古楽の楽しみ – 音楽の原点、麗しのアマリリ

バロック音楽の原点。音楽の形式が整うまでの様々な音楽。
自由様式と言っても現代人にもすんなり受け入れられるのは、作曲作法よりも生理的な働きが大きいのだろうということを強く感じられます。

「麗しのアマリリ」は近代クラシック音楽の様式美の最初の萌芽だと言われています。

麗しのアマリリ
わが甘き憧れの女よ 信じぬと言うのか
汝こそわが愛する女という事を
信じるのだ、夢疑ってははならぬ
それでも信じぬのならば
わが胸をこの矢で切り開くがよい
心の臓に書かれているのが見えよう
『アマリリ命』と

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心躍る 踊る音楽

「バレエ音楽“くるみ割り人形”から“花のワルツ”」(6分55秒)
チャイコフスキー作曲
(管弦楽)
フィラデルフィア管弦楽団
(指揮)
ユージン・オーマンディ

<30DC554>

「スラブ舞曲 作品72から 第2番」(4分50秒)
ドボルザーク作曲
(管弦楽)
クリーブランド管弦楽団
(指揮)
ジョージ・セル

<SRCR9861>

「喜歌劇“天国と地獄”序曲から」(2分30秒)
オッフェンバック作曲
(管弦楽)
スイス・ロマンド管弦楽団
(指揮)
エルネスト・アンセルメ

<KICC9079/80>

「バレエ音楽“春の祭典”第2部から“いけにえの踊り”」(4分30秒)
ストラヴィンスキー作曲
(管弦楽)
パリ音楽院管弦楽団
(指揮)
ピエール・モントゥー

<KICC8620>

「ワルツ“金と銀”」(7分22秒)
レハール作曲
(管弦楽)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)
ウィリー・ボスコフスキー

<POCL-5057>

ビゼー作曲か ホフマン作曲か それとも、、、カルメン組曲第一番と第二番

あまりにも聴きなじんだメロディーにひっかけ問題にまんまとかかってしまうかもしれませんが、きらクラDONの答えは「カルメン組曲第一番」の冒頭でしょう。
ビゼー作曲の歌劇「カルメン」をホフマンが自由に再構成していて、オペラの方では第一幕前奏曲の後半部分という答えになるでしょうか。シチェドリン版では組曲の終わりの方で出てくる。

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指揮者次第では順番を入れ替えたり、第1組曲と第2組曲をミックスして録音しているのもありますね。
ディズニー映画『ファンタジア』ではウィリアムテル序曲が順番が入れ替わっていて子供心にそのイメージが拭い切れないものです。一瞬こちらかと答えがぐらつきました。

どんどん巧妙になっていますね。

無料コンサート 下半期は、シューベルトの名曲、名演盤と、熊本の歌を特集します。

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若鮎のように

昭和20年後半から昭和30年代には、シューベルトのレコード録音が活発にありました。レパートリーは限られてましたが、シューベルトが歌劇や協奏曲 – トライした形跡はありますが – を残さなかったのでレパートリー自体が偏っていましたが、歌手は各々の個性を表立てた歌唱で録音し、室内楽と交響曲は当時の演奏家はほとんどが有名曲はレコード発売しています。1928年がシューベルトの没後100年。生誕150年に当たる1947年が戦争が終わったムードの中でもあり、勇ましい印象のベートーヴェンに対して子女の音楽とされていたようなシューベルトの数々には、その若鮎が跳ねるような音楽に思う以上に心なごまされていた人達も多かったのではないかしら。没後150年の1978年はステレオ録音でシューベルト全集が書くレーベルで出揃います。
有名な録音なのに、LPレコードの時代に再録音されたためや、ステレオ録音の名盤があるためにSPレコードでだけで聞くことができる忘れられた演奏家の音盤も少なくありません。下半期はシューベルトのレコードを集中鑑賞しましょう。持ち寄りコンサートでは、熊本の歌を3回にわたって大特集します。ご当地物のレコードも非常に活発で、知られていない歌が多いのに驚きです。 (さらに…)

ルー・リード氏死去 パンクロックのスタイル作る

商業ロックからアートを取り戻そう

パンク・ロックの旗手として、アメリカのロックミュージックに大きな影響を与えたといわれるミュージシャンのルー・リードさんが10月27日、米ニューヨーク州サウサンプトンで亡くなりました。
71歳でした。AP通信によると5月に受けた肝臓移植に関連した病気が原因ということです。

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ピアノの領域 二台ピアノの愉しみ 2013/10/31 健軍文化ホール

一台あればソロをはじめ連弾、室内楽、伴奏を楽しむことが可能な楽器、ピアノ。
ピアノを含む音楽作品は一体どのくらいあるのでしょう?
近年、歴史に埋もれた作品にも注目が集まり、この楽器のレパートリーの広さには大変驚かされます。
『ピアノの領域』は、有名・無名、主役・脇役にかかわらずピアノのために書かれた作品を広くご紹介し、ピアノ音楽を生演奏で体感していただくコンサート・シリーズです。

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WaltzFlowers

第63回きらクラDONの答は

間違いよう無いでしょう。ふかわさんの言葉に、即座に「花のワルツ」。
チャイコフスキー作曲バレエ「くるみ割り人形」から花のワルツの冒頭。

ニアピン賞が楽しみで、似ている曲も考えてみる。と、同じチャイコフスキーの「眠れる森の美女」オーロラ姫が登場する主題に似てませんか。

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ナチュラル・トランペット作品集 – Vivarte シリーズのなかでも目立たないけど忘れがたくなる一枚になるだろう

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「歌劇“シピオーネ”から “がいせん行進曲”」
ヘンデル作曲、クリスピアン・スティール・パーキンス編曲
(1分25秒)
(トランペット)クリスピアン・スティール・パーキンス
(管弦楽)ターフェルムジーク・バロック管弦楽団
<SONY SRCR 9347> (さらに…)

Music by Franz Waxman

ファッショナブルな冒険心 男の代わりに美女が犯人に挑む。

夜間28度あった気温も、明るい日差しの日中でも22度に下がって過ごしやすい午後。
男が窓辺でうたた寝をしている。放り出した両足共にギプスがあるが痛々しい表情ではなく幸せそうだ。
椅子にいる男の脇のベッド。本来ならそこで看病されているはずだろうに投げ出された美しい裸の足がそこにはあった。
足の持ち主はくつろいでいる金髪美女。

女の手には『ヒマラヤを越えて』と題した分厚い本。冒険書だろうか。
読み聞かせていたらしい。
男が眠り込んだ様子を眺めて、本を持ち帰る。
めくる仕草に、やはりファッション雑誌が楽しいのだ。

穏やかでくつろいだアパート裏の人間模様。
作曲中のピアノの音、仲間を呼んでの夜のパーティがうるさいと苦情を言われていた作曲家のレコードの音は大きくアパートの裏庭に響いているけど、今は誰もそれを迷惑と感じていない。
それも大切な空間のオブジェだと楽しんでいる表情がみんなにある。

ダンスの練習をしていたスタイルの良い女の部屋には、軍服を着た小柄な男が帰ってきた。
女のおっぱいのあたりに顔が来るぐらいのアンバランスだけど、
「冷蔵庫に何かあるかい?腹ぺこだよ」戦争が終わって復員してきたところだろうか。
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