いいね!

バロックの森 -バッハ一族の音楽-(1)・・・バッハ、はじめました。 Bach Family Tree

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

今、ドイツにどれくらいの「バッハ」さんが居るのかは知りませんけれども、バッハが活躍した時代には300人のバッハ姓の音楽家が居ました。音楽家の中で宮廷に使えたのはそのうちどのくらいの割合かはともかく、子どもたちが総て音楽家として各地の王侯のもとで活躍しバッハ自身も、トーマス教会のカントルと・・・当時の音楽家として最高権威と言っても良い地位に就いたので数多くいるバッハ一族の中でも、“J.S.バッハ”として格段特別に置かれているわけです。

img20090716225544104

バロックの森の10月第3週は、『バッハ一族の音楽』がテーマです。まずはヨハンとハインリヒの姉弟。弟ハインリヒの子供の、ヨハン・クリストフ(弟)、ヨハン・ミヒャエル(兄)の曲を聴いた最後に大バッハの、カンタータ第26番“ああ、いかに儚く、ああ、いかに虚しき”を聴きます。

だんだんとバッハ本人に繋がるというバッハ一族の本流をなぞる4人です。バッハの系譜は、1685年生まれのバッハから130年前に産まれたヴェイト・バッハという名前の粉ひき職人までたどることが出来ます。バッハという名前はドイツ語で“小川”を意味しますから粉ひきの仕事とゆかりがあります。この人物が“バッハ”姓を名乗っていたかは不明。当時は苗字よりも名前の方で呼ばれていたのですから、後々に“バッハ”を姓として名乗るようになったのでしょう。

そして、彼の息子ヨハネス(或いはハンスという名前)が粉ひきの仕事をしながら音楽の才覚を現します。この人物のところで最初の音楽家の一族の最初に当たるヨハンとハインリヒの兄弟が育つことになるのです。この兄弟が以後、ショパンが活躍した時代まで続くバッハ一族の音楽をはじめたのです。

 

「モテット“われらの命はひとつの影”」 ヨハン・バッハ作曲 (7分26秒) 

(合唱)コレギウム・ヴォカーレ (演奏)

ロチェルカール・コンソート (指揮)

フィリップ・ヘレヴェヘ

Ricercar RIC 17001

「コラール前奏曲“われを憐れみたまえ、おお神なる主よ”」 ハインリヒ・バッハ作曲 (2分52秒)

(オルガン)フランツ・ハーゼルベック

<Hanssler 98.986>※現役盤不明

「前奏曲とフーガ 変ホ長調」 ヨハン・クリストフ・バッハ作曲 (5分13秒)

(オルガン)ウィルヘルム・クルムバッハ

<ワーナー WPCS-20000>※現役盤不明

「モテット“我は汝を離さず”」ヨハン・クリストフ・バッハ作曲 (3分31秒)

(合唱、オルガン)カントゥス・ケルン

(指揮)コンラート・ユングヘーネル

BMG BVCD-35008 >※試聴有

「コラール前奏曲“いと高き神にのみ栄光あれ”」 ヨハン・ミヒャエル・バッハ作曲 (3分00秒)

(オルガン)ウィルヘルム・クルムバッハ

<ワーナー WPCS-20000>※現役盤不明

「モテット“汝の持つものを守れ”」 ヨハン・ミヒャエル・バッハ作曲 (4分47秒)

(合唱、オルガン)カントゥス・ケルン

(指揮)コンラート・ユングヘーネル

BMG BVCD-35008 >※試聴有

「カンタータ第26番 “ああいかにはかなく、ああいかにむなしき”BWV26」 ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲 (15分22秒)

(ソプラノ)ジョアン・ラン

(カウンターテナー)ウィリアム・タワーズ

(テノール)ポール・アグニュー

(バス)ピーター・ハーヴィー

(合唱)モンテヴェルディ合唱団

(管弦楽)イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

(指揮)ジョン・エリオット・ガーディナー

Soli Deo Gloria SDG115 ライブ録音 2000年 イギリス

Related Posts from this Site

  • わたしの故郷の鳥は“ピース”と鳴くのです − 10月21日は国際反戦デー ◉カザルスの《ホワイトハウス・コンサート》わたしの故郷の鳥は“ピース”と鳴くのです − 10月21日は国際反戦デー ◉カザルスの《ホワイトハウス・コンサート》 カザルスがチェロの神様と言われるのは彼以降のチェロの演奏法を変えてしまったことです。そのこと以上に平和と人間愛を音楽で訴え続けた彼が彼を語る時に言って欲しいことが、あらゆる暴力に抗議したい思いだろう。私の故郷の鳥はピース、ピースと鳴きます。痛烈な批難をユーモラスに表現している。それがかえってホンワ […]
  • 音の探究者たちへ。《新》長岡鉄男の外盤A級セレクション音の探究者たちへ。《新》長岡鉄男の外盤A級セレクション A級の音はA級のソースから!オーディオ・マニア必読の画期的レコードガイド。説明無用のガイド本が、新装されて登場。中古本でも必死に探していたオーディオ・ファイルは少なくない。今、それが叶ったのもA級の名録音盤がSACD、アナログ共に購入しやすい嬉しい状況になったこともある。中古盤やオークションを渡り […]
  • 蛇の目ごしにものを見ている男たち蛇の目ごしにものを見ている男たち ある盗賊団の頭が死んだ。残された子分は頭が溜め込んでいたはずの大金を探すが見つからない。とうとう、新しい頭を立てて押し込み働きをするようになった。そこに、鬼の平蔵が待っていた。「俺のやり方は行き過ぎだと上から避難されるだろう。どうお裁きを受けることになるかわからないけど、今の江戸じゃ俺がしないで誰 […]
  • チェロを演奏する楽しみを決定づけた、カザルスの大発見。チェロを演奏する楽しみを決定づけた、カザルスの大発見。 人類の大いなる遺産といえる名盤。 太陽にも大地にもたとえられるのは、平和だなぁと感じさせる。音楽は古いけど、それが斬新にも感じられるのだから面白い。楽器とマイクがかなり迫った録音だったろうと感じさせる、野太い音です。小鳥がピースピースと鳴いています。といった国連会議場や、ホワイトハウスを聞いて認 […]
  • 出世作☆アバド指揮ウィーン・フィル、ブラームス:ハンガリー舞曲 全曲出世作☆アバド指揮ウィーン・フィル、ブラームス:ハンガリー舞曲 全曲 初期のデジタル録音を現在聞き返すと、昔の録音は結構エネルギー感と音の厚味があったんだと思わされます。これもそんな一枚。 全体に鮮明でハッキリ、クッキリとした音調ですが、弦はわずかに硬質な感じがあります。 […]
  • 『ボレロ』の大人気盤。ミュンシュ、パリ管のラヴェル名曲集。『ボレロ』の大人気盤。ミュンシュ、パリ管のラヴェル名曲集。 一人の踊り子が、舞台で足慣らし。やがて、振りが大きくなってくると、まわりにいた客たちも、次第に踊りに目を向け、最後には一緒に踊り出す。シャルル・ミュンシュは、この『ボレロ』をとても遅いテンポで開始します。中程から次第に速めて高揚感を作り上げていく。管楽器の豊かな色彩は、パリ管の魅力が良く感じられま […]
  • 浦壁信二ピアノ・リサイタル オール・ラヴェル・プログラム in 熊本市健軍文化ホール浦壁信二ピアノ・リサイタル オール・ラヴェル・プログラム in 熊本市健軍文化ホール 心の奥にしっとりと響きわたる・・・才気あふれる、浦壁信二快心のラヴェル スイスの時計職人・・・ロシアの作曲家ストラヴィンスキーが、ラヴェルを評して言った言葉です。2012年に生誕150年を祝ったドビュッシーと同じ、20世紀初頭のフランスを代表する作曲家の一人。『印象主義』の騎手で、一曲一曲に […]
  • Maria Callas – Puccini : TOSCA HIGHLIGHTS – EMI ASD-2300Maria Callas – Puccini : TOSCA HIGHLIGHTS – EMI ASD-2300 テバルディもいいけど、トスカはカラスがとどめを刺す。プッチーニを聽くのか、トスカのドキュメンタリーを見るのか。音楽を見るというのもおかしなものだけど、オペラはドラマだと、言い切れるなら作曲家の音楽よりもこのカラスの歌唱ほど、トスカになりきっている録音はないでしょう。これが映像化されていれば、数ある […]