Musical Society. c1635, by Abraham Bosse, French engraver 
(b. 1602, Paris, d. 1676, Paris), Copper engraving, 
Bibliothèque Nationale, Paris

ガストン・ドルレアンに仕えた音楽家(1)〜古楽の楽しみ 2015.2.9 NHK-FM 放送

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17世紀中期のフランスの音楽の発展にも重要な役割を果たしたムリニエの音楽

エティエンヌ・ムリニエ( Estienne Moulinié )は、フランスのバロック初期に活躍した「エール・ド・クール」や「エール・ア・ボワール」を得意とした作曲家。

ルイ13世のただ一人の弟であったガストン(オルレアン公)(1608-60)の宮廷楽長として1627から1660年の30年余の長きにわたって、宗教音楽と世俗音楽(独唱とリュートもしくは重唱と通奏低音のための作品)のほかにバレエなどの舞曲も作曲している。そして大公ガストンの令嬢ド・モンパンジエの音楽教師でした。そして1660年にオルレアン大公ガストンが崩御するまで仕えました。

宗教作品は、ほぼ顧みられることなく埋もれていますが、どれも非常に個性豊かで美しいものばかりです。ただし、今日は良く知られている世俗の作品を聴きます。

2月9日 月曜日からの4日間は、フランス国王ルイ13世の弟、ガストン・ドルレアンに仕えた音楽家たちの作品をご紹介します。

エティエンヌ・ムリニエ作曲
「歌曲集から 静かな暗い夜」 (2分34秒)
「歌曲集から 友よ、酒に酔おう」 (1分14秒)

(カウンターテナー)ジャン・ポール・フシェクール, (リュート)エリック・ベロック <GLISSANDO 779 013-2>

バロックから近代歌曲まで、フランスの声楽に広い適性を示す稀代のオート・コントル(ハイ・テナー)、フシェクールによるフランス・ルネサンス・バロック宮廷歌曲集です。録音:2000年1月、パリ、メゾン・ド・ラ・ラディオ、スタジオ106


 

エティエンヌ・ムリニエ作曲
「歌曲集から 嫉妬よ、出ていけ」(2分58秒)
「歌曲集から なにもかも緑に満ちて」(6分08秒)

(合唱、合奏)ル・ポエム・アルモニーク, (指揮)ヴァンサン・デュメストル <ALPHA 005>

1998年、音楽・芸術監督ヴァンサン・デュメストルのもとに結集した歌手や器楽奏者たちによる古楽アンサンブル。本拠をフランスのルーアンに置き、世界中をツアーしている。演劇やダンス、パントマイム、サーカスまで、さまざまな分野とのコラボレーションを行ない、独創的な舞台作品を数多く生んできた。


 

エティエンヌ・ムリニエ作曲
「歌曲集から さまざまな鳥のコンセール」(3分42秒)
「歌曲集から どこへ逃げるのか」(3分40秒)
「歌曲集から 美しい目よ、嘆くがよい」(2分43秒)

(ソプラノ)マリア・クリスティーナ・キール, (バス)ホセプ・カブレ, (ギター)ベルナール・ルヴェル <L’EMPREINTE DIGITALE ED 13010>


 

エティエンヌ・ムリニエ作曲
「歌曲集から 緑の川辺で」(2分22秒)
「歌曲集から もう追いかけるものか」(2分34秒)
「歌曲集から さまよえるユダヤ人のエール」(2分03秒)
「“ピエール・ド・プロヴァンスとラ・ベル・マグロンヌの結婚”から 抜粋」(14分53秒)

(合唱、合奏)ル・ポエム・アルモニーク, (指揮)ヴァンサン・デュメストル <ALPHA 005>

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