無料コンサート 上半期は、クライスラーのベートーヴェン、ソナタ全曲鑑賞会

昭和10年、4巻に分けた豪華なアルバムで発売されたクライスラーの演奏は、史上初になったベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲録音でした。無料コンサートの上半期は5回シリーズで全10曲を順番に鑑賞しましょう。一人の演奏家の全集を集中的に聴く良い期間にしてください。CDとSPレコードでの違いを見つける機会でもあります。 http://amzn.to/Ygny64

言葉で表現できなくなった時、音楽が始まる

江戸時代末期と重なるので、ヴィオレッタとアルフレートの関係を吉原の花魁とお金持ちの若旦那。海と陸の美しい田舎がアルフレートの出身ですから、江戸に荷物を運んできて廓通いに夢中になった若旦那、ジョルジュ・ジェルモンはその大旦那かお目付け役の大番頭さんとしたら、日本人としては解りやすい置き換えではないでしょうか。

Un di, felice, eterea

歌劇《椿姫》名場面ハイライト – 第一幕から 心に思い描いていた夢の人

こんな出会いも面白い。いい女を見れるぜ、遊び友達に誘われてアルフレードは娼婦館に足を踏み入れる。それはただ興味本位だった。
ヴィオレッタにとっても、新しく来館した若者の一人でしか無かった。

ラ・トラヴィアータってこら、どぎゃんかならんかい

江戸時代末期と重なるので、ヴィオレッタとアルフレートの関係を吉原の花魁とお金持ちの若旦那。海と陸の美しい田舎がアルフレートの出身ですから、江戸に荷物を運んできて廓通いに夢中になった若旦那、ジョルジュ・ジェルモンはその大旦那かお目付け役の大番頭さんとしたら、日本人としては解りやすい置き換えではないでしょうか。

ヴェルディ作曲 歌劇《椿姫》考

彼はピストルを握り、書斎へ入ってドアを閉めた。数分後、書斎の中から大きな音がしたので心配した友人達が中へ入ってみると、そこにはピストルを片手に立ち尽くしたデュマの姿があった。彼はこういったという。「驚くべきことが、起こった。私としたことが、撃ち損じた」と。

ヴェルディ作曲 歌劇「椿姫」から

日本に黒船が来航した頃、ヨーロッパのオペラ界事情はベルカント・オペラの二大巨匠、ベッリーニとドニゼッティが世を去っていた。ロッシーニはフランスに住んでいましたが興味はオペラではなくレストラン経営に夢中。ヴェルディが世に出る時期が到来していたのです。《椿姫》を作曲した時は40歳で、劇場支配人や出版社にも発言力を持ち、自分の意志を通せるようになっていた。当時も今も、劇場が上演演目を決めています。作曲家はそれに合わせるしかありません。しかしヴェルディはパリで《椿姫》の芝居を観て、いたく心打たれてオペラ化すると決めます。舞台に登場する人物に感情移入できる、人間同士の真実性と、心ときめく良質な娯楽性をヴェルディは目指し音楽とドラマの合体を達成します。

英 DECCA SXL-6405 ブリテン・コンダクツ・イングリッシュ・ミュージック

1969年録音。ジャケットの写真は、この録音がなされたワイナリーのものでしょう。(後に火事で焼失)ブリテンのシンフォニーは2楽章、3楽章が美しくイギリス的な悲哀に満ちてイギリス音楽が好きな方には堪らないでしょう。録音は、この当時の英DECCAらしい厚みの有る芯のしっかりした優秀録音。「ロジャー=ド=カヴァリー」を初めて聴く方は少しビックリされるでしょう。まさか、あのメロディーが聴こえるとは!