【歴史的音盤】反復を敢行した最初の録音◉メンゲルベルク指揮ニューヨーク・フィル◯ベートーヴェン・交響曲3番《英雄》

「英雄」は後年のテレフンケン盤が有名だが、こちらも捨てがたい。同時期録音のEMI盤などと比べても、音は比較的良い。演奏もメンゲルベルク的特徴は随所に聴かれるが、それでも結構端正で驚いた。テンポは常に揺れているが、テレフンケン盤のように不自然ではないし、フレーズの処理や、トランペットの扱いが特徴的な管楽器の音色など、まさにメンゲルベルクそのものです。また、テレフンケン盤や同時期のライヴ録音よりも、ずっと若々しいのも魅力だ。なお、この時代に第1楽章の提示部が繰り返されているのは、非常に珍しく、テレフンケン盤では反復は行われていない。

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