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《セミサークル盤》GB EMI ASD540 ジョン・バルビローリ エルガー・交響曲1番
英国を代表する作曲家エルガーのスペシャリストと言えばわが国ではイタリアの血を引くが、生粋の英国紳士バルビローリが常に最右翼。ここでは、エルガー自身が振っているのではないかと錯覚するような厳格な英国風といえる演奏です。
レッグのキャラが音濃く残るフィルハーモニア管弦楽団が、サー・バルビローリの棒にかかると、弦も管も、耳ざわりの良い音がする。リズム面で緩くなる部分もあるし、オーケストラも技術的水準は高いとは言えないが、この胸の奥に染み渡る名演奏の前では、それも些細な事と思えてくる。
エドワード・エルガー(1857-1934)の交響曲は、独墺系の交響曲より一般的にはメジャーでないのかもしれない。世代的にはトスカニーニ(1867-1957)の一つ上世代、19世紀後半に生まれ、早くから作曲を始め、演奏家としても活躍したが、評価は恵まれずに家庭教師として生計を立てていた。サーを戴く作曲家となったのは後年のことで、20世紀になって最初の大作曲家とみていいだろう。
《交響曲第1番》は、独学で作曲をしていたエルガー51歳のときに完成。英国ではブラームスの第5交響曲とも言われるほど、初演は大成功であったとされる。そこには、長らくワーグナーの助手を務め、ワーグナー演奏にとどまらず、広くブラームスやブルックナーなど、名だたるドイツの大交響曲の初演の棒を受け持った偉大な音楽家だったハンス・リヒターが、英国においてエルガーの最初の交響曲の初演をし、作曲家から感謝の意を込め献呈されていることは、これまた有名な話。
緩徐楽章に関してリヒターはこうコメントしている。「ベートーヴェンが書いた緩徐楽章のようだ」。それは、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー、ブルックナーといったドイツ音楽演奏の最高権威の口から発せられた最大級の賛辞を意味していた。同じく大指揮者のアルトゥール・ニキッシュはこの曲を「ブラームスの『第5』」とコメントしている。
トスカニーニから一世代下、1950年代からサー・ジョン・バルビローリ(1889-1970)は英国の偉大なマエストロであった。当時には、現在よりさらにエルガーや英国作曲家の知名度は低かったであろう時代のエルガースペシャリストの一人であった存在だ。しかしこの1番の交響曲聴くと、威風堂々、チェロ協奏曲、エニグマ変奏曲、愛の挨拶位しか知られていないエルガーの奥行きの深さに貴方は接する最高の機会を得ること保証致します。
序奏の、エルガーらしい勇ましい行進曲風旋律に心奪われ、第1楽章の主部に入っての第1主題の、メンデルスゾーンにも似た明朗快活な律動に感化される。また、一旦静まっての哀しげな第2主題はエルガーの魂の叫びのよう。アダージョ楽章の夢見るような幻想的な美しさはエルガーならではで、ベートーヴェンにあった崇高さに比肩するほどのもの。続いて奏される終楽章レント~アレグロにおける忍び足のように再び登場する第1楽章主題に心動く。少々冗長なきらいもある交響曲ではあるが、数々の美しいシーンに、英国の20世紀を幕開けるに相応しい傑作だと確信する。後半2つの楽章におけるサー・ジョンの指揮は喜びに溢れ、壮大な音楽とその響きは真に堂々として感動的だ。
《交響曲第1番》は、独学で作曲をしていたエルガー51歳のときに完成。英国ではブラームスの第5交響曲とも言われるほど、初演は大成功であったとされる。そこには、長らくワーグナーの助手を務め、ワーグナー演奏にとどまらず、広くブラームスやブルックナーなど、名だたるドイツの大交響曲の初演の棒を受け持った偉大な音楽家だったハンス・リヒターが、英国においてエルガーの最初の交響曲の初演をし、作曲家から感謝の意を込め献呈されていることは、これまた有名な話。
緩徐楽章に関してリヒターはこうコメントしている。「ベートーヴェンが書いた緩徐楽章のようだ」。それは、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー、ブルックナーといったドイツ音楽演奏の最高権威の口から発せられた最大級の賛辞を意味していた。同じく大指揮者のアルトゥール・ニキッシュはこの曲を「ブラームスの『第5』」とコメントしている。
トスカニーニから一世代下、1950年代からサー・ジョン・バルビローリ(1889-1970)は英国の偉大なマエストロであった。当時には、現在よりさらにエルガーや英国作曲家の知名度は低かったであろう時代のエルガースペシャリストの一人であった存在だ。しかしこの1番の交響曲聴くと、威風堂々、チェロ協奏曲、エニグマ変奏曲、愛の挨拶位しか知られていないエルガーの奥行きの深さに貴方は接する最高の機会を得ること保証致します。
序奏の、エルガーらしい勇ましい行進曲風旋律に心奪われ、第1楽章の主部に入っての第1主題の、メンデルスゾーンにも似た明朗快活な律動に感化される。また、一旦静まっての哀しげな第2主題はエルガーの魂の叫びのよう。アダージョ楽章の夢見るような幻想的な美しさはエルガーならではで、ベートーヴェンにあった崇高さに比肩するほどのもの。続いて奏される終楽章レント~アレグロにおける忍び足のように再び登場する第1楽章主題に心動く。少々冗長なきらいもある交響曲ではあるが、数々の美しいシーンに、英国の20世紀を幕開けるに相応しい傑作だと確信する。後半2つの楽章におけるサー・ジョンの指揮は喜びに溢れ、壮大な音楽とその響きは真に堂々として感動的だ。
録音:1962年。
通販レコード詳細・コンディション、価格
“LARGE DOG IN SEMI-CIRCLE” WITH BLACK LETTERING, STEREO 1枚組(140g), Release 1963, Stamper 6/2。
プロダクト
- 品番
- 34-18908
- レコード番号
- ASD540
- 作曲家
- エドワード・エルガー
- 指揮者
- ジョン・バルビローリ
- オーケストラ
- フィルハーモニア管弦楽団
- 録音種別
- STEREO
コンディション
- ジャケット状態
- EX
- レコード状態
- EX+
- 製盤国
- GB(イギリス)盤
通販レコード
品番 | 34-18908 |
特別価格 | 3,520 円(税込) |
通常価格 | 4,400 円 |
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