戦前からのローカル性を残していた9大オーケストラの音色の違いを楽しめる◉クーベリックのベートーヴェン・交響曲全集

弦の国チェコの黎明期を支えた大バイオリニスト、ヤン・クーベリックを父に持つサラブレッドのラファエル!!!若くしてデビュー、ターリッヒと伴に30年代からチェコの楽団を支えたが、48年祖国のクーデターによる政治体制崩壊を契機に米国に亡命、本盤は50-53年シカゴ交響楽団の常任時代の収録ですが、反共産主義の反発に遭い不遇の時代と揶揄されていますが、まだ隣国ハンガリーのライナー節に染まっていないシカゴ交響楽団から何とも云えないみずみずしい躍動感を引き出し祖国への変わらぬ熱い想いをくみ取るにたる名演を展開しています!!!第1楽章からいつものクーベリック以上にスケール感のある雄大な演奏を聴かせており,目が覚めるような鮮明さと,積極果敢なアプローチによって,この作品を描き出しており,透明な叙情性や,沸き立つような旋律の刻みやリズム感,さらにはドライヴ感のある盛り上がりも素晴らしく,オケも明快でキレのよい反応で応えいて、超越的な深い世界に沈滞していくのではなく,有機的でしなやかな稜線を描きながら,見事なアンサンブルを聴かせています!!!クーベリックのベートーヴェン交響曲全集交響曲は,クールに全体を見通した演奏を聴かせ、この作品のスコアを,作曲家でもあるクーベリックの透徹した視点で読み解き鮮やかに再現していると同時に,持ち前のフレージングやリズム感のよさ,そして作品に対する深い共感と愛情にも満ちた感動きわまりない演奏!!!

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