現在聴いても名盤。文化遺産とまで評価されていますが、柵越しに眺めるのとは違ってルーブル美術館の『モナ・リザ』が間近で鑑賞できるように、60年近く前に発売されたままを、レコードとして聴けるのだから嬉しい。1956年、英EMIでのベートーヴェン全集の録音中に亡くなってしまったので、ステレオ録音としては第二次世界大戦中の1枚が残されるのみと言うのは残念。
ギーゼキングのピアノ演奏は分解能が良い。良すぎる、と言っても言い過ぎでは無いと思います。今でもラヴェルやドビュッシーを演奏するピアニストにとっては目標と仰がれています。独特の響きは彼のペダルの巧みさに加えて、演奏しているピアノにあるかもしれない。『ピアニスト・ガイド』での半ば公式的情報では、グロトリアン・スタンヴェグというピアノらしいけれどもベヒシュタインとも思われます。ナチとの関係で解体に追い込まれたベヒシュタイン。あなたの耳で『ピアノが何か?』、想像してみてください。2012年はドビュッシーのアニヴァーサリーです。ギーゼキングのドビュッシーから聞き改めていくのは楽しいものです。
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[/panel-header] [panel-content] 【器楽曲】
- レーベル
- 英 COLUMBIA
- レコード番号
- 33CX1098
- 曲目
- ドビュッシー:前奏曲集第1巻
- 演奏
- ワルター・ギーゼキング (ピアノ)
ブルー・ゴールド・ラベル(1stラベル) スタンパー1N-2N
1953年録音、この曲の最右翼の一枚。歴史的名盤と言えます。ピアノの音はまろやかで音に厚みがあり、現在聴いても良い音です。
(NM-)ジャケットはペラ・ジャケなので少しヨレた感じがありますが、全体はきれいです。
(NM-)盤は重量盤、何分にも古いレコードですので、全体に邪魔にならないレベルのチリ音がありますがキズはありません。
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