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協奏曲の魅力(4) NHK-FM 古楽の楽しみ 2015年2月5日放送
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バロック音楽に親しみすぎると学校の試験でバツを貰ってしまう。
少なくとも教科書に書いてある説明とのズレを疑問に感じるでしょう。小学校や中学校の音楽の教科書に書かれている音楽用語は、そもそもモーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンになって整ってきた作曲形式に基づいているからです。
歴史の古いオペラは「作品」という程度の意味合いで、音楽全般を指すものとして出てきます。その頃は主体は歌に有り、楽器はそれを補うものでした、その楽器が工夫され充分なものとなると『ソナタ』が登場します。これは器楽だけで演奏される音楽ということでピアノ・ソナタとか、ソナタ形式とか言うのを包括しています。
複数の音をハモっちゃおうと面白いというので『コンチェルト』の魅力が人々を楽しませるようになります。
17世紀前半のイタリアで活躍したリュート、テオルボの名手カプスベルガーとピッチニーニによるリュート作品集。現代の名手ユングヘーネルが見事に再現しています。
ここから三曲が今週のテーマ。その第4回、18世紀のドイツのコンチェルトの3曲。最初はテレマンの1730年の曲集から。
テレマンの名前は知っているけれど、しっかりと聞くにはどこから手を付けていいのかわからない。そういう向きに最適なのが《パリ四重奏曲集》をフライブルク・バロック・コンソートがハルモニア・ムンディ・フランスにレコーディングした演奏は定番です。
「パリ四重奏曲」とも呼ばれるこの曲集は、当時ハンブルクで絶大な人気を誇っていたテレマンをパリの人々が呼び寄せた際の作品です。
テレマンならではの美しいメロディとしっかりした構成が特徴。ドイツの若い団体フライブルク・バロック・コンソートがフレッシュな演奏を繰り広げています。
ロンドンにおいて劇場作品を上演する時に、良くしたのが劇音楽の幕間にオルガン協奏曲を演奏しました。自らオルガンを弾いたのは当然で、第二楽章にはアド・リビトゥム(いわゆるアドリブ)の指示が与えられている。即興するのも特徴です。
ヘンデルは、特に即興演奏の名手として知られ、かの J.S. バッハと互角の腕前を誇ったオルガン奏者だった。舞台裏の準備に合わせて自由闊達に腕前を披露していたことは容易に推測できます。
オルガン協奏曲集は、合奏協奏曲集と並ぶヘンデルの代表的協奏曲集です。当時イギリスで一般的であったポジティヴ・オルガンは、弦楽器との合奏に適しており、名オルガニスト=ヘンデルは、自らオルガンを弾きながらこれらの曲を披露したのでした。
現代におけるバロック音楽演奏の第一人者コープマンの演奏は、豊かな即興と喜びに満ち、この曲集の多彩な魅力を見事に再現しています。
当時のイギリスは、ドイツの教会のような大きなオルガンは普及しておらず、専ら小型のポシティフ・オルガンが愛好されていたようで、そうしたこともヘンデルがオルガン音楽にあまり興味を示さなくなった原因の一つではないか。しかし、ヘンデルは全くオルガンを忘れてしまったわけではなく、自分のオペラやオラトリオ等の上演では大劇場の備え付けのパイプ・オルガンを思う存分弾くことが出来ました。
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは大バッハの二男。ヴァイオリンやフルートの協奏曲は高音域中心ですが、チェロ協奏曲には中低音の魅力が有ります。
2014年はカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ・イヤーでした。彼は音楽一族として知られるヨハン・セバスティアン・バッハの息子として生まれ、フルート好きのフリードリヒ大王にチェンバロ奏者として仕えたバッハ・ファミリーの中で父ヨハン・セバスティアン・バッハの名前を後世に残す働きをしました。
さらに作曲家としてはバロック音楽と古典派音楽の橋渡し役となり、作風にはバロック音楽の装飾性を廃して明晰な形式を目指した「ギャラント様式」や、より強い感情表出を目指した「シュトゥルム・ウント・ドラング」が反映していました。
また体系的で理論的な教則本『正しいクラヴィーア奏法への試論 』を著すなど、音楽理論家としても有名でした。彼の作風や理論は、後輩のハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどに大きな影響を与えています。
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