チェロを演奏する楽しみを決定づけた、カザルスの大発見。

人類の大いなる遺産といえる名盤。

太陽にも大地にもたとえられるのは、平和だなぁと感じさせる。音楽は古いけど、それが斬新にも感じられるのだから面白い。楽器とマイクがかなり迫った録音だったろうと感じさせる、野太い音です。小鳥がピースピースと鳴いています。といった国連会議場や、ホワイトハウスを聞いて認識しているカザルスの音と比べたら随分生気に満ちています。

Maria Callas – Puccini : TOSCA HIGHLIGHTS – EMI ASD-2300

テバルディもいいけど、トスカはカラスがとどめを刺す。プッチーニを聽くのか、トスカのドキュメンタリーを見るのか。音楽を見るというのもおかしなものだけど、オペラはドラマだと、言い切れるなら作曲家の音楽よりもこのカラスの歌唱ほど、トスカになりきっている録音はないでしょう。これが映像化されていれば、数あるオペラ映画は霞んでしまっているはずです。ステレオで録音されたカラスの数少ないレコーディング中で、これ以上に望めない。

超人気盤【通販レコード】独DEUTSCHE GRAMMOPHON 2530 516 カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィル ベートーヴェン:交響曲No.5《運命》 ブルーリング・ラベル

流麗で艶やかなウィーン・フィルが、きびきびと演奏している。弦楽奏者がしゃかりきになって弓で弦をこする、松ヤニの飛沫の匂い。名門が手玉に取られている。音楽の流れにあわせ自由に変化していくいきいきとした躍動感は、まさにクライバーならではのことである。彼の指揮の魅力すべてが横溢する演奏。録音は超一流、アナログ録音の究極美。

《TAS推薦》独ARCHIV SAPM 198 166★コレギウム・テレプシコーレ プレトリウス、シャイン等の舞曲

TAS推薦の優秀録音盤で音の立ち上がり、立ち下がり共に優秀。仏ハルモニア・ムンディ、英オワゾリールの録音が好きな方にはお薦めです。ルネサンスからバロック前期の音楽は馴染みが少ない。そんな中でも有名な曲集で古楽専門レーベルでは欠かせない大切な舞曲の数々。その後の音楽の舞曲のオリジナルを理解するにも必須の歴史的にも名盤。

オペラ初心者のための《トリスタンとイゾルデ》 – NHK-FM《バイロイト音楽祭2011》最終日

楽劇《トリスタンとイゾルデ》のオペラ第2幕は単純に『あなたが好きだ』、『わたしも愛してます』とお互いの愛を確かめ合うふたり。『まもなく、夜が明けます』とイゾルデの侍女ブランゲーネが遠くで歌う。と分かり易いので初めて聴くにはここからでしょ。ベスト3は、LPに限ればクライバー、バーンスタイン、フルトヴェングラーでしょうか。(改訂 2014/01/10)