでなく、そしてバロックの一つの頂点です。ヴァルヒャの演奏は、永遠に規範としての価値を失なうことのない堂々たる演奏で,まさに横綱の貫禄。バッハ特有の音楽構造を手に取るように聴かせる。その為に雰囲気に流されるような叙情性は避け、むしろどこまでも明瞭でしかも堅固な音楽作りが冴え渡っている。バッハ音楽の深遠さとヴァルヒャ自身が到達し得た境地を垣間見る(聴く)ようです。
DE ODEON STO80640-642 ヴァルヒャ バッハ・平均律Vol.Ⅱ
品番 | 34-11056 |
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商品名 | DE ODEON STO80640-642 ヴァルヒャ バッハ・平均律Vol.Ⅱ |
レコード番号 | STO80640-642 |
演奏者 | ヘルムート・ヴァルヒャ |
作曲家 | ヨハン・ゼバスティアン・バッハ |
録音種別 | STEREO |
ジャケット状態 | M- |
レコード状態 | M- |
製盤国 | DE(ドイツ)盤 |
カルテ(器楽) | WHITE&GOLD WITH DARK RED LETTERING RARE、STEREO 3枚組 (180g/180g/180g) |
ヘルムート=ヴァルヒャ(1907-1991・ドイツ)は、盲目のオルガン・チェンバロ奏者です。幼い頃は母親に、結婚後は夫人に、左右(オルガンの場合は足鍵盤も)のパートをそれぞれ別個に演奏してもらい、それぞれを絶対音感によってしっかり記憶に焼き付けてから一つの楽曲へとまとめ上げたと言われています。もう 神の手 による演奏と言っても過言ではないと思います。
そこにヴァルヒャの魅力の秘密が有るのでしょう。ひとつひとつの声部(右手、左手、足鍵盤)が非常に明確に形作られていて、バッハの音楽の構造が解かりやすく、彼の演奏は端正で内省的な演奏は何度聞いても飽きることがありません。