名演奏家ライブラリー チェロの巨匠 ミーシャ・マイスキー NHK-FM 2015.2.8 放送
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番組で紹介するのは1930年代の録音初期から最近の録音まで。膨大な録音遺産に残された、今は亡き伝説の演奏家たちの名演奏や、現代を代表する名演奏家たちの若き日の録音などを、音楽評論家の諸石幸生さんが厳選、その回ごとに一人のアーティストに焦点をあてて放送しています。
日曜日の朝だけの特別な時間。再放送がないのがもったいない番組の一つです。約2時間の番組枠で良くまとまっている選曲には毎週、勉強になっています。しかも、午前9時から11時までの時間にピッタリな配分だと特に感心しています。
今回のマイスキーの6曲全て馴染んでいた演奏だし、思い入れも有ります。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲も聴きたいところですが、午後にでも私的にアナザー・ヴァージョンでCDで楽しもうと思います。
チェロの巨匠 ミーシャ・マイスキー
マイスキーの存在をアピールしたレコーディングでした。LP レコードから CD にメディアが転換される時代で、映像付きで三枚組で発売されたことも有ります。まだ DVD が登場する以前で Mac のパソコンで楽しめるディスクでした。
「無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007」 バッハ作曲 (20分00秒)
(チェロ)ミーシャ・マイスキー
<DG POCG1137>
ミーシャ・マイスキーはマルタ・アルゲリッチとのデュオも多く、新人チェリストに箔をつけることになったと同時にアルゲリッチやクレーメルとの交流でマイスキーの演奏には人気となる大事なものが大きく育ったと感じています。彼らのレコーディング以来、ショパン、ドビュッシー、フランクのチェロ・ソナタを聴く機会が多くなりました。
「チェロ・ソナタ イ長調」 フランク作曲 (28分00秒)
(チェロ)ミーシャ・マイスキー
(ピアノ)マルタ・アルゲリッチ
<東芝EMI TOCE6484>
バーンスタインのドヴォルザークという点では名演だとされるチェロ協奏曲のカップリングだったブロッホ。CDでは《シェロモ》と記述されていることがこれまででした。
シェロモとはソロモン王のこと。イスラエル第2代の王ダビデの子で、貿易拡大や政治改革によってイスラエル王国に繁栄をもたらしたとされる人物である。しかし、知の王として敬われた彼も、晩年は享楽に溺れ、重税で民衆の生活を圧迫し、さらに偶像を拝したために宗教的対立を生み、結果的には王国の分裂を招いた。曲にはその斜陽感が漂い、情感の濃密な名演奏が数多く有ります。
「ヘブライ狂詩曲“ソロモン”」 ブロッホ作曲 (24分34秒)
(チェロ)ミーシャ・マイスキー
(指揮)レナード・バーンスタイン
(管弦楽)イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
<DG FOOG20443>
指揮者を置かないで演奏をする独特の活動で知られるオルフェウス室内管の音楽を引っ張っていくのは独奏者。バロック音楽の時代のスタイルで、ピリオド楽器の演奏会では馴染みのあるスタイルですが現代楽器の機能をフルに生かして、たっぷりとした歌を聴かせている。従って、ピリオド楽器信奉派には、お勧めできない演奏だが実に魅力的な音楽を奏でている。緻密ながら豊かな音楽が息づいている。
「チェロ協奏曲 イ短調 RV418」 ヴィヴァルディ作曲 (10分22秒)
(チェロ)ミーシャ・マイスキー
(管弦楽)オルフェウス室内管弦楽団
<DG UCCG1015>
ピアノ協奏曲ばかりが親しまれているシューマンですが、マイスキーのレコーディングでチェロ協奏曲も聞かれる機会が増えたのではないでしょうか。バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの演奏が決定版でしょうが、独特の活動で知られるオルフェウス室内管を起用した録音も後に有ります。
「チェロ協奏曲 イ短調 作品129」 シューマン作曲 (25分00秒)
(チェロ)ミーシャ・マイスキー
(指揮)レナード・バーンスタイン
(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
<DG POCG1144>
チェロ・リサイタルのアンコール・ピースに、これ以上の詩情を湛えた名曲はないでしょう。この曲もマイスキーは様々なパートナーとレコーディングしています。今日はオルフェウス室内管弦楽団のバックで情感いっぱいの演奏で締めくくります。
「白鳥」 サン・サーンス作曲 (4分08秒)
(チェロ)ミーシャ・マイスキー
(管弦楽)オルフェウス室内管弦楽団
<DG POCG10119>
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