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《コラム》名曲を話の種に | Classical Notes https://blog.amadeusclassics.com 世界の名曲とレコードを最高峰の音で観賞 Mon, 31 Jan 2022 18:15:00 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.9.5 https://i0.wp.com/blog.amadeusclassics.com/analogsound/wp-content/uploads/2015/08/cropped-deccalegends.jpg?fit=32%2C32&ssl=1 《コラム》名曲を話の種に | Classical Notes https://blog.amadeusclassics.com 32 32 97025125 1960年代アメリカで起きていた歴史的偉業 色褪せないパフォーマンス、瑞々しいレコーディング・クオリティには驚くばかり。 https://blog.amadeusclassics.com/entry-6436 Mon, 31 Jan 2022 18:15:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6436 スウィング・ジャズの巨匠ベニー・グッドマンは、クラリネット奏者としていくつかクラシック作品を録音しています。これは前衛的な香りのニールセンのクラリネット協奏曲で、複雑な旋律を軽快に吹いているのはさすが。カップリングの交響曲第2番「4つの気質」はシカゴ交響楽団らしい豪快なサウンドが満喫できます。オーディオファイルにもお勧めの優秀録音盤。

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クラリネットのジャズは一度死んだ クラシックでのグッドマンの功績

通販レコードのご案内GB RCA SB6701 ベニー・グッドマン&モートン・グールド ニールセン:クラリネット協奏曲、交響曲2番「4つの気質」

ベニー・グッドマンやアーティ・ショウを始めとしたジャズ・プレイヤーからもこよなく愛される楽器『クラリネット』。1700年頃にドイツの楽器製作者J.C.デンナーがフランスの古楽器・シャリュモーを改造して作ったとされていますが、正確な製作年代はわかっていません。クラシックのオーケストラでも新参者ですので、モーツァルトやハイドンのような古い時代のオーケストラ曲では、クラリネットが使われていないケースがよくあります。しかしそのまろやかで魅力的な音色はモーツァルトを始めとした作曲家たちに愛されたことで、数多くの名作が生まれました。モーツァルトは晩年になって、クラリネット協奏曲やクラリネット五重奏曲といった大傑作を残してくれました。モーツァルトのクラリネット曲が晩年に偏っているのには理由があるのですが、ブラームスやサン=サーンス、プーランクなど他の作曲家たちも晩年になってクラリネットの曲を書いているのは円熟の境地に至った作曲家の魅力を増しています。
プーランクのクラリネット・ソナタはジャズ・クラリネットの巨匠ベニー・グッドマンにより初演されました。「クラリネットのジャズは一度死んだ」のですが、それがわたしたちクラシック音楽ファンには幸いでした。クラシックでのグッドマンの功績はこの曲だけではありません。たとえばコープランドのクラリネット協奏曲はグッドマンが委嘱した作品。ジャズで培ったグッドマンのアプローチは、前衛作曲家の創作活動を刺激しました。
幼少期から優れた音楽的才能を発揮したニールセン(1865-1931)。ニールセンの3つの協奏曲は、彼の6曲の交響曲と同じように、全ての管弦楽作品の中核を構成するものです。どれもが古典的な伝統に則りつつも、独自の作風が模索されており、各々の楽器の特性にも配慮された見事なものです。クラリネット協奏曲はコペンハーゲン管楽五重奏団のメンバーのために書かれた曲で、アンサンブルのクラリネット奏者オーゲ・オクセンヴァドに献呈された作品で、小編成のオーケストラを用いた特徴的な音楽です。縦横無尽に動き回るクラリネットのパッセージは賛否両論を巻き起こしましたが、現在ではこの意外性が愛されています。人間の気質を表すとされる4つの楽章で構成された交響曲第2番は、ニールセンの創意工夫と、豊かな描写力溢れる画期的な作品であり、モートン・グールドが曲の特色を生かした、聴き応えのある演奏を繰り広げています。
  • スウィング・ジャズの巨匠ベニー・グッドマンは、クラリネット奏者としていくつかクラシック作品を録音しています。これは前衛的な香りのニールセンのクラリネット協奏曲で、複雑な旋律を軽快に吹いているのはさすが。カップリングの交響曲第2番「4つの気質」はシカゴ交響楽団らしい豪快なサウンドが満喫できます。オーディオファイルにもお勧めの優秀録音盤。
  • GB RCA SB6701 ベニー・グッドマン&モートン・グールド ニールセン:クラリネット協奏曲、交響曲2番「4つの気質」
モートン・グールドは「20世紀の音楽の巨人」ともいうべき、最も才能に溢れた音楽家の一人で、ピューリッツアー賞を受賞した作曲家、グラミー賞に輝いた指揮者、優れた編曲家、そして天才的なピアニストとして、クラシックとポピュラーの両分野で大きな足跡を残しました。ニューヨーク州に生まれ、最初の作品を出版したのが6歳といわれる、10歳を超えたころからストコフスキーやトスカニーニがその作品を取り上げる神童でした。作曲活動も幅広く、クラシック音楽のみならず、映画やラジオ、TV、ブロードウェイやバレエのために様々な作品を残しています。
指揮者としても長じていたグールドは全米のメジャー・オーケストラのみならず、カナダ、メキシコ、ヨーロッパ、オーストリア、日本で指揮活動を行ないました、シカゴ交響楽団を初めて指揮したのはライナー時代の1955年のことで、ラヴィニア音楽祭への客演でした。次のジャン・マルティノンの時代になると、RCAは録音契約を音楽監督のマルティノンのほか、グールドと小澤征爾に振り分けて、積極的な録音を行ないました。
グールドがシカゴ交響楽団と残した録音は、自作曲「管弦楽のためのスピリチュアルス」のほか、盟友コープランドの「舞踏交響曲」、アイヴズの交響曲第1番の世界初録音(1966年のグラミー賞受賞)、交響曲第2番やオーケストラ曲(コネチカット州レディングのパットナム将軍の野営地、「アメリカ」の主題による変奏曲、ロバート・ブラウニング序曲)のほか、ニールセンの交響曲第2番「4つの気質」とクラリネット協奏曲(ベニー・グッドマンがクラリネット・ソロを担当する本盤)、チャイコフスキーのワルツ集、リムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」とミヤスコフフキーの交響曲第21番と幅広い色彩的なレパートリーが含まれているのが特徴です。
彼らのパフォーマンスが色褪せないのと同じく、世紀が替わった現在においてもまったく古くささを感じさせない瑞々しいばかりのレコーディング・クオリティには驚くばかり。とかくヨーロッパ側に目がいきがちですが、1960年代アメリカで起きていた歴史的偉業を見逃す訳にはいきません。

超弩級の名演。鮮やかなヴィルトゥオジティはまったく色褪せず、我々の耳を圧倒する。

通販レコードのご案内GB RCA SB6690 ジョン・ブラウニング&ラインスドルフ プロコフィエフ:ピアノ協奏曲1番/2番

プロコフィエフのピアノ協奏曲はどれも難曲とされています。1932年、作曲者自身のピアノによって録音されたり第3番(HMV)にはじまり、ミトロプーロスによる弾き振り(America Columbia)や、カペル/ドラティ(Victor)、カッチェン/アンセルメ(Decca/SBT 1300)、フランソワ/クリュイタンス(columbia)など数々の名演をうみ、1950年代には完全に「古典」として定着していましたが、プロコフィエフの生前に4番が演奏されたことはありませんでした。1965年、この時代最高の超絶技巧を誇り、特に同じアメリカのバーバーからは絶大な信頼を寄せられピアノ協奏曲まで贈られたジョン・ブラウニングが、実に丁寧に編み上げられたラインスドルフのサポートを受けて、世界で初めてプロコフィエフの協奏曲全5曲の録音を実現。この偉業を決して忘れてはならない。あまりに鮮やかなヴィルトゥオジティはまったく色褪せず、圧倒するかのように我々の耳に響きます。
  • GB RCA SB6690 ジョン・ブラウニング&ラインスドルフ プ…
  • 卓越した超絶技巧と繊細な美音で知られる、20世紀アメリカを代表する名ピアニスト、ジョン・ブラウニング。RCAに録音したプロコフィエフのピアノ協奏曲全集より、1番と2番。ブラウニングの全盛期1960年代の録音は今聴いても素晴らしく、彼がヴァン・クライバーンのライバルとして全米を席巻していたことも頷けます。
高度な技術が要求されるのはピアノ・ソロだけではありません。数多の作曲技法と音楽的アイディアを駆使したプロコフィエフの協奏曲は、オーケストラ部分も交響曲作品に負けず多彩な表現がなされ、演奏者もしくは聴衆を管弦的音響がおりなす蜘蛛の巣に絡めとるかのような魔術的魅力を持っています。このオーケストラ・パートを丁寧に、しかし各音の勢いを殺すことなく時に激情をあらわにもする、これ以上ないと思える完璧さで演じているのがラインスドルフ&ボストン交響楽団。このバックだけでも必聴といえるほど。初にしていきなり、超弩級の名演の出現となったのです。1965年ボストン録音。


入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。

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新型コロナウイルス流行で、よく聴かれるようになったショパン ショパンの魅力と真価をストレートに表現した名盤選 https://blog.amadeusclassics.com/entry-6453 Mon, 31 Jan 2022 07:30:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6453 日本コロムビア社社史によると同社クラシック・レコードの歴史は、英コロムビア(EMI)、米コロムビア(CBS)から原盤の供給、それを国内盤として発売して生業立ててきました。当時の日本国内では米英からの供給代理店変更当たり前、例として1960年に東芝音楽工業株式会社が設立され、1962年には英コロムビアとの契約を終了。さらに1968年には、CBSソニーレコード株式会社が設立。同年6月末日をもって、米コロムビアとの原盤供給使用契約が終結。これによって日本コロムビアは、EMIとCBSという二大メジャーレーベルの国内発売権喪失干されてしまいます。二大レーベルを失ったことにより、日本コロムビア社洋楽部門は、必然的に自主制作の道をたどって行くことなります。CBSソニーレコード株式会社が設立間もない1970年日本コロムビア社から奪い取った原盤にソニー独自のオーディオ技術加味して再制作した盤。51年前ですからマスターテープの劣化も無くマスターテープをソニーの先進技術で其の儘封じ込めたような音がすることは初期のCBS/SONY盤で確認済みです。

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新型コロナウィルスにショパン♪が一番の対処法!

新型コロナウイルス感染拡大で、4年に一度のオリンピックが一年延期して行われましたが、5年に一度開催される「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」を2021年10月に延期すると発表した。同コンクールはクラシック音楽の三大コンクールの一つとして知られる。1927年に始まり、多くの世界的音楽家を輩出してきた。優勝経験者にはマルタ・アルゲリッチやスタニスラフ・ブーニンらがいる。70年には内田光子さんが2位になるなど日本勢の活躍も目立っている。そして、日本時間10月21日6時45分、「第18回ショパン国際ピアノコンクール2021」のファイナル最終審査結果が発表されました。2位に反田恭平さん、4位に小林愛実さんが入賞した。
 さて新型コロナウィルスに対して、予防には手洗い、うがい、アルコール消毒と言われていますが、それ以外に音楽にもあり、ショパンの音楽に効果が高いという話です。がんの発生を抑制する効果に音楽が持っている波動があり、新型コロナウイルスにも効果があるのではないかと言われています。名前は明快になっていませんが、その医師が100曲以上で確認した中で、「バラード第1番」が新型コロナウィルスの波動を消したそうです。10分ほどの全曲を聴き終われば半日効果があるそうで、途中で聴くのを止めるとまたウィルスの波動が出てしまうので注意が必要です。
というものです。ショパンの「バラード第1番」は、スケートの羽生結弦がパフォーマンスしたことで知られた曲です。映画「戦場のピアニスト」では、ナチス兵から隠れて住んでいた主人公が、ナチ将校に見つかってしまった時に、この曲を演奏して命を救われています。将校は音楽に造詣があり、達者なピアノでベートーヴェンの月光ソナタを弾いていましたが、対して「バラード第1番」を選んだのは。その時、違う曲を演奏していたらどう人生は変わってしまっていたか。
ショパン自身、病弱でシチリア島で静養していたとき、「雨だれのプレリュード」で精神の危機を乗り切っています。とはいえ、1955年にショパンコンクールで入賞。特にショパン作品の解釈で有名となり、ロンドンに移って国際的に活躍した、中国の知識階級出身のピアニスト、フー・ツォンが新型コロナウイルスに感染し、2020年12月28日、ロンドンで死去したことを、わたしたちは忘れていない。
人の心や身体への効果の程はミステリーながら、新型コロナウイルスのおうち時間に、ショパンの音楽を腰を据えて聴いているという声も聞きます。そういう向きに、この3枚をおすすめします。

雨だれのプレリュード〜ショパン名曲集

通販レコードのご案内JP CBS/SONY 25AC2127 中村紘子 「新」ショパン名曲集-初ディジタル録音

ときに力強く、ときに華麗に。キリッと引き締まったショパン。1981年、デジタル時代初期に録音された、中村紘子によるオリジナルのショパン名曲集。随所に日本を代表するピアニストならではの慧眼が光り、しめやかな《雨だれ》に始まり、《子犬のワルツ》や《別れのワルツ》といった有名曲を織り交ぜながら《軍隊ポロネーズ》で締めくくるという選曲もよく練られたもの。音の粒がピシっと立った、中村紘子ならではの華麗なショパンである。中村紘子36歳、極限まで磨き抜かれた多彩な音色、ダイナミックレンジの広さ、ピアニシモの美しさなど、中村の強烈な個性と華が満開期に入った演奏。

1980年代デジタル時代幕開け告げる名盤

  • 一言で言えば、最高の境地に達した演奏だと思います。そこには、恣意的な夾雑物が一切なく、純粋に音楽そのものだけがありのままデジタル録音再現されています。ピアニシモの比類なき美しさは、特筆すべきものがあります。円熟という一言では語り尽くせない、稀有なアルバムです。
  • JP CBS/SONY 25AC2127 中村紘子 「新」ショパン名曲集
1981年3月石橋メモリアルホール録音。中村紘子は、これ以前にも個別にはほとんどの曲を録音していたが、彼女のショパン全集シリーズはこのあとに本格的にスタートする。中村紘子といえばやはりショパン。その思いを深くする1枚です。

お茶の間に素敵な音楽の花束を

通販レコードのご案内JP CBS/SONY SONC16009J 中村紘子 ショパン名曲集

マルタ・アルゲリッチが第1位入賞した1965年第7回ショパンピアノコンクールで第4位に入賞した中村紘子が、1969年に収録したショパン・ピアノピース集。ショパンコンクールからまだ4年後のこと、20歳代のこれからが注目された当時の初版盤です。演奏はポピュラーな曲ばかりですが、彼女の若さと純欄な情感が確とした技巧を支えに無難な出来上がりとなっています。彼女の演奏はショパンの男性的な表情を見せてくれる。本盤は日本のピアノ音楽愛好家にショパンイメージをしっかりと根付かせた、素晴らしい盤です。

1970年発売CBS/SONY発足間もない初期盤レア

  • 1969年録音、当時25歳のジャケット写真による初版。この名曲集の11曲は、ショパンのエッセンスとも言うべき珠玉の名曲ぞろいで、中村紘子のピアノも屈託のないストレートな表現が好ましい。これからショパンに親しもうという方には最適のアルバムである、と同時に中村らしい音色感も楽しむことの出来る一枚。
  • JP CBS/SONY SONC16009J 中村紘子 ショパン名曲集
1969年3月東京文化会館小ホール録音、SX68SOUND、見開きジャケット。曲は、幻想即興曲、プレリュード 変二長調《雨だれ》、スケルツォ第2番、エチュード 変ト長調《黒鍵》、エチュード ホ長調《別れの曲》、エチュード ハ短調《革命》、ワルツ イ短調《華麗なワルツ》第2番、ワルツ 変ニ長調《子犬のワルツ》、ワルツ 嬰ハ短調、ノクターン ロ長調、ポロネーズ 変イ長調《英雄》。

ショパンの詩情をあますところなく表現

通販レコードのご案内JP CBS/SONY 23AC528 中村紘子 ショパン・リサイタル

  • 第1楽章の何物かに追われているような緊迫感、第3楽章のどこまでも深く静かで例えようのない美しさ、終楽章の勇壮でいて嵐の中の苦悩を感じさせるロンドと、ショパンの真に天才的な作品は「葬送ソナタ」だと考えていますが、5年の円熟に加えて〝閃き〟に溢れる楽想が炸裂したような天才の作品と言える第3番の魅力は抗しがたい。
  • JP CBS/SONY 23AC528 中村紘子 ショパン・リサイタル
1973年10月埼玉会館録音。曲はソナタ第3番、バラード第1番、子守唄 ニ長調、幻想曲 ヘ短調。29年の時を待って2002年にデジタル録音された再録音が素晴らしいこともあって、廃盤になったまま未CD化のままだった初録音盤。斯くも長い間再録音が挑まれなかったのか、思いを巡らせながら、1975年録音のアルゲリッチ盤と聴き比べるのも面白い。


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20世紀で最も美しいピアノ*ロベール・カサドシュ フランスらしい気品を持ち合わせながらも己に酔うことなくスタイリッシュ https://blog.amadeusclassics.com/entry-6463 Sun, 30 Jan 2022 22:00:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6463 フランスのピアニスト、ロベール・カサドシュが没した日(1972年)。フランスらしい気品を持ち合わせながらもその演奏は、己に酔うことなくスタイリッシュなのが特徴である。ドビュッシーやラヴェルはもちろん、モーツァルトも得意とし、他にも厳格なドイツものにも造詣が深かった。音楽一家に生まれ、甥のジャン=クロードは指揮者であり、その孫であるトーマス・エンコは現在ジャズピアニストとして活躍している。

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DE CBS 77346 カサドシュ ラヴェル・ピアノ曲全集

Robert Casadesus 1899.4.7-1972.9.19

フランスのピアニスト、ロベール・カサドシュが没した日(1972年9月19日)。フランスらしい気品を持ち合わせながらもその演奏は、己に酔うことなくスタイリッシュなのが特徴である。ドビュッシーやラヴェルはもちろん、モーツァルトも得意とし、他にも厳格なドイツものにも造詣が深かった。音楽一家に生まれ、甥のジャン=クロードは指揮者であり、その孫であるトーマス・エンコは現在ジャズピアニストとして活躍している。

通販レコードのご案内DE CBS 77346 カサドシュ ラヴェル・ピアノ曲全集

カサドシュは既に定評の有るモーツァルトとラヴェルを最も重要なジャンルの作品に据えていたのではと思いたくなるレコード。清楚で淡々と演奏していて、常にスタイリッシュです。いわゆる、ソリストとしては絶対に必要な「俺が俺が」と言って前面に出ていく強さがほとんど感じられない、最初から最後までカサドシュの美学の中で事は進んでいくように思えます。
カサドシュは些細な事に拘らない美学が見え隠れする名演を、“20世紀で最も美しいピアノの音色”で常に聴かせます。
  • DE CBS 77346 カサドシュ ラヴェル・ピアノ曲全集
  • DE CBS 77346 カサドシュ ラヴェル・ピアノ曲全集
Maurice Ravel – Robert Casadesus ‎– Piano Music of Ravel

  1. 第1集 ABL.3012
    1. 亡き王女のためのパヴァーヌ
    2. シャブリエ風に
    3. ボロディン風に
    4. 鏡
  2. 第2集 ABL.3046
    1. 組曲「マ・メール・ロワ」
    2. ハバネラ
    3. 水の戯れ
    4. 夜のガスパール
  3. 第3集 ABL.3062
    1. 組曲「クープランの墓」
    2. 高雅で感傷的なワルツ
    3. 前奏曲
    4. ハイドンの名によるメヌエット

「ドビュッシーの音楽はショパンから派生し、ラヴェルの音楽はリストから派生する」とは、カサドシュのインタヴューに応えた言葉が由来です。

 カサドシュの録音は登場時から、その客観性をいわれ演奏の古典となったものでしたが、特質はフランス的なもの。全体に快速なテンポで軽いタッチで弾き流しており、最近の演奏家が陥りがちな印象派風なべとべとした演奏とは一線を画します。組曲「クープランの墓」でのクラヴサンの音楽の伝統が連綿と綴る音のアラベスクは、緻密に向かう性向があるカサドシュに合っている。緻密、端正というだけでは割り切れない作品の多層があるのです。典雅な香りや、知的なのにどこか遊び、ペーソスをもっていても嫌味にならない。古典的たたずまいが典雅と両立しているものは非常に稀なことです。
 作曲者と親交のあったカサドシュだけに、そこに込められた豊かなニュアンスには強い説得力があり、美しい音色がとても魅力的です。カサドシュのレパートリーは決して広くなく、むしろ適した曲目はきわめて限られたものでした。そのレパートリーにはドイツ音楽も多く、まさに形から入るラヴェルに適性を示します。LP 期、多くのものが再録を行ってきましたが、ラヴェルの独奏曲は時間的にも体力的にも余力があったにも関わらず、このモノラルの録音のみです。つまりはそれだけ、当録音が高い精度を達成していたということでしょう。音質はモノラルとしては最上の部類で鑑賞には支障ありません。ステレオ録音盤はありません。

【ロベール・カサドシュのプロフィール】1899年パリに生れたカサドシュ(Robert Casadesus, 1899年4月7日〜1972年9月19日)は1922年からラヴェルと共同でピアノロールの録音を行い、欧州各地でラヴェルと共演した経歴を持つ。大戦中アメリカへ亡命した事もあって、米 Columbia に多くの録音を残した、これも米録音。彼の抑制の効いた古典的様式は彼の後、続く者が現れなかった。M.アース、C.エルフェ等を輩出。仏ピアノ界の重鎮的存在。一聴は大人しいが、その美しさは絵画的。指の回るピアニストは多くなったものの、カザドシュのように知的で香りたつような洗練された感性をもつピアニストはまったく少なくなってしまった。

  • オーダーはリンク先の詳細掲載ページで品番 / 34-22215
  • 販売価格6,600円(税込)


フランスの生んだ20世紀を代表するピアニストのひとりカザドシュによるラヴェル全集。指の回るピアニストは多くなったものの、カザドシュのように知的で香りたつような洗練された感性をもつピアニストはまったく少なくなってしまった。

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1960年代アメリカで起きていた歴史的偉業 色褪せないパフォーマンス、瑞々しいレコーディング・クオリティには驚くばかり。 https://blog.amadeusclassics.com/entry-6466 Sun, 30 Jan 2022 18:15:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6466 スウィング・ジャズの巨匠ベニー・グッドマンは、クラリネット奏者としていくつかクラシック作品を録音しています。これは前衛的な香りのニールセンのクラリネット協奏曲で、複雑な旋律を軽快に吹いているのはさすが。カップリングの交響曲第2番「4つの気質」はシカゴ交響楽団らしい豪快なサウンドが満喫できます。オーディオファイルにもお勧めの優秀録音盤。

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クラリネットのジャズは一度死んだ クラシックでのグッドマンの功績

通販レコードのご案内GB RCA SB6701 ベニー・グッドマン&モートン・グールド ニールセン:クラリネット協奏曲、交響曲2番「4つの気質」

ベニー・グッドマンやアーティ・ショウを始めとしたジャズ・プレイヤーからもこよなく愛される楽器『クラリネット』。1700年頃にドイツの楽器製作者J.C.デンナーがフランスの古楽器・シャリュモーを改造して作ったとされていますが、正確な製作年代はわかっていません。クラシックのオーケストラでも新参者ですので、モーツァルトやハイドンのような古い時代のオーケストラ曲では、クラリネットが使われていないケースがよくあります。しかしそのまろやかで魅力的な音色はモーツァルトを始めとした作曲家たちに愛されたことで、数多くの名作が生まれました。モーツァルトは晩年になって、クラリネット協奏曲やクラリネット五重奏曲といった大傑作を残してくれました。モーツァルトのクラリネット曲が晩年に偏っているのには理由があるのですが、ブラームスやサン=サーンス、プーランクなど他の作曲家たちも晩年になってクラリネットの曲を書いているのは円熟の境地に至った作曲家の魅力を増しています。
プーランクのクラリネット・ソナタはジャズ・クラリネットの巨匠ベニー・グッドマンにより初演されました。「クラリネットのジャズは一度死んだ」のですが、それがわたしたちクラシック音楽ファンには幸いでした。クラシックでのグッドマンの功績はこの曲だけではありません。たとえばコープランドのクラリネット協奏曲はグッドマンが委嘱した作品。ジャズで培ったグッドマンのアプローチは、前衛作曲家の創作活動を刺激しました。
幼少期から優れた音楽的才能を発揮したニールセン(1865-1931)。ニールセンの3つの協奏曲は、彼の6曲の交響曲と同じように、全ての管弦楽作品の中核を構成するものです。どれもが古典的な伝統に則りつつも、独自の作風が模索されており、各々の楽器の特性にも配慮された見事なものです。クラリネット協奏曲はコペンハーゲン管楽五重奏団のメンバーのために書かれた曲で、アンサンブルのクラリネット奏者オーゲ・オクセンヴァドに献呈された作品で、小編成のオーケストラを用いた特徴的な音楽です。縦横無尽に動き回るクラリネットのパッセージは賛否両論を巻き起こしましたが、現在ではこの意外性が愛されています。人間の気質を表すとされる4つの楽章で構成された交響曲第2番は、ニールセンの創意工夫と、豊かな描写力溢れる画期的な作品であり、モートン・グールドが曲の特色を生かした、聴き応えのある演奏を繰り広げています。
  • スウィング・ジャズの巨匠ベニー・グッドマンは、クラリネット奏者としていくつかクラシック作品を録音しています。これは前衛的な香りのニールセンのクラリネット協奏曲で、複雑な旋律を軽快に吹いているのはさすが。カップリングの交響曲第2番「4つの気質」はシカゴ交響楽団らしい豪快なサウンドが満喫できます。オーディオファイルにもお勧めの優秀録音盤。
  • GB RCA SB6701 ベニー・グッドマン&モートン・グールド ニールセン:クラリネット協奏曲、交響曲2番「4つの気質」
モートン・グールドは「20世紀の音楽の巨人」ともいうべき、最も才能に溢れた音楽家の一人で、ピューリッツアー賞を受賞した作曲家、グラミー賞に輝いた指揮者、優れた編曲家、そして天才的なピアニストとして、クラシックとポピュラーの両分野で大きな足跡を残しました。ニューヨーク州に生まれ、最初の作品を出版したのが6歳といわれる、10歳を超えたころからストコフスキーやトスカニーニがその作品を取り上げる神童でした。作曲活動も幅広く、クラシック音楽のみならず、映画やラジオ、TV、ブロードウェイやバレエのために様々な作品を残しています。
指揮者としても長じていたグールドは全米のメジャー・オーケストラのみならず、カナダ、メキシコ、ヨーロッパ、オーストリア、日本で指揮活動を行ないました、シカゴ交響楽団を初めて指揮したのはライナー時代の1955年のことで、ラヴィニア音楽祭への客演でした。次のジャン・マルティノンの時代になると、RCAは録音契約を音楽監督のマルティノンのほか、グールドと小澤征爾に振り分けて、積極的な録音を行ないました。
グールドがシカゴ交響楽団と残した録音は、自作曲「管弦楽のためのスピリチュアルス」のほか、盟友コープランドの「舞踏交響曲」、アイヴズの交響曲第1番の世界初録音(1966年のグラミー賞受賞)、交響曲第2番やオーケストラ曲(コネチカット州レディングのパットナム将軍の野営地、「アメリカ」の主題による変奏曲、ロバート・ブラウニング序曲)のほか、ニールセンの交響曲第2番「4つの気質」とクラリネット協奏曲(ベニー・グッドマンがクラリネット・ソロを担当する本盤)、チャイコフスキーのワルツ集、リムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」とミヤスコフフキーの交響曲第21番と幅広い色彩的なレパートリーが含まれているのが特徴です。
彼らのパフォーマンスが色褪せないのと同じく、世紀が替わった現在においてもまったく古くささを感じさせない瑞々しいばかりのレコーディング・クオリティには驚くばかり。とかくヨーロッパ側に目がいきがちですが、1960年代アメリカで起きていた歴史的偉業を見逃す訳にはいきません。

超弩級の名演。鮮やかなヴィルトゥオジティはまったく色褪せず、我々の耳を圧倒する。

通販レコードのご案内GB RCA SB6690 ジョン・ブラウニング&ラインスドルフ プロコフィエフ:ピアノ協奏曲1番/2番

プロコフィエフのピアノ協奏曲はどれも難曲とされています。1932年、作曲者自身のピアノによって録音されたり第3番(HMV)にはじまり、ミトロプーロスによる弾き振り(America Columbia)や、カペル/ドラティ(Victor)、カッチェン/アンセルメ(Decca/SBT 1300)、フランソワ/クリュイタンス(columbia)など数々の名演をうみ、1950年代には完全に「古典」として定着していましたが、プロコフィエフの生前に4番が演奏されたことはありませんでした。1965年、この時代最高の超絶技巧を誇り、特に同じアメリカのバーバーからは絶大な信頼を寄せられピアノ協奏曲まで贈られたジョン・ブラウニングが、実に丁寧に編み上げられたラインスドルフのサポートを受けて、世界で初めてプロコフィエフの協奏曲全5曲の録音を実現。この偉業を決して忘れてはならない。あまりに鮮やかなヴィルトゥオジティはまったく色褪せず、圧倒するかのように我々の耳に響きます。
  • GB RCA SB6690 ジョン・ブラウニング&ラインスドルフ プ…
  • 卓越した超絶技巧と繊細な美音で知られる、20世紀アメリカを代表する名ピアニスト、ジョン・ブラウニング。RCAに録音したプロコフィエフのピアノ協奏曲全集より、1番と2番。ブラウニングの全盛期1960年代の録音は今聴いても素晴らしく、彼がヴァン・クライバーンのライバルとして全米を席巻していたことも頷けます。
高度な技術が要求されるのはピアノ・ソロだけではありません。数多の作曲技法と音楽的アイディアを駆使したプロコフィエフの協奏曲は、オーケストラ部分も交響曲作品に負けず多彩な表現がなされ、演奏者もしくは聴衆を管弦的音響がおりなす蜘蛛の巣に絡めとるかのような魔術的魅力を持っています。このオーケストラ・パートを丁寧に、しかし各音の勢いを殺すことなく時に激情をあらわにもする、これ以上ないと思える完璧さで演じているのがラインスドルフ&ボストン交響楽団。このバックだけでも必聴といえるほど。初にしていきなり、超弩級の名演の出現となったのです。1965年ボストン録音。


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真空管アンプで楽しみたい名曲名盤レコード〜オリンピックなら金メダル級のデッカ・ロンドンのベスト100 定番76〜80 https://blog.amadeusclassics.com/entry-6472 Sun, 30 Jan 2022 14:30:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6472 キングレコード社時代推移:出版社講談社(当時・大日本雄辯會講談社)の音楽部門として1931年に発足。1951年にキングレコード株式会社として独立。1954年英デッカ原盤LONDONレーベルによるffrrモノ第1回LP発売。1959年英デッカ原盤LONDONレーベルによるFFSSステレオ第1回LP発売。1981年英デッカがポリグラムの傘下入、同社原盤ロンドンレコード(後にポリドール・レコードに吸収合併)移行。永年の検証の結果、1971年まで150g以上重量盤SLB****、SCL****に代表される「FFSS溝有」1972年以降130g前後盤SLA****、K28C****の「FFSS溝無」これの「オリジナル盤」有ることから無碍には出来ません。

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往年のまさに定盤中の定盤として一世を風靡した盤の日本国内初出盤。アナログ的で引き締まった密度のある音と音色で、楽音も豊か。情報量が多く、対旋律の細部に至るまで明瞭に浮かび上がってくる。高域は空間が広く、光彩ある音色。低域は重厚で厚みがある。オーケストレーションが立体的に浮かび上がる。モノクロではなくこんなにカラフルで立体的な音響。
再生音だけではなく、半世紀以前制作盤とは思えない状態と豪華装丁には驚かれるとおもいます。ハンドメイドの余韻が感じられます。是非英国オリジナル盤所有する方、比較試聴して頂きたい。

低評価に放置されていた国内最初期盤に、こんな良い音刻まれていたのか!と吃驚する。

通販レコードのご案内JP LONDON SLC(A)2354-5 マリナー/アカデミー室内管 ヴィヴァルディ 「調和の幻想」全曲

日本でもっとも人気の高いクラシック曲になったヴィヴァルディの《四季》に、一助となったのがネビル・マリナーとアカデミー室内管弦楽団によるレコードだった。《四季》はマリナーとアカデミー室内管弦楽団による記念すべき最初の録音で、ロンドンで順調な演奏活動のスタートを切った若者たちのオーケストラは、一躍クラシック界のスターダムにのし上がっていた。当初はセント・マーティン=イン=ザ=フィールズ教会を拠点としていたことから、アカデミー・オブ・セント・マーティン=イン=ザ=フィールズ、略してASMFが名称で日本でのみ、アカデミー室内管弦楽団で通っている。
マリナーは著名な音楽学者サーストン・ダートの弟子・門下生で、ダート校訂によるヨハン・ゼバスティアン・バッハの『管弦楽組曲』や『ブランデンブルク協奏曲』、ヴィヴァルディの『四季』の演奏ではそれまでの演奏に見られない新解釈を示し、当時の音楽界で話題を呼んだ。そのような評判の中にあって、《四季》とそれに続く、この〝L’estro armonico〟《調和の霊感(幻想)》の録音演奏はその名声を決定付けたと言える。現在は指揮者としても活躍しているホグウッドが《四季》に続いて、本盤でもハープシコードとオルガンの奏者として参加しています。この頃の彼らの演奏の特徴は、とにかく瑞々しい躍動感にあふれた、聴くものをハッとさせるような新しさに満ちていた。ヴィヴァルディがこれほど喜びを感じさせてくれる音楽なのかと、痛感したものである。
これらの演奏の成功理由の第一には、何といってもマリナーの類い稀なセンスの良さが挙げられる。SPレコード時代にはバッハの局として録音されていたり、別々の曲の楽章を組み合わせて協奏曲としてレコード発売されていたことからも、ヴィヴァルディの曲のイメージとして、バッハに比べれば単調で音楽的にはあまり優れていない、と思われがちだったが、これら協奏曲のレコードは、そのイメージを大きく変える力を持っていた。イタリア人らしい明るさ、軽快さを持っているメロディーで、クラシックには興味がないという人も聴き入るほどだった。ザ・ビートルズやローリング・ストーンズ、ザ・フーや、ヤードバーズが一声を風靡していたロンドンに集った若い演奏家らの、それはイ・ムジチを代表とするご当地イタリアの楽団の、古典的に格調高く朗々と演奏するスタイルとは違っていた。
余計な装飾や無駄な表現をそぎ落とした、豊かで色艶やかな世界を構築している。しかも、耳を通して体全身に浸透してくる様な強い聴き応え・趣き・インパクトがある。やがて英デッカレーベルに吸収されることになる、argo録音も素晴らしく良い。
  • JP LONDON SLXC(A)2354-5 マリナー/アカデミー室内管 ヴィヴァルディ 「調和の幻想」全曲
  • 当時は楽団の中心であったアイオナ・ブラウン、アラン・ラブディといったヴァイオリンの名手らがマリナーの意図を見事に汲み取って味わいを増している。オリジナル楽器ではないモダン楽器による古典的演奏ながらも、優秀で完璧な非の打ち所なき演奏で、解釈も良い意味で申し分のないと言える高尚で嫌味のないスタンダードな仕上がりとなっている。
この曲集のなかの最高傑作とされる「第10番ロ短調」や続く「第11番ニ短調」も、やや劇的で斬新な和声で満たすように響かせている演奏が文句なしに楽しめる。ヴァイオリンやチェロの華麗で自由自在な動きと響きも、当作品のイタリアの郷愁美漂う多彩な世界を個々の作品に応じて臨機応変に弾き分けてもいる。
本場イタリアの演奏家たちの一連の競合盤と比較してみても、作品の再現と解釈、およびそこから生まれ作り出されるイタリア的な響きにおいて、比類のないクリアーで鮮明、かつ豊かな音楽的次元を生み出すことに難なく成功・勝利をつかんでいる。皆さんにも是非、いまでもまったく色褪せることのない、イタリアの初夏の明るい太陽光が注がれている新緑の若葉のように、幸福感溢れる演奏をご堪能いただきたい。

通販レコードのご案内JP LONDON SLC1584 アシュケナージ/ロンドン管楽合奏団 モーツァルト/ベートーヴェン ピアノと管楽器の為の五重奏曲

室内楽はモーツァルトの快楽。モーツァルト28歳時の作品、《ピアノと管楽のための五重奏曲変ホ長調 K.452》はピアノとクラリネット、オーボエ、ホルン、ファゴットによる曲です。この一風変わった編成の室内楽は後年の後輩達も大きく刺激されこのジャンルに挑んだくらいにモーツァルトが残した意欲作で、モーツァルト自ら「自分がこれまで作曲した中で最高の作品」と言ったほどの自信作です。モーツァルトの管楽器に対する扱いの卓越ぶりはいまさら言うに及びませんが、それにしても、特に比較的新しい楽器であるクラリネットを、この時代にここまで自由に表現できる作品を書いた人はいなかったのではないでしょうか。ブライマーのクラリネットがまたこよなくいい音を出しており、モーツァルトの、それこそ天から降りてきたとでも形容しようのない旋律を響かせています。
  • 五重奏曲の2曲は、いまだにこの作品の代表的な録音として評価されているもの。若きアシュケナージのみずみずしいピアニズムとイギリスの誇る名手たちとのアンサンブルは、いつまでも色褪せない新鮮さに満ちている。この異色の楽器編成による嫋やかでふくよかな表情、鄙びた色彩は格別に素晴らしく、音楽する愉しさがいっぱいの演奏だ。録音もいい。FFSS録音の長所を十二分に享受したと云いたくなるような素晴らしい録音です。
  • JP LONDON SLC1584 アシュケナージ/ロンドン管楽合奏…
イギリス風のメロウなサウンドに明るくのびやかな音色の調和に感嘆させられる。いつまでも色褪せない新鮮さに満ちている定番。ゆったりとした気分で安心して聴くことのできる名作定番です。
1.比類なき広大な周波数レンジ(10Hz~35KHz)、2.めざましいトランジェント特性(卓越した解像度)、3.迫真のエネルギー感(瞬発力ある圧倒的な迫力)、4.低歪率(清澄な透明感、混濁のない音質)、5.アナログの精密度(キメが細かい、なめらかな肌触り)等のクオリティを有し、特別高品質材料を使用した超重量レコード(180g)に特別限定プレスと謳われた宣伝文句は30年前は「誇大広告」と不審に思いましたが、オーディオ装置止揚した故か、やはり一級のオーディオファイル盤として再認識。

超一流アーティストで構成した、クラシックのベーシック・ライブラリー。DECCA黄金時代の名盤が勢揃い。

通販レコードのご案内JP LONDON SLC1333 カルル・リヒター バッハ オルガンリサイタル第2集

厳しくも彫りの深い表現でバッハの世界に肉迫!この分野の最高権威リヒターの極めつけ。
  • 演奏者のリヒターは指揮者としても数多くの名盤を残しているバッハ音楽の権威で、28歳の時に録音されたこのオルガン曲集でも峻厳な意志の力に支えられた表出力の強い演奏を行っています。またこの録音は、デッカ・レーベル初のステレオ録音のひとつとしても意義深いものです。
  • JP LONDON SLC1333 カルル・リヒター バッハ オルガンリサイタル第2集
  1. Side-1
    1. 幻想曲とフーガ ト短調 BWV542
    2. コラール《目覚めよと呼ぶ声が聞こえ》BWV645
  2. Side-2
    1. コラール《イエスよ、今天より降りたもうや》BWV650
    2. コラール《高き天よりわれは来れり》BWV606
    3. 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548

通販レコードのご案内JP LONDON SMR50147 クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィル 「くるみ割り人形」「軍隊行進曲」「舞踏へのお誘い」「ウィンザーの陽気な女房たち」

1947年以来DECCAレーベルに録音を行ってきたクナッパーツブッシュが、最後にDECCAレーベルに録音した1960年2月収録の名盤です。LPで発売以来、原題は「ALL-TOME POPULAR FAVOURITS」として、世界中で親しまれてきました。日本においても「クナッパーツブッシュ/ウィーン・フィルポピュラー・コンサート」や、曲が切り離されて別の曲とカップリングされた「舞踏への勧誘~クナッパーツブッシュ名演集」等、いくつかのタイトルでも長年販売されてきたお馴染みの盤。
  • JP LONDON SMR50147 クナッペルツブッシュ/ウィーン…
  • 「くるみ割り人形組曲」に始まり、独特なテンポの「軍隊行進曲」、ロマンティックな「舞踏への勧誘」に、最後の「ウィンザーの陽気な女房たち序曲」と、小品であってもクナ節全開の音楽が響き渡ります。ステレオ初期までは比較的録音が多かった「ウィンザーの陽気な女房たち序曲」は現在では録音される機会が稀ですが、このクナッパーツブッシュ&ウィーン・フィルの録音を聴いていると、小品に対しても情熱ある指揮をしていた頃が懐かしく思えてきます。
このクナッパーツブッシュ最後のDECCA録音は、長年携わってきたG.パリーとJ.ブラウンのコンビにより録音されました。DECCAのステレオ録音はこの時期にはさらに開花し、現在聴いても素晴らしい音質で味わうことが出来ます。
  1. Side-1
    1. ピョートル・チャイコフスキー:バレエ《くるみ割り人形》組曲 作品71a
  2. Side-2
    1. フランツ・シューベルト(L.ヴェニンガー編):軍隊行進曲 D733の1
    2. カール・マリア・フォン・ウェーバー(H.ベルリオーズ編):舞踏への勧誘 作品65
    3. オットー・ニコライ:歌劇《ウィンザーの陽気な女房たち》序曲

通販レコードのご案内JP LONDON K28C15 ショルティ/バイエルン放送響 リヒャルト・シュトラウス アルプス交響曲

リヒャルト・シュトラウスの天才的なオーケストレーションの妙が味わえる「アルプス交響曲」。バイエルン放送交響楽団を率いたショルティの手腕が遺憾なく発揮されている。シカゴ交響楽団より繊細な音色を持ち、当時はベルリン・フィルにも肉薄していた実力とで、迫力満点のオーケストラの醍醐味がたっぷりと味わえる一枚。
  • 夜明けから日没までのアルプスの大自然の情景や登山する人の目に映る情景や心象風景を、音楽で描写したリヒャルト・シュトラウスの《アルプス交響曲》。ショルティが楽曲ゆかりのオーケストラを統率して、精緻なオーケストレーションを完璧に再現した見事な演奏を聴かせています。
  • JP LONDON K28C15 ショルティ/バイエルン放送響 リヒ…
当時はデジタル録音がレコード誌の話題の盛りでしたが、アナログ時代の完成された水準を認めざるを得ない録音。盤は170㌘重量盤。細部に若干の性急さがあるものの、「嵐」の爆発力はすべての同曲で 間違いなくナンバー1である。 スリリングな演奏でこれはこれでショルティの名盤のひとつだと思って疑わないので、ここに選びました。1979年9月ミュンヘン、ヘルクレスザール録音。


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新型コロナウイルス流行で、よく聴かれるようになったショパン コンクール優勝者実況盤とアルゲリッチ名盤選 https://blog.amadeusclassics.com/entry-6518 Sat, 29 Jan 2022 10:45:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6518 第7回で優勝したのはマルタ・アルゲリッチ。この回で、今回3枚出品している中村紘子が第4位に入賞します。第8回には、アメリカ出身でジュリアード音楽院で学んだギャリック・オールソンが優勝。この回では、内田光子が第2位、9回ではポーランド出身のクリスティアン・ツィメルマンが史上最年少の18歳で優勝し、母国を熱狂等々話題が尽きないレア盤、熱狂が刻まれている実況録音盤

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新型コロナウイルス感染拡大で、4年に一度のオリンピックが一年延期して行われましたが、5年に一度開催される「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」を2021年10月に延期すると発表した。同コンクールはクラシック音楽の三大コンクールの一つとして知られる。1927年に始まり、多くの世界的音楽家を輩出してきた。優勝経験者にはマルタ・アルゲリッチやスタニスラフ・ブーニンらがいる。70年には内田光子さんが2位になるなど日本勢の活躍も目立っている。そして、日本時間10月21日6時45分、「第18回ショパン国際ピアノコンクール2021」のファイナル最終審査結果が発表されました。2位に反田恭平さん、4位に小林愛実さんが入賞した。

通販レコードのご案内PL MUZA SX2900 マルタ・アルゲリッチ/クリスチャン・ツィメルマン ショパンコンクール第6回-第9回優勝者マズルカ実況録音集

  • 第7回で優勝したのはマルタ・アルゲリッチ。この回で、中村紘子が第4位に入賞します。第8回には、アメリカ出身でジュリアード音楽院で学んだギャリック・オールソンが優勝。この回では、内田光子が第2位、9回ではポーランド出身のクリスティアン・ツィメルマンが史上最年少の18歳で優勝し、母国を熱狂等々話題が尽きないレア盤、熱狂が刻まれている実況録音盤。
  • PL MUZA SX2900 マルタ・アルゲリッチ/クリスチャン・ツィメルマン ショパンコンクール第6回-第9回優勝者マズルカ実況録音集

新型コロナウィルスにショパン♪が一番の対処法!

新型コロナウィルスに対して、予防には手洗い、うがい、アルコール消毒と言われていますが、それ以外に音楽にもあり、ショパンの音楽に効果が高いという話です。がんの発生を抑制する効果に音楽が持っている波動があり、新型コロナウイルスにも効果があるのではないかと言われています。名前は明快になっていませんが、その医師が100曲以上で確認した中で、「バラード第1番」が新型コロナウィルスの波動を消したそうです。10分ほどの全曲を聴き終われば半日効果があるそうで、途中で聴くのを止めるとまたウィルスの波動が出てしまうので注意が必要です。
というものです。ショパンの「バラード第1番」は、スケートの羽生結弦がパフォーマンスしたことで知られた曲です。映画「戦場のピアニスト」では、ナチス兵から隠れて住んでいた主人公が、ナチ将校に見つかってしまった時に、この曲を演奏して命を救われています。将校は音楽に造詣があり、達者なピアノでベートーヴェンの月光ソナタを弾いていましたが、対して「バラード第1番」を選んだのは。その時、違う曲を演奏していたらどう人生は変わってしまっていたか。
ショパン自身、病弱でシチリア島で静養していたとき、「雨だれのプレリュード」で精神の危機を乗り切っています。とはいえ、1955年にショパンコンクールで入賞。特にショパン作品の解釈で有名となり、ロンドンに移って国際的に活躍した、中国の知識階級出身のピアニスト、フー・ツォンが新型コロナウイルスに感染し、2020年12月28日、ロンドンで死去したことを、わたしたちは忘れていない。
人の心や身体への効果の程はミステリーながら、新型コロナウイルスのおうち時間に、ショパンの音楽を腰を据えて聴いているという声も聞きます。そういう向きにおすすめします。ショパン・コレクションを整えてください。

ひたすら熱的で自由奔放な演奏を聴かせてくれる女流ピアニスト、マルタ・アルゲリッチの若かりし頃の記録

技巧と音色の冴え、圧倒的演奏で世界を魅了し続けるピアノの女王、マルタ・アルゲリッチは、1965年のショパン国際ピアノ・コンクール優勝でその地位を不動にして以来、長きに亘って楽壇のトップに君臨する現代を代表する女流ピアニストです。80歳をむかえた現在でも、そのエネルギッシュで圧倒的な技巧と音色の冴え、自由奔放で本能的な情熱の煌めきで数々の名盤を世に送ってきました。ショパンコンクール優勝後、1960年のドイツ・グラモフォンでデビュー録音をリリースすると、ここに選んだ彼女のショパン演奏は音楽界に衝撃を与え、レコード愛好家にはピアノ音楽のブームを巻き起こしました。

通販レコードのご案内GB DGG 2530 530 マルタ・アルゲリッチ ショパン ピアノソナタ第2番「葬送行進曲付」/アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ/スケルツォ第2番

  • 有名な〈葬送行進曲〉が第3楽章に配された、詩情溢れる傑作として知られるソナタ第2番。ピアノの詩人ショパンの天才性の頂点を築く作品を、現代屈指の名ピアニストとして称賛されるアルゲリッチが鮮やかな技巧を駆使して、迸るような情熱と雄大なスケールで感興豊かに演奏しています。
  • GB DGG 2530 530 アルゲリッチ ショパン・ピアノソナタ…

終楽章の焦燥感などは独特の魅力

通販レコードのご案内DE DGG SLPM139 317 マルタ・アルゲリッチ ショパン ピアノソナタ第3番/幻想ポロネーズ/英雄ポロネーズ/マズルカ イ短調/マズルカ 変イ長調/マズルカ 嬰ヘ短調

  • 第1楽章の何物かに追われているような緊迫感、第3楽章のどこまでも深く静かで例えようのない美しさ、終楽章の勇壮でいて嵐の中の苦悩を感じさせるロンドと、ショパンの真に天才的な作品は「葬送ソナタ」だと考えていますが、5年の円熟に加えて〝閃き〟に溢れる楽想が炸裂したような天才の作品と言える第3番の魅力は抗しがたい。
  • DE DGG SLPM139 317 マルタ・アルゲリッチ ショパン…

期待や不安、迷いや戸惑い。これから起こることへのプレリュード。

通販レコードのご案内JP DGG MG1100 マルタ・アルゲリッチ ショパン 24の前奏曲/前奏曲 嬰ハ短調/前奏曲 変イ長調

  • 友人との再開、束の間の安らぎ、友人との仲違いへの自責のため息、許せない出来事への苛立ちや不安。《24の前奏曲集》はショパンの心情を表現した名曲。現代最高のピアニストの一人、アルゲリッチによるショパンの《前奏曲集》は、40年以上たった今でも基準となっている名盤。繊細な美しさと、炎のような情熱的な表現まで、ショパンのすべてがこの一枚に込められています。
  • JP DGG MG1100 マルタ・アルゲリッチ ショパン 24の前…

颯爽とした生命力の瑞々しさ

通販レコードのご案内DE DGG 2543 524 アルゲリッチ&アバド/ロンドン響 ショパン・ピアノ協奏曲1番

  • ショパン・コンクール優勝から2年、1967年に録音されたこのアルバムは、アルゲリッチ初の協奏曲録音となったもので、当時すでにミラノ・スカラ座で活躍していたアバドとの共演としても話題になったものです。リストのピアノ協奏曲での圧倒的なオープニングから、ショパンでの美しい抒情表現まで、アルゲリッチ若き日のすごいエネルギーを体感することのできる素晴らしい録音です。
  • DE DGG 2543 524 アルゲリッチ&アバド ショパン・ピア…


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オーケストラ・ビルダー、ポール・パレーの名盤 デュカス、ラヴェル、シャブリエ、リスト、ラフマニノフ https://blog.amadeusclassics.com/entry-6528 Sat, 29 Jan 2022 05:15:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6528 リストの管弦楽曲集。交響詩「前奏曲」、メフィスト・ワルツ、交響詩「オルフェウス」、マゼッパの4曲を収録。ポール・パレーがモンテカルロ管を豪快にドライブしています。

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「オーケストラ・ビルダー」と称えられた男

フランスの指揮者、ポール・パレー(Paul Paray /1886~1979)は定評ある米Mercuryによる録音を中心に、米VOX、仏Columbiaによるセッション録音のほか、指揮者としてのキャリアは実に59年間に及びますが、1934年にレコード録音を始め、1979年に93歳で亡くなるまで現役で指揮していたという頑健な体の持ち主で、その音楽の力強いスタイルを満喫できる。
父オーギュストは象牙細工職人で、聖ジャック教会のオルガニストのほか、夏場にはオルフェオン劇場で、市立合唱協会を指揮してハイドンの『天地創造』や、ベルリオーズの『キリストの幼時』などのほか、メンデルスゾーン、グノー、サン=サーンスのオラトリオやカンタータも取り上げていました。父オーギュストからピアノなどさまざまなレッスンを受けていたパレーは5歳のとき、父が音楽監督を務めていたトレポールの市民楽団に小太鼓担当として参加。演奏の現場にふれあいます。9歳で、聖歌隊にも参加。同級生には、のちに著名なオルガニストになるマルセル・デュプレ(1886-1971)がいた影響もあり、オルガンに熱中したパレーは、バッハのオルガン作品を大量に暗譜。ヴィドール、ヴィエルヌ、フランク、ブルックナー、レーガーらのオルガン作品を研究する少年時代を送る。
パリ音楽院に18歳の時に入学。作曲、対位法、和声を学んだパレーは、若いときにしか獲得できないローマ大賞を受賞し、作曲家として認められる一方、オルガニストや、劇場の楽団のチェリストとしても活動。ほかにピアノとティンパニもこなしていたという作曲家兼器楽奏者としてマルチな活動をしました。
指揮者になる転機は、第1次世界大戦が終わってドイツの捕虜収容所から解放され、ピレネー山麓のカジノのオーケストラに楽長として雇用された33歳の時でした。パレーは19世紀生まれの多くの指揮者と同じく、指揮を専門に勉強してはいませんでしたが、保養地や観光地にあるカジノはギャンブル目的だけではない、複合的な施設として運営されていることが多く、経済力のある人々も集まることから、当時はそこで大小さまざまなクラシックの演奏会やオペラ上演がおこなわれたりしていました。カジノでは、そうした音楽需要を目的に、シーズンオフの収入減をカバーしたい音楽家たちが、フランス各地から集まって楽団を編成していたのですが、パレーの指揮者としての初仕事は、そうした楽団を指揮するというものでした。
音楽家たち個別の腕前は一流ながらも臨時編成という条件付きのカジノの楽団をまとめあげる経験は、指揮者としての腕を磨くには絶好の機会でもあったようで、後年、「オーケストラ・ビルダー」と称えられることになります。
パレーのオーケストラ・ビルダーぶりが遺憾なく発揮されたのが、デトロイト交響楽団との仕事です。1940年代に2度にわたって解散するなど低迷していたデトロイト交響楽団を、数年でメジャー級の実力にまで引き上げたその手腕には驚くばかり。
カジノの楽団をまとめあげるプロセスから獲得した、指揮者としての能力が現れている、カッチリとメリハリの効いたパレーの音楽は、色彩感の描出と緊迫したダイナミズムの創出には特に秀でており、自在なアゴーギクを駆使した独特の表現や、豪快な響きのつくり方、もってまわったところのない音楽は実に魅力的。こうした特徴は、べテランのオーケストラ・ファンにおなじみのサウンド自慢のマーキュリー・リヴィング・プレゼンス・シリーズの録音で特に際立っており、快速でバリバリ進められるシューマンやベートーヴェン、ドヴォルザーク、シベリウスなど気分爽快な演奏が楽しめます。
得意のフランス音楽でも、作品の個性をリアルに描き出す明晰な音楽を聴かせており、サン=サーンスの交響曲第3番『オルガン付き』では、パレーと同じノルマンディー地方に同じ1886年5月に生まれ、同じくルーアンでオルガンと作曲を学んだマルセル・デュプレと共演、デトロイト交響楽団の克明なサウンドで迫力ある演奏を聴かせています。

パレーの美質が存分に発揮された、バランスのとれたラフマニノフ。

通販レコードのご案内GB MERCURY MMA11052 ポール・パレー デトロイト交響楽団 ラフマニノフ・交響曲2番

  • パレーが音楽監督を務め黄金時代を築き上げたデトロイト交響楽団との、情熱漲る入魂の演奏。
    パレーの美質が存分に発揮された、バランスのとれたラフマニノフ。
    メランコリックな旋律に溢れた典型的な古典形式による、ラフマニノフの交響曲作曲家としての実力を示した第2番。
  • GB MER MMA11052 パレー ラフマニノフ・2番
録音:1957年3月デトロイト

パレー83歳の時の録音だがモンテカルロ管を豪快にドライブ

通販レコードのご案内FR CONCERT HALL SOCIETY SMS2648 ポール・パレー リスト・フェスティバル

  • FR CHS SMS2648 ポール・パレー リスト・フェスティバル
  • デトロイト交響楽団音楽監督を長年に渡り務めたパレーはモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団との縁も深かった。1928年~33年までこの楽団の音楽監督を務め、1941年にはこの地に移住しオペラ指揮者としても活躍した。リストの管弦楽曲集。パレーがモンテカルロ管を豪快にドライブ。パレー83歳の時の録音だがその若々しい力強い演奏に驚かされる。
交響詩「前奏曲」、メフィスト・ワルツ、交響詩「オルフェウス」、マゼッパの4曲を収録。デトロイト響音楽監督を退任後各地のオーケストラに客演、レコーディング活動を行った時代、古巣のモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団と「コンサート・ホール」に1969年に録音したリストの管弦楽作品集。

パレーの真骨頂・剛毅闊達なアプローチ

通販レコードのご案内FR CONCERT HALL SOCIETY SMS2663 ポール・パレー デュカス・魔法使いの弟子

このレコードはフランスの指揮者パレーの最高傑作といわれているものです。
  • モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団もフランス系の奏者が多いため、パレーの指揮によく応えています。
    フランス系指揮者の曲線的なイメージとは完全に一線を画した剛毅闊達なアプローチがきわめて壮快な演奏。パレーの真骨頂といえる近代フランスの作曲家の演奏はいずれも定評があり、中でも、神髄をついたシャブリエは必聴です。
  • FR  CHS  SMS2663 ポール・パレー デュカス・魔法使い…
かつて世界最大のレコード通販会社として君臨したコンサートホール・ソサエティ(略称CHS)は、スイスを本拠地として、英米独仏だけでなく遠くアジアの日本などに販売網を広げていました。残念ながら経営に行き詰まり、70年代前半倒産しましたが、EMI、DECCA、COLUMBIAと云ったメジャーレーベルから漏れた隠れた演奏には名演も多く、貴重な文化遺産となっています。このGUILDE INTERNATIONALE DU DISQUEは、CHSのフランス版で、クオリティに差はありません。デュカス:交響詩『魔法使いの弟子』、ラヴェル:ラ・ヴァルス 、シャブリエ「狂詩曲 スペイン」 録音:1969年10月モンテ・カルロ


入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。

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新型コロナウイルスに効く「ピアノの詩人」ショパンの意欲作〜〝男前〟のショパンを聴かせたピアニストたち https://blog.amadeusclassics.com/entry-6539 Fri, 28 Jan 2022 22:15:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6539 1965年発売ですから、まだ20代のころの録音。アシュケナージらしく、難しいパッセージも軽々と弾きこなして難しく感じさせないナチュラルな演奏です。デッカSXL6143相当盤、英国プレスです。

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ショパン演奏の金字塔

通販レコードのご案内GB LONDON CS6422 アシュケナージ ショパン:バラード&エチュード

真摯な情熱と高度な音楽性が最高度に発揮された「4つのバラード」は、ショパン最盛期の傑作です。バラードというタイトルは、ショパンが初めてピアノ曲に対して用いた標題だそうです。ポーランドの詩人アダムミツキェヴィチのバラッドから霊感を得て、作曲活動に役立てたといわれています。しかし、実際に詩の内容をなぞるような物語詩的な展開をもつ音楽として書かれた訳ではありません。形式的に見ても、中世の吟遊詩人が竪琴を弾き語りしながら歌ったという定型詩としてのバラードの形式よりもソナタ形式に近いので、ショパンがシューマンやリストが書いたような標題音楽的なプロットをもった音楽を目指したのでもないことは明らかです。
それなのに、これらの4曲はどれも、聴き手の中でさまざまな感情の動きを生み出します。しかも単純な喜怒哀楽ではなく、音楽の中を移ろっていく、感情の機微。ドラマティックな音楽の展開に触れて自分の中にこんな景色があったのかと驚くもの。その音楽の展開に何か特定のストーリーを当てはめずとも、私たち一人ひとりが書き落とすことができるという世界中探したって同じものが見つからない、たった一つのストーリー。ショパンの曲集中、最も感情の起伏が大きいのが、バラード。通して聴くより、1曲ずつ聴く方が良いかも知れません。ショパンのバラードは、聴き手の中に豊かで多彩な感情の変化を起こす力を手伝う音楽です。1965年発売ですから、まだ20歳代のころの録音。
  • 後の全集録音の先がけともなった、まだ西側へ亡命後間もない時期の若きアシュケナージの溌剌たる演奏。タッチがとても軽やかで美しく聴く人を魅了しつづけています。アシュケナージらしく、難しいパッセージも軽々と弾きこなして難しく感じさせないナチュラルな演奏です。​プロデュースはデッカの重鎮カルショウ。
  • GB LON CS6422 アシュケナージ ショパン:バラード&エチュード
丸く暖かみのあるフォルテがアシュケナージの良さ、《バラード1番》の序奏から段違いの深さを聴かせてくれます。シューマンがとても気に入った曲でもあり、この曲の難かしい箇所は、やはりコーダであるといえます。ただアシュケナージ自身が言うように、「指が太くて短いので(細い指をしていた)ショパンの曲はとても弾きにくい」ということを実感させる箇所はあるのですが。それがまた人間味を感じさせるところにもなっているのです。デッカSXL6143相当盤、英国プレスです。

新型コロナウィルスにショパン♪が一番の対処法!

新型コロナウイルス感染拡大で、4年の一度のオリンピックが一年延期して行われますが、5年に一度開催される「第18回ショパン国際ピアノ・コンクール」を2021年10月に延期すると発表した。同コンクールはクラシック音楽の三大コンクールの一つとして知られる。1927年に始まり、多くの世界的音楽家を輩出してきた。優勝経験者にはマルタ・アルゲリッチやスタニスラフ・ブーニンらがいる。70年には内田光子さんが2位になるなど日本勢の活躍も目立っている。
 さて新型コロナウィルスに対して、予防には手洗い、うがい、アルコール消毒と言われていますが、それ以外に音楽にもあり、ショパンの音楽に効果が高いという話です。がんの発生を抑制する効果に音楽が持っている波動があり、新型コロナウイルスにも効果があるのではないかと言われています。名前は明快になっていませんが、その医師が100曲以上で確認した中で、「バラード第1番」が新型コロナウィルスの波動を消したそうです。10分ほどの全曲を聴き終われば半日効果があるそうで、途中で聴くのを止めるとまたウィルスの波動が出てしまうので注意が必要です。
というものです。ショパンの「バラード第1番」は、スケートの羽生結弦がパフォーマンスしたことで知られた曲です。映画「戦場のピアニスト」では、ナチス兵から隠れて住んでいた主人公が、ナチ将校に見つかってしまった時に、この曲を演奏して命を救われています。将校は音楽に造詣があり、達者なピアノでベートーヴェンの月光ソナタを弾いていましたが、対して「バラード第1番」を選んだのは。その時、違う曲を演奏していたらどう人生は変わってしまっていたか。
ショパン自身、病弱でシチリア島で静養していたとき、「雨だれのプレリュード」で精神の危機を乗り切っています。とはいえ、1955年にショパンコンクールで入賞。特にショパン作品の解釈で有名となり、ロンドンに移って国際的に活躍した、中国の知識階級出身のピアニスト、フー・ツォンが新型コロナウイルスに感染し、2020年12月28日、ロンドンで死去したことを、わたしたちは忘れていない。
人の心や身体への効果の程はミステリーながら、新型コロナウイルスのおうち時間に、ショパンの音楽を腰を据えて聴いているという声も聞きます。そういう向きに、おすすめします。

アレクシス・ワイセンベルクによるショパンの若き日の傑作。

通販レコードのご案内FR VSM 2C069-10.445 ワイセンベルク ショパン:ピアノ協奏曲1番

  • 華麗でしかも憂愁な気品に充ちた作品を、ブルガリア出身のピアニスト、ワイセンベルクが、ロマンティックな情感を込めながらも颯爽として若々しく、力強さに溢れた輝きを放つ名盤です。
    ポーランドの名指揮者スクロヴァチェフスキとパリ音楽院管弦楽団の柔らかい響きもワイセンベルクの明るい音色と見事にマッチしています。
  • FR VSM C069-10445 ワイセンベルク ショパン:ピアノ協奏曲1番
明快で美しく、力強いタッチで独特の爽快感を生みだしていたワイセンベルクが、おおよそ十年の演奏活動休止後の1967年フランスに活動拠点を構え収録したショパンの《ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11》。
ワイセンベルクが38歳、現在長老のスクロヴァチェフスキがまだ44歳のときのもので、ワイセンベルクはこの頃から暫くカラヤンとピアノ協奏曲の有名曲の数々をベルリン・フィルとEMIに録音する全盛期を迎えつつある頃。
ここでは一音たりとも無駄にせず音化していく「レントゲン写真のような演奏」とよく評されるスクロヴァチェスキとは雰囲気は異なっている。オーケストラはパリ音楽院管弦楽団だが、クリュイタンス亡き後、ショパンやベルリオーズ、ワーグナーが若い頃に、ベートーヴェンの交響曲全曲初演のために設立されたパリ・コンセルヴァトワールの管弦楽団を解散して1967年に改組された。日本語表記ではそっくりだが、この際に団員の2/3が去っており、楽団のカラーもアンサンブル重視の近代的なものに一変したばかり。
ワイセンベルクのハードボイルド的なルックスがマッチして聴こえる、一音一音はっきり粒立ちした音色で説得感溢れる「男前」のショパンの《ピアノ協奏曲》に仕上がっている。オーケストラはそれを、厚みのあるサウンドでしっかりサポートしており、ショパンのオーケストレーションの貧しさは感じさせない。
Recorded: Ⅻ.1967, Salle Wagram, Paris

コルトーが脂の乗っていた頃の快演。

通販レコードのご案内JP 東京芝浦電気 HA1056 アルフレッド・コルトー 24の練習曲 ショパン曲

コルトーは、ショパン、シューマンなどのロマン派、フランクからドビュッシーにいたるフランス近代を中心としたレパートリー中心。本盤聴けば、半世紀前のピアニストが未だに重宝されている理由が判ります。
  • JP 東京芝浦電気 HA1056 アルフレッド・コルトー 24の練習…
  • 自ら解釈版の楽譜を纏めるほどのショパンに対する思い入れが痛いほど伝わってきます。曲自体も非常に華やかで、傑作であることを感じさせる。コルトーの美しいタッチと個性的なテンポ・ルバートを駆使した演奏は、深い詩情と多彩な感情を描き出した比類のないものであり、時代を超えて感動を与え続ける名演。
コルトーは決して技巧派のピアニストではなかったという評価が一般的でした。しかしコルトーの演奏技術はこうした技巧を超越した、音楽の内面にひそむ何か人間的な心を心を何時も表現しようとしていたと思わずにはいられません。コルトー独特の絶妙な表現による詩的な演奏は、技巧は高度に発達しているが、自分の音楽を聴衆に聴いてもらおうという姿勢に乏しい機械的なピアニストが多いかなにあって、本盤聴けば、半世紀前のピアニストが未だに重宝されている理由が判ります。

夭折の天才が残した、歴史的にも貴重な記録が刻まれた一枚。

通販レコードのご案内GB COLUMBIA 33CX1032 ディヌ・リパッティ ショパン・ワルツ集(1~14番)

「ワルツの父」ヨハン・シュトラウス(1804~1849)が1820年代後半ごろからウィンナ・ワルツを確立、ワルツブームが19世紀に起こりました。「ワルツ」とタイトルに付いているだけの三拍子の曲から、オペラ、バレエなどの舞踏用、演奏会用の器楽曲までワルツが普及。同時代にウィーンにいたショパン(1810~1849)はウィンナ・ワルツを嫌っていましたが、サロンで評判を得たかったこと、3拍子に故国のポロネーズやマズルカを懐かしく思い出され、心を動かされ、自ら踊るためではない芸術的なワルツと位置づけたピアノ曲を作曲しました。都会育ちのショパンの目には、休暇で訪れた地方の村の風景やそこでの生活、そしてそこで踊られていた民族舞踊を作曲に取り入れることで、祖国とのつながりを確認していたのかもしれません。
本盤は夭逝した天才ピアニスト、リパッティの遺した極め付きの名盤。軽やかでありながら華麗、その素直で透明な美しさにいつも心静かな感動が湧き起こります。汚れのない純粋な音楽とはまさしくこのような演奏を指すのではないか、と常々思わせる「ワルツ集」です。全14曲を番号順に並べて演奏するのではなく、独自の視点に立ってその順番を入れ変えて演奏している点にも、リパッティのショパンの「ワルツ集」に対する深い拘りと愛着を感じる。
  • 数あるショパンの『ワルツ集』の中でも特別な存在感を放つ名演として知られ、洗練された華麗さと内に秘めた情熱が絶妙なバランスの逸品。旋律も音色も表情もすべてさりげなく奏でられ、しかも燃えるような情熱が伝わってくる唯一無二のパフォーマンスです。夭折の天才が残した、歴史的にも貴重な記録が刻まれた一枚。
  • GB COL CX1032 ディヌ・リパッティ ショパン・ワルツ集(1~14番)
1950年7月スイス、ジュネーヴ放送録音。闘病しながら、一週間かけて録音。本盤の録音まで、何度も曲をさらっていたといいます。年代的に、SPレコード録音の時代ですが、ピアノの音が良い。命を削るように音楽に真剣に向き合っているリパッティ。楽曲の核心に鋭く切り込んでいくような彫の深さ、そして、何よりも忍び寄る死に必死で贖おうとする緊迫感や気迫が滲み出ているから、録音技師も最善を尽くして答えたのでしょう。リパッティの演奏に、ショパンのピアノ曲演奏に必要不可欠の豊かな詩情や独特の洒落た味わいが満ち溢れている。古い録音だからとハードルに感じてる方、ショパンのワルツはそう熱心に聴く方ではないという向きには、ぜひ聴いてほしい。

精確にして洒脱、技巧と音楽の完璧な結合!

通販レコードのご案内FR CONCERT HALL SOCIETY SMS2792 リサイタル アントルモン・プレイズ・ショパン

2010年の第16回に続き、2015年の第17回ショパン国際ピアノコンクールの審査員に名を連ねているフランスが誇る世界的ピアニスト、フィリップ・アントルモン。アントルモンが世界的に注目されるきっかけとなったのは、1953年のマルグリート・ロン・ピアノ・ コンクール(現ロン=ティボー=クレスパン・コンクール)の優勝、そして同年のジョリヴェの「赤道協奏曲」とリストのピアノ協奏曲第1番とによるニューヨーク・フィルとの初共演でした。さらにこの時期にアントルモンをオーディションしたオーマンディは直ちにフィラデルフィア管弦楽団との共演も決め、オーマンディとの縁を通じてコロンビア・レコードとの契約が決まり、1956年にコロンビアのサブ・レーベルであったエピックからショパン・アルバムをリリースし、メジャー・デビューを果たしま す。またこの30年は指揮者としても、国際的なキャリアの頂点を極めている。日本では、1979年録音のサティ・ア ルバムが空前のサティ・ブームの中でベストセラーを記録したほか、NHKで放映された「スー パーピアノレッスン」でモーツァルト編を担当したことでも知られている。現在のフランスを代表する名匠であり、世界有数のショパン弾き、アントルモンの若き日のショパン。
  • 1934年生まれのアントルモン、20歳代のショパン録音。絶妙にテンポを揺らしながらも打鍵は素晴らしく精確、トリルのはまり具合もぴったり。豪快な和音も脱力系旋律も、いとも簡単にこなす凄まじい技巧と音楽性が聴いてとれます。「バラード」や「英雄ポロネーズ」はとんでもない聴き応え。
  • FR  CHS  SMS2792 アントルモン ショパン・ピアノソナタ
【録音】1955年。ポロネーズ第6番 変イ長調『英雄ポロネーズ』 Op.53、即興曲第3番 変ト長調 Op.51、夜想曲 ヘ長調 Op.15-1、ワルツ 変イ長調『大円舞曲』 Op.42
バラード第1番 ト短調 Op.23、マズルカ 嬰ハ短調 Op.50-3、スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
10インチ盤が初発。ショパンの作品をバランスよく集めていますが、有名曲と比較的演奏機会の少ない曲でプログラムを組むアントルモンの優れた手腕を感じます。


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20世紀で最も美しいピアノ*ロベール・カサドシュ フランスらしい気品を持ち合わせながらも己に酔うことなくスタイリッシュ https://blog.amadeusclassics.com/entry-6572 Thu, 27 Jan 2022 22:00:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6572 フランスのピアニスト、ロベール・カサドシュが没した日(1972年)。フランスらしい気品を持ち合わせながらもその演奏は、己に酔うことなくスタイリッシュなのが特徴である。ドビュッシーやラヴェルはもちろん、モーツァルトも得意とし、他にも厳格なドイツものにも造詣が深かった。音楽一家に生まれ、甥のジャン=クロードは指揮者であり、その孫であるトーマス・エンコは現在ジャズピアニストとして活躍している。

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DE CBS 77346 カサドシュ ラヴェル・ピアノ曲全集

Robert Casadesus 1899.4.7-1972.9.19

フランスのピアニスト、ロベール・カサドシュが没した日(1972年9月19日)。フランスらしい気品を持ち合わせながらもその演奏は、己に酔うことなくスタイリッシュなのが特徴である。ドビュッシーやラヴェルはもちろん、モーツァルトも得意とし、他にも厳格なドイツものにも造詣が深かった。音楽一家に生まれ、甥のジャン=クロードは指揮者であり、その孫であるトーマス・エンコは現在ジャズピアニストとして活躍している。

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カサドシュは既に定評の有るモーツァルトとラヴェルを最も重要なジャンルの作品に据えていたのではと思いたくなるレコード。清楚で淡々と演奏していて、常にスタイリッシュです。いわゆる、ソリストとしては絶対に必要な「俺が俺が」と言って前面に出ていく強さがほとんど感じられない、最初から最後までカサドシュの美学の中で事は進んでいくように思えます。
カサドシュは些細な事に拘らない美学が見え隠れする名演を、“20世紀で最も美しいピアノの音色”で常に聴かせます。
  • DE CBS 77346 カサドシュ ラヴェル・ピアノ曲全集
  • DE CBS 77346 カサドシュ ラヴェル・ピアノ曲全集
Maurice Ravel – Robert Casadesus ‎– Piano Music of Ravel

  1. 第1集 ABL.3012
    1. 亡き王女のためのパヴァーヌ
    2. シャブリエ風に
    3. ボロディン風に
    4. 鏡
  2. 第2集 ABL.3046
    1. 組曲「マ・メール・ロワ」
    2. ハバネラ
    3. 水の戯れ
    4. 夜のガスパール
  3. 第3集 ABL.3062
    1. 組曲「クープランの墓」
    2. 高雅で感傷的なワルツ
    3. 前奏曲
    4. ハイドンの名によるメヌエット

「ドビュッシーの音楽はショパンから派生し、ラヴェルの音楽はリストから派生する」とは、カサドシュのインタヴューに応えた言葉が由来です。

 カサドシュの録音は登場時から、その客観性をいわれ演奏の古典となったものでしたが、特質はフランス的なもの。全体に快速なテンポで軽いタッチで弾き流しており、最近の演奏家が陥りがちな印象派風なべとべとした演奏とは一線を画します。組曲「クープランの墓」でのクラヴサンの音楽の伝統が連綿と綴る音のアラベスクは、緻密に向かう性向があるカサドシュに合っている。緻密、端正というだけでは割り切れない作品の多層があるのです。典雅な香りや、知的なのにどこか遊び、ペーソスをもっていても嫌味にならない。古典的たたずまいが典雅と両立しているものは非常に稀なことです。
 作曲者と親交のあったカサドシュだけに、そこに込められた豊かなニュアンスには強い説得力があり、美しい音色がとても魅力的です。カサドシュのレパートリーは決して広くなく、むしろ適した曲目はきわめて限られたものでした。そのレパートリーにはドイツ音楽も多く、まさに形から入るラヴェルに適性を示します。LP 期、多くのものが再録を行ってきましたが、ラヴェルの独奏曲は時間的にも体力的にも余力があったにも関わらず、このモノラルの録音のみです。つまりはそれだけ、当録音が高い精度を達成していたということでしょう。音質はモノラルとしては最上の部類で鑑賞には支障ありません。ステレオ録音盤はありません。

【ロベール・カサドシュのプロフィール】1899年パリに生れたカサドシュ(Robert Casadesus, 1899年4月7日〜1972年9月19日)は1922年からラヴェルと共同でピアノロールの録音を行い、欧州各地でラヴェルと共演した経歴を持つ。大戦中アメリカへ亡命した事もあって、米 Columbia に多くの録音を残した、これも米録音。彼の抑制の効いた古典的様式は彼の後、続く者が現れなかった。M.アース、C.エルフェ等を輩出。仏ピアノ界の重鎮的存在。一聴は大人しいが、その美しさは絵画的。指の回るピアニストは多くなったものの、カザドシュのように知的で香りたつような洗練された感性をもつピアニストはまったく少なくなってしまった。

  • オーダーはリンク先の詳細掲載ページで品番 / 34-22215
  • 販売価格6,600円(税込)


フランスの生んだ20世紀を代表するピアニストのひとりカザドシュによるラヴェル全集。指の回るピアニストは多くなったものの、カザドシュのように知的で香りたつような洗練された感性をもつピアニストはまったく少なくなってしまった。

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1960年代アメリカで起きていた歴史的偉業 色褪せないパフォーマンス、瑞々しいレコーディング・クオリティには驚くばかり。 https://blog.amadeusclassics.com/entry-6579 Thu, 27 Jan 2022 18:15:00 +0000 https://blog.amadeusclassics.com/?p=6579 スウィング・ジャズの巨匠ベニー・グッドマンは、クラリネット奏者としていくつかクラシック作品を録音しています。これは前衛的な香りのニールセンのクラリネット協奏曲で、複雑な旋律を軽快に吹いているのはさすが。カップリングの交響曲第2番「4つの気質」はシカゴ交響楽団らしい豪快なサウンドが満喫できます。オーディオファイルにもお勧めの優秀録音盤。

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クラリネットのジャズは一度死んだ クラシックでのグッドマンの功績

通販レコードのご案内GB RCA SB6701 ベニー・グッドマン&モートン・グールド ニールセン:クラリネット協奏曲、交響曲2番「4つの気質」

ベニー・グッドマンやアーティ・ショウを始めとしたジャズ・プレイヤーからもこよなく愛される楽器『クラリネット』。1700年頃にドイツの楽器製作者J.C.デンナーがフランスの古楽器・シャリュモーを改造して作ったとされていますが、正確な製作年代はわかっていません。クラシックのオーケストラでも新参者ですので、モーツァルトやハイドンのような古い時代のオーケストラ曲では、クラリネットが使われていないケースがよくあります。しかしそのまろやかで魅力的な音色はモーツァルトを始めとした作曲家たちに愛されたことで、数多くの名作が生まれました。モーツァルトは晩年になって、クラリネット協奏曲やクラリネット五重奏曲といった大傑作を残してくれました。モーツァルトのクラリネット曲が晩年に偏っているのには理由があるのですが、ブラームスやサン=サーンス、プーランクなど他の作曲家たちも晩年になってクラリネットの曲を書いているのは円熟の境地に至った作曲家の魅力を増しています。
プーランクのクラリネット・ソナタはジャズ・クラリネットの巨匠ベニー・グッドマンにより初演されました。「クラリネットのジャズは一度死んだ」のですが、それがわたしたちクラシック音楽ファンには幸いでした。クラシックでのグッドマンの功績はこの曲だけではありません。たとえばコープランドのクラリネット協奏曲はグッドマンが委嘱した作品。ジャズで培ったグッドマンのアプローチは、前衛作曲家の創作活動を刺激しました。
幼少期から優れた音楽的才能を発揮したニールセン(1865-1931)。ニールセンの3つの協奏曲は、彼の6曲の交響曲と同じように、全ての管弦楽作品の中核を構成するものです。どれもが古典的な伝統に則りつつも、独自の作風が模索されており、各々の楽器の特性にも配慮された見事なものです。クラリネット協奏曲はコペンハーゲン管楽五重奏団のメンバーのために書かれた曲で、アンサンブルのクラリネット奏者オーゲ・オクセンヴァドに献呈された作品で、小編成のオーケストラを用いた特徴的な音楽です。縦横無尽に動き回るクラリネットのパッセージは賛否両論を巻き起こしましたが、現在ではこの意外性が愛されています。人間の気質を表すとされる4つの楽章で構成された交響曲第2番は、ニールセンの創意工夫と、豊かな描写力溢れる画期的な作品であり、モートン・グールドが曲の特色を生かした、聴き応えのある演奏を繰り広げています。
  • スウィング・ジャズの巨匠ベニー・グッドマンは、クラリネット奏者としていくつかクラシック作品を録音しています。これは前衛的な香りのニールセンのクラリネット協奏曲で、複雑な旋律を軽快に吹いているのはさすが。カップリングの交響曲第2番「4つの気質」はシカゴ交響楽団らしい豪快なサウンドが満喫できます。オーディオファイルにもお勧めの優秀録音盤。
  • GB RCA SB6701 ベニー・グッドマン&モートン・グールド ニールセン:クラリネット協奏曲、交響曲2番「4つの気質」
モートン・グールドは「20世紀の音楽の巨人」ともいうべき、最も才能に溢れた音楽家の一人で、ピューリッツアー賞を受賞した作曲家、グラミー賞に輝いた指揮者、優れた編曲家、そして天才的なピアニストとして、クラシックとポピュラーの両分野で大きな足跡を残しました。ニューヨーク州に生まれ、最初の作品を出版したのが6歳といわれる、10歳を超えたころからストコフスキーやトスカニーニがその作品を取り上げる神童でした。作曲活動も幅広く、クラシック音楽のみならず、映画やラジオ、TV、ブロードウェイやバレエのために様々な作品を残しています。
指揮者としても長じていたグールドは全米のメジャー・オーケストラのみならず、カナダ、メキシコ、ヨーロッパ、オーストリア、日本で指揮活動を行ないました、シカゴ交響楽団を初めて指揮したのはライナー時代の1955年のことで、ラヴィニア音楽祭への客演でした。次のジャン・マルティノンの時代になると、RCAは録音契約を音楽監督のマルティノンのほか、グールドと小澤征爾に振り分けて、積極的な録音を行ないました。
グールドがシカゴ交響楽団と残した録音は、自作曲「管弦楽のためのスピリチュアルス」のほか、盟友コープランドの「舞踏交響曲」、アイヴズの交響曲第1番の世界初録音(1966年のグラミー賞受賞)、交響曲第2番やオーケストラ曲(コネチカット州レディングのパットナム将軍の野営地、「アメリカ」の主題による変奏曲、ロバート・ブラウニング序曲)のほか、ニールセンの交響曲第2番「4つの気質」とクラリネット協奏曲(ベニー・グッドマンがクラリネット・ソロを担当する本盤)、チャイコフスキーのワルツ集、リムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」とミヤスコフフキーの交響曲第21番と幅広い色彩的なレパートリーが含まれているのが特徴です。
彼らのパフォーマンスが色褪せないのと同じく、世紀が替わった現在においてもまったく古くささを感じさせない瑞々しいばかりのレコーディング・クオリティには驚くばかり。とかくヨーロッパ側に目がいきがちですが、1960年代アメリカで起きていた歴史的偉業を見逃す訳にはいきません。

超弩級の名演。鮮やかなヴィルトゥオジティはまったく色褪せず、我々の耳を圧倒する。

通販レコードのご案内GB RCA SB6690 ジョン・ブラウニング&ラインスドルフ プロコフィエフ:ピアノ協奏曲1番/2番

プロコフィエフのピアノ協奏曲はどれも難曲とされています。1932年、作曲者自身のピアノによって録音されたり第3番(HMV)にはじまり、ミトロプーロスによる弾き振り(America Columbia)や、カペル/ドラティ(Victor)、カッチェン/アンセルメ(Decca/SBT 1300)、フランソワ/クリュイタンス(columbia)など数々の名演をうみ、1950年代には完全に「古典」として定着していましたが、プロコフィエフの生前に4番が演奏されたことはありませんでした。1965年、この時代最高の超絶技巧を誇り、特に同じアメリカのバーバーからは絶大な信頼を寄せられピアノ協奏曲まで贈られたジョン・ブラウニングが、実に丁寧に編み上げられたラインスドルフのサポートを受けて、世界で初めてプロコフィエフの協奏曲全5曲の録音を実現。この偉業を決して忘れてはならない。あまりに鮮やかなヴィルトゥオジティはまったく色褪せず、圧倒するかのように我々の耳に響きます。
  • GB RCA SB6690 ジョン・ブラウニング&ラインスドルフ プ…
  • 卓越した超絶技巧と繊細な美音で知られる、20世紀アメリカを代表する名ピアニスト、ジョン・ブラウニング。RCAに録音したプロコフィエフのピアノ協奏曲全集より、1番と2番。ブラウニングの全盛期1960年代の録音は今聴いても素晴らしく、彼がヴァン・クライバーンのライバルとして全米を席巻していたことも頷けます。
高度な技術が要求されるのはピアノ・ソロだけではありません。数多の作曲技法と音楽的アイディアを駆使したプロコフィエフの協奏曲は、オーケストラ部分も交響曲作品に負けず多彩な表現がなされ、演奏者もしくは聴衆を管弦的音響がおりなす蜘蛛の巣に絡めとるかのような魔術的魅力を持っています。このオーケストラ・パートを丁寧に、しかし各音の勢いを殺すことなく時に激情をあらわにもする、これ以上ないと思える完璧さで演じているのがラインスドルフ&ボストン交響楽団。このバックだけでも必聴といえるほど。初にしていきなり、超弩級の名演の出現となったのです。1965年ボストン録音。


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