マゼールは英EMI社だけからではなく、駆け出しの頃は英デッカ社からも気に入られいた。本盤は、クールかつクリアな雰囲気となっており、シベリウス同様チャイコフスキーにもピッタリ!!!朗々と鳴り渡る金管や明晰なティンパニなどは立派にロシアの雰囲気を醸し出している。決して明るすぎることのないシャープさは、けっして曲想から逸脱してはいません。デッカ録音の面目躍如といったところでしょうか!!!録音が素晴らしいのです。チャイコフスキーは、録音が良いことは必須です。わが国では余りぱっとしないマゼールですが、若い頃はデッカ社やEMI社からも重宝がられたという事実は、マゼールの実力を物語っています!!!まあ、騙されたと思って聴いてみて下さい!!!シベリウス全集やチャイコフスキー全集等々を名門ウィーンフィルと録音していたという事実は、マゼールの実力を物語っています!!英国コレクターワンオーナー品ほぼノーノイズのコンディションです。最後に伴奏指揮のロリン・マゼール。7月13日84歳で死去したニュースが飛び込んで参りました。日経文化往来欄に「超能力の域。楽譜を熟知した指揮の緻密さは驚嘆すべきものがあった」。早熟の天才として幼いころからヴァイオリン奏者として名を成し、ニューイヤーコンサートではボスコフスキー再来とばかりに弾き振り感動与えてくれました。思うに最近英デッカ全盛時代活躍し数多くの録音残した巨匠が他界しています。ブルゴス、アバド、マゼール共通項目は20代で成功して若くしてメジャーデビュー、数多くの名盤を最高のレヴェル(録音も含めて)でウィーンフィルやロンドン交響楽団の名楽団と残していたことでしょうか。このオリジナル盤聴くにつけ日経文化往来欄の追悼文、決して誇張ではないと思います。合掌・・・
鬼才指揮者の若き日の名演、優秀録音◉マゼール指揮ウィーン・フィル◯チャイコフスキー・交響曲第4番
