若馬のように靭やか溌剌。ロッシーニ・クレシェンドを楽しむには絶好盤です。
多用されるシンバルの炸裂が特徴として耳に残る。そこが受け入れられれば胸のすく快適さ。テンポやリズムにメリハリがなく、楽想の変化ごとに音を伸ばすのを個性的芸風と受け止めるかどうか、現代のロッシーニ演奏とは異種です。1960年代のロッシーニの解釈は、こういうものだったのだよと教えてくれます。
超優秀録音とはいえ、そこは1960年代の Decca サウンドです。
耳が不自由なのに達者なピアノを弾く。と、成れば何よりも奇跡でしょう。4月11日はベートーヴェンの《大公》トリオが初演された人記録されていますけれども、これは単に名曲が初演されたという記録だけではなくてベートーヴェンが公の前でピアノ演奏をしなくなった日でもあります。初演で共演したヴァイオリニストとチェリストが同ベートーヴェンのピアノに合わせたのかは想像でしかありませんけれども、初演の場に集った人たちはベートーヴェンに楽譜を見せて貰ったと言うことです。
ベートーヴェンに楽譜を見せて貰って、ようやく《大公》トリオがどういう音楽なのか聴き手は理解できたようです。その様子を観てきっとベートーヴェンは、自分でピアノを演奏して聴かせることを断念したのでしょう。それを周りがチヤホヤと、新作に興味を持っているんだなと感じたとしたならば・・・ベートーヴェンの名前は今どうなっていることでしょうか。
目が不自由なピアノ弾きは随分と居ると思います。神童も二十歳を過ぎればただの大人。物珍しさでチヤホヤされたモーツァルトも幼い頃に父親と一緒に演奏を聴かせて神業だともてはやされた貴族の元へ訪れた時、二十歳を過ぎたモーツァルトへの態度は冷静なものでした。聴き手を感動させてこそであって、目が不自由だけれども指は廻るだけではダメなのです。録音だけというのならまだしも、クラシックの演奏家はステージ映えしなければいけません。自分の服装、演奏中の姿を鏡を観て工夫しているピアニストは多いことでしょう。オーバー・アクションは演奏の邪魔に感じられるばかりです。
腕の故障、指の故障はピアニストには致命的。シューマンはクララの父親に認められたいがばかりに無理な練習をして指を痛めてしまいました。クララの励ましで、音楽を断念しようとしていたシューマンは作曲家になりましたがシューマンのピアノ曲は、何処か指遣いが自然ではない。演奏しづらい部類ではないでしょうか。ラフマニノフはとっても大きい手のひらをしていました。病的な症状で身体の末端に行くほどに長く大きくなると言うものでした。身の丈も2メートル以上あったのですから、時代が違っているならば異形の存在でしょう。故にラフマニノフはショパンの曲を演奏する時も、自分流の指遣いに・・・編曲と言われるほど装飾音を盛り込んで演奏しています。
ラフマニノフの録音はどれも大きな音です。そして、ラフマニノフを大きな音で弾いたピアニストがコール・デ・フロート( Cor de Groot, 1914-1993 )。フロートのピアノの音色は、重戦車のように重く渋い音色が特徴です。超絶技巧をも何のその、軽やかなタッチではないのに音楽は鮮やかです。このフロートは1959年頃突然右手が不自由に成り、多くのピアノ曲を左手ピアノ用に編曲をして演奏を続けたそうです。
Prelude in cis op.3 no.2
Cor de Groot, piano
Decca XP 6018 (AM 1226/7)
【管弦楽】UK DECCA SET-468 / ANSERMET, NEW PHILHARMONIA ORCHESTRA – STRAVINSKY: THE FIREBIRD – http://amzn.to/qOiNYJ
曲目
ストラヴィンスキー:「火の鳥」、リハーサル付き
演奏
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【交響曲】UK DECCA SXL6538 – BENJAMIN BRITTEN, ENGLISH CHAMBER ORCHESTRA – MOZART : SYMPHONY No.38 “PRAGUE”, SCHUBERT : SYMPHONY No.8 “UNFINISHED” http://flic.kr/p/akTxag
曲目
演奏
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【交響曲】UK DECCA LXT-2796 / ERICH KLEIBER, THE VIENNA PHILHARMONIC ORCHESTRA, HILDE GUEDEN(SOPRANO), SIEGLINDE WAGNER(CONTRALTO), ANTON DERMOTA(TENOR), LUDWIG WEBER(BASS) – BEETHOVEN: SYMPHONY No.9 CHORAL – http://amzn.to/pJC3AP
曲目
ベートーヴェン:交響曲 No.9「合唱」
演奏
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【協奏曲】
♬1972年録音。両曲共に歌心にあふれた流麗な演奏ですが、《未完成》の1楽章の終わりに見せる一瞬の暗い表情が音楽の深みを見せます。名演といえるでしょう。
録音はマイルドな音質で厚みもあり、弦楽部は特にしなやかな優秀録音です。
【交響曲】
曲目
演奏
試聴感とレコード盤、ジャケットのコンディション:
コンディション:(レコード、ジャケット・カバーの状態)
ⓇNM ⒿNM-
コンディションの基準はこちらを参照してください。 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e275873.html
The post (英)DECCA SXL-6538 スモール・ラベル ブリテン指揮ECO モーツァルト:交響曲 No.38《プラハ》、シューベルト:交響曲 No.8《未完成》 first appeared on Classical Notes.]]>こちらは英 DECCA のオリジナル・プレスだと、とてもヌケの良い録音ですね。
とアナログ・オリジナル盤でのウィーン・フィルの音色の良さに感動させられるクラシック愛好家は多い。
ハンス・シュミット=イッセルシュテット、ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲チクルスの1枚。
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CD でもデッカのベスト名盤として欠かせることが出来ないようで、カタログから消えないほどである一方でシュミット=イッセルシュテットって誰と言った若いクラシック・ファンには認識が低下しかけているそうで心配。
『録音のデッカ』が録音したウィーン・フィルの録音。或いはウィーン・フィルのステレオ録音としての記念碑的なベートーヴェン交響曲全集として「初めて買ったレコードがこれでした」と言った、想い出と共に艶やかなウィーン・フィルの音色を忘れられないクラシック愛好家は少なくない録音ですね。
ウィーン・フィルの弦は艶やかで、と言った表現を録音評で見かける時に若いクラシック・ファンには、このレコードで聴く音なんだなと意識していて頂きたいです。
アナログ・オリジナル盤について詳細はこちらへ amadeusclassics.otemo-yan.net
[panel style=”panel-info”] [panel-header] ☆通販レコード☆ 新着盤 2010年6月12日掲載1967年録音。ステレオ盤では「ワルター/コロンビア交響楽団」と並び称される名盤。ワルターの「田園」がいかにも心を浮き浮きさせるような演奏に対し、生真面目な表情の演奏ですが、ウィーン・フィルの音の美しさと英 DECCA の優秀録音が、この録音をちょっと辛口の名盤にしています。録音の優秀さは言うまでもなし、音には張りとエネルギー感があり、けしてワイド・レンジではありませんが中音域の充実したベートーヴェンらしい響きを聴かせます。
(NM) 盤は普通の音量で聴くと、特にノイズ感も無く大変良い状態で鑑賞できます。盤面も傷などもなく良い状態。
(NM) ジャケットは正面コーティング、裏面上下に多少のスレがあるぐらいで綺麗な状態です。
[/panel-content] [panel-footer] 今回価格:9,000円 税別録音:1962年3月 ウィーン。TAS LIST
キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」において、「ディスカバリー号」船内を描写した印象的なシーンで、この「ガイーヌのアダージョ」が使用された。また、『ガイーヌ』の第1曲「剣の舞」は、ジャズ・ミュージシャンやロック・アーティストもカバーしており今や音楽のジャンルを越えた傑作として知られるようになっている。
アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン(1903.5.24-1978.5.1)は、グルジア出身、アルメニアの作曲家。旧ソ連圏の作曲家としては、カバレフスキー(1904年生まれ)、ショスタコーヴィッチ(1906年生まれ)と同世代になるが、作風はむしろ、28歳年長のグリエールの国民学派的傾向を相続し、社会主義リアリズムの路線に従いながらも、出身地のカフカス地方(グルジア、アルメニア、アゼルバイジャン)の民俗音楽を取り入れた、独自の個性を確立している。ストラヴィンスキー同様、現代音楽と言われた作曲家としてはレコード録音も数多く、指揮者として世界各地で歓迎されている。ハチャトゥリアンはこの録音とほぼ同じ時期に来日して(1963)、読売日本交響楽団と凄まじい『剣の舞』を聴かせてくれました(その様子は、民法BS放送が始まった頃に繰り返し放送されました)が、この演奏はそれを彷彿とさせる力演。でもそこはウィーンフィルとの共演で、艶っぽくエレガントな味わいが加わって特別な魅力を放っています。
ハチャトゥリアンの音楽は個性が強いだけに好みは分かれるかもしれない。しかし一度ハマってしまうと、なかなか抜け出せなくなるのが、この音楽史上稀に見る究極のイケイケ音楽の魔力なのである。
品番 | 34-17014 | |
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商品詳細 | GB DEC SXL6000 アラム・ハチャトゥリアン ハチャトゥリアン・ガイーヌ. | 商品名 | GB DECCA SXL6000 アラム・ハチャトゥリアン ハチャトゥリアン・ガイーヌ |
作曲 | アラム・ハチャトゥリアン | |
曲目 | スパルタカス、ガイーヌ | レーベル | DECCA |
レコード番号 | SXL6000 | |
オーケストラ | ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 | |
指揮者 | アラム・ハチャトゥリアン | |
録音種別 | STEREO | |
ジャケット状態 | EX | |
レコード状態 | EX | |
製盤国 | GB(イギリス)盤 | |
カルテ(管弦楽曲) | NARROW BAND ED4, STEREO ( 150g ), Release 1962, Stamper 4W/4W | |
特別価格 | 3,080円(税込) | |
通常価格 | 3,850円 |
GB DEC SXL6000 アラム・ハチャトゥリアン ハチャトゥリアン・ガイーヌ
プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。
お買い得・・・と言っても破格とは言えないでしょうが、マルティノンの『悲愴』。ミュンシュの『幻想交響曲』と名録音の名演奏盤。SP 盤の時代から人気のあったモリーニの円熟の DECCA 盤。ステレオ LP 初期の録音だというのに、バックハウスのピアノの音には毎度感動します。新鮮に聴けるのですから面白いものです。
そして、アナログ録音が終わろうとしている頃のルービンシュタインのライヴ。録音技術とは何かと考えさせてくれます。
お問い合わせ | 演奏者、曲目、オリジナリティ | レコード番号 |
CS6052 | ジャン・マルティノン指揮ウィーン・フィル / チャイコフスキー:交響曲No.6 《悲愴》 (英DECCAプレス) | US LONDON CS-6052 |
CVB2037 | シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団 / ベルリオーズ:幻想交響曲 (カラー切手ラベル、2ndラベル) | FR PATHÉ MARCONI CVB-2037 |
DL710053 | エリカ・モリーニ、ウォルドマン指揮エテルナ室内管弦楽団 / モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲No.5、J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲No.2 (ゴールド・ラベル、1stラベル) | US DECCA DL-710053 |
SXL6797 | ルービンシュタイン、メータ指揮イスラエル・フィル / ブラームス:ピアノ協奏曲No.1 ( スモールラベル、1stラベル ) | UK DECCA SXL-6797 |
XWN18575 | イエルク・デムス、バリリSQ / シューマン:ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲 (ブルー・ラベル、ミゾ有り) | US WESTMINSTER XWN-18575 |
SXL6064 | ウィルヘルム・バックハウス / ベートーヴェン:ピアノ・ソナタNo.12,No.18 (ffss、スモールラベル、ED-4 ラベル) | UK DECCA SXL-6064 |
SAN218 | フィッシャー=ディースカウ、シュワルツコップ、セル指揮ロンドン交響楽団 / マーラー:子供の魔法の角笛 (ブラックエンジェルラベル、1stラベル) | UK EMI SAN-218 |
2709 028 | ヘンリク・シェリング、J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲 (ブルーリング・ラベル、1stラベル、3LPS) | GE DEUTSCHE GRAMMOPHON 2709 028 |
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