テバルディも良いけど、《トスカ》はカラスがとどめを刺す。プッチーニを聽くのか、トスカのドキュメンタリーを見るのか。プッチーニのオペラはヴェルディとは又違って、音楽はもちろん美しいけど、血を吐くようなどぎつさを内包しているね。Georges Prêtre / Carlo Bergonzi / Tito Gobbi (1964)
燃え滾っているのである。テバルディの冷笑を湛えたような敵討ちとは違った、煮え滾った感情を抑えきれないカラスの胸の内が歌唱となっていて両者のレパートリーが交差する《トスカ》を味わえることで、オペラを楽しむ幅を持てた。
テバルディもいいけど、トスカはカラスがとどめを刺す。プッチーニを聴くのか、トスカのドキュメンタリーを見るのか。音楽を見るというのも可笑しなものだけど、オペラはドラマだと、言い切れるなら作曲家の音楽よりもこのカラスの歌唱ほど、トスカになりきっている録音はないでしょう。これが映像化されていれば、数あるオペラ映画は霞んでしまっているはずです。ステレオで録音されたカラスの数少ないレコーディング中で、これ以上に望めない。
蝶々夫人にしても、スキャンダラスなお話です。プッチーニのオペラはヴェルディとは又違って、音楽はもちろん美しいけど、血を吐くようなどぎつさを内包しているね。時代はヴェリズモ・オペラが時流であったのだから、舞台こそ大昔だけど事件現場を目撃している心持ちになる。
狂気というものが与える人事を超えたドラマに触れ、血が逆流するかのようなスリルを味わうために敵側のスカルピアを歌うティト・ゴッビも素晴らしい気迫でオペラを引き締めており、トスカの断末魔、絶唱というよりもカラスの呪いを吐き捨てるような「スカルピア」が強烈に感じることが出来る。なぜ最後に殺された恋人の名前でなく、恋人を殺した男の名前だったのか。「カヴァラドッシ」ではロマンティック・オペラの逆戻りしそうな美しい音楽で、とここに思いが至る平常心に戻った所でプッチーニの本質を聴いていたことに気付かされるわけだ。このスカルピアの存在感が凄ければ凄いほどに、トスカの牙は狂気する。
通販レコードの価格 | 消費税別 |
通常価格 | 8,000 |
今回価格 | 4,500 |
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弦楽器群が前面に並び金管楽器群を後方に配している立体感で、音場はスピーカーの外側に広がる印象の優秀録音盤。ホールに広がった残響に身を置くようではなくて、ステージ上の楽器の存在感がエネルギッシュで実の詰まった音です。米コロムビア録音のニューヨーク・フィルとの演奏盤に限るところではなく、こうした音作りはバーンスタインがウィーン・フィルとドイツ・グラモフォンに録音したレコードからも感じられました。
朝比奈隆さんは録音のあと任せたよとスタジオを後にする指揮者でしたが、指揮台と録音室を頻繁に行き来していたバーンスタインはカラヤン以上に録音された音を補正することでレコードを作り上げることに熱心だったことがドキュメントから伺える。ポイントを聞き漏らして貰いたくないから、他の楽器に埋もれそうになっている楽器の音をミキシングで重ねて補強する。出来上がっていく音を確認しながら、ミキシングで限界だと思えるところは追加録音してテイクを差し替える。かつて地の底からわき上がってくるように聴かせることが楽器だけの録音では出せないからって、低周波をミキシングで加えてオルガンの重低音のような効果を出した。
ホールで演奏されることで、楽器だけの演奏にさらに効果が加えられるものです。教会で演奏されたミサ曲を『500人の演奏者で奏でられた壮麗さだった』と記録に残された曲があります。書き残した人は500人で演奏したように聞こえる、そう感じたのでしょう。その十分の一も居ない演奏者の奏でた音が石造りの教会を支える柱と空間の中で芳醇な響きを醸したのです。
左右のスピーカーの外側に広がる響き。すかすかに感じるようなことなく、包まれるように聴くには・・・。オーディオ装置だけで音楽を再生するんじゃないんだなぁ。
[panel style=”panel-info”] [panel-header] ☆通販レコード☆弦を全面に金管を後方に配し、音場はスピーカーの外側に広がる印象の優秀録音盤。エネルギッシュで実の詰まった音です。演奏も後期のバーンスタインの粘着質なものと違い、鮮烈な情熱の限りを尽くした若き日の名演です。
(NM)盤は特に気になるノイズはありませんが、3楽章と4楽章の間の無音溝で大きめのプチ音が一回あります。
(EX++)ジャケットは正面に少しスレが有り、右上部に 2cm 程の割れがあります。
[/panel-content] [panel-footer] 通常価格:8,000円高額のレコードではけしてないのですが、カルロス・クライバーのレコードの入手は難しいです。発売後すぐに高い評価も受けて、枚数は随分と市場に出ていると思います。ちょうど、アナログからデジタルの転換期で、この時期のクラシックのサンプルLPも随分と手元にありました。
その中にカルロス・クライバーのレコードもあったので良く楽しみました。
音楽はきびきびとしていて、演奏会が間近に展開されているような感じを受けました。音楽ムーブメントから見ると、古楽器演奏の解釈が反映されているのではないでしょうか。
演奏だけではなく、録音の面でも。
ベートーヴェンの交響曲をピリオド演奏、録音したCDが続くのがこの後ではなかったでしょうか。各々の試みが反映されながらクラシック音楽の演奏、録音は変化をとどめないで行くんですね。
わたしがカルロス・クライバーの残したレコード録音から受けた宝物は、演奏会へ足を運ぶ楽しみです。
DE DEUTSCHE GRAMMOPHON 2530 706
Beethoven – Symphonie Nr.7
Vienna Philharmonic – Carlos Kleiber
演奏と録音1976年録音。1976年発売。録音エンジニアは、クラウス・シャイベ。そのリズムの生き生きとしている事で各評論家絶賛の演奏です。
コンディション盤はチリ音も無く、極めて優秀です。ジャケットは両面コーティング。スレも無く綺麗な状態ですが、右上にカット・アウトの切れ込みが少しあります。
☆通販レコード 案内☆在庫確認はサイトで確認を http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e397169.html | ||
カタログ: | 独 DEUTSCHE GRAMMOPHON | 2530 706 |
【交響曲】 | 作曲 | 曲目 |
ベートーヴェン | 交響曲 No.7 | |
演奏: | ウィーン・フィルハーモニー | 管弦楽団 |
カルロス・クライバー | 指揮 |
コンディション | |
レコード | NM |
ジャケット (BOX) | NM |
価格 | |
通常価格 | 6,000 円 |
今回価格 | 3,800 円 |
市場相場は8,000円ぐらい。チョン・キョンファのLPは流通が安定している中で後の物になるほどに高額化の傾向が出てきました。CD時代になって彼女の演奏は濃くを失ってきていますが、オリジナル盤においては女流では一番人気と言って良いでしょう。 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e597154.html
UK Decca SXL-6851 Kyung-Wha Chung – Violin Recital
Chausson – Poeme, Saint-Saëns – Introduction and Rondo Capriccioso , Havanaise , Ravel – Tzigane
Kyung-Wha Chung (Violin) – The Royal Philharmonic Orchestra – Charles Dutoit
演奏と録音1977年4月、ロンドン・キングスウェイ・ホールでの録音。エンジニアは巨匠ケネス・ウィルキンソン。チョン・キョン・ファの夢見るような美音が聴き手の心を打つ一枚です。これほど美しい音はなかなか聴けるものではありません。
コンディション盤、ジャケット共に問題無く、良い状態です。
☆通販レコード 案内☆通販サイトで大人気 オーダーの受付は http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e597154.html | ||
カタログ: | 英 DECCA | SXL-6851 |
【器楽曲】 | 作曲 | 曲目 |
ショーソン | 詩曲 | |
サン=サーンス | 序奏とロンド・カプリチオーソ、ハヴァネラ | |
ラヴェル | ツィガーヌ | |
演奏: | チョン・キョンファ | ヴァイオリン |
ロイヤル・フィルハーモニー | 管弦楽団 | |
シャルル・デュトワ | 指揮 |
コンディション | |
レコード | NM |
ジャケット (BOX) | NM |
価格 | |
通常価格 | 4,500 円 |
今回価格 | 4,500 円 |
CD:ベートーヴェン : ピアノ協奏曲全集 (新リマスタリング)
【管弦楽曲】 | レーベル: | 米 LONDON |
レコード番号: | CSA – 2401 | |
曲目: | ベートーヴェン: | ピアノ協奏曲全集 |
演奏: | ピアノ: | ウィルヘルム・バックハウス |
指揮: | ハンス・シュミット=イッセルシュテット | |
管弦楽: | ウィーン・フィル |
演奏と録音1958年〜1959年の間に録音された全集ですが、その音質は全く古さを感じさせず、各曲共に統一された音質で時間の隔たりを感じさせません。米LONDONですが、プレスは英DECCA。音色は気品に満ち、タッチの一粒、一粒が、その音色の一つ一つの変化が分かるまでに明瞭です。
コンディション盤質は極めて優秀、ほとんどノイズ感無く4枚のLPが鑑賞できます。これほど4枚のLPが盤質優秀なことは稀です。ジャケットはBOXですが、これも問題ありません。英SXLプレスは大変に高価、お買い得のセット物です。(4LP)
コンディション | [bs_button size=”md” type=”info” value=”コンディションの基準” href=”http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e275873.html”] |
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レコード盤 | NM |
ジャケット | NM |
価格(税抜き) | 20,000 円 |
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新価格 55% OFF | 9,000 円 |
お買い上げ合計¥5,001円以上で送料無料) |
作曲/曲目 | |
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ストラヴィンスキー | 春の祭典 |
Catalog: 米 LONDON CS-6031
演奏者 | |
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スイス・ロマンド | 管弦楽団 |
エルネスト・アンセルメ | 指揮 |
演奏と録音録音は 1957年。最初期のラージ・ラベルで厚手盤。ジャケットも最初期の、ブルー・バックです。米 LONDON 盤ですが、カッティングとプレスは英 DECCA。録音はステレオ初期の英 DECCA だけに最優秀。尚 SXL は超高価です。
コンディション盤は小さめのチリ音が弱音部で部分的に聞こえるくらいで優秀ですが、B面 5cm 位入ったところでプチ音が1回あります。ジャケットは天の所に 3cm 位割れかかっているところがありますが、それ以外は綺麗な状態です。
コンディション | |
レコード | NM- |
ジャケット (BOX) | NM- |
価格 | |
通常価格 | 12,000 円 |
今回価格 | 5,000 円 |
6EYEラベルで聴くグールドのピアノの音の素晴らしいこと。グールドの良さが初めて分かると言っても過言ではないでしょう。粒立ち良く、ボディ感があり身の実の詰まった音で美音の一言。オーケストラの音も厚味があり、アメリカ的な音の派手さはなく、ベートーヴェン的な少し暗めの響き。CDの音とは大違いです。
盤は傷も無く、綺麗な状態。ノイズもほとんどありません。
ジャケットも完品と言っていい美品です。ちなみに写真はリチャード・アヴェドン!!
私、この演奏に初めて感動しました。
演奏と録音1972年初出。ソナタの3曲はソナチネとも呼ばれ、19歳の時の作曲。どの曲も19歳ながらシューベルトらしい陰りのあるメロディーに溢れ、後年の深みはなくとも親しみやすいものです。 ヴァイオリンの伴奏付きソナタという形式から、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタを思い浮かべても良いでしょう。但し演奏は、グリュミオーのヴァイオリンが前面に出ていますが、これは演奏家の格の違いのせい? 録音はこの時期のPHILIPSらしい少し暗めの音色。グリュミオーの音は太く強さがあります。
コンディション(NM)盤は傷も無く、ごく稀にチリ音があるぐらいで優秀です。 (NM)ジャケットも四隅に少しスレがあるぐらいで綺麗です。
(1LP)価格 ¥8,000(送料無料)65% OFF新価格 ¥2,800 (税別)お買い上げ合計¥5,001円以上で送料無料)
価格 | |
通常価格 | 8,000 円 |
今回価格 | 2,800 円 |
そして、さてバルトークは世界初録音だったもの。PHILIPSのグリュミオーも世界初録音が多いヴァイオリニストでした。誰が先に録音するのかアメリカとヨーロッパでの奪い合いは戦争中からの欧米の伝統(?)。軍事だけではなくて、文化活動もしているんだよ、といった宣伝でもあったようです。ナチス・ドイツとベルリン・フィルの関わりが良くそれを表していますね。ドイツは戦争に負けて、フルトヴェングラー、カラヤンの録音はその殆どが忘れられることなく今わたし達が楽しむことが出来ています。米COLUMBIAのビジネス戦争は、スターンの数多くの素敵な録音をレコードでしかまだ聴けないままにしてしまっているように思います。
☆通販レコード このレコードはSOLDOUTしました。4月2日の午後18時から20時配達のゆうパックで発送済みです。☆
【協奏曲】
曲目:
演奏:
試聴感とレコード盤、ジャケットのコンディション:
[R] NM [J] NM
価格 ¥3,800(¥3,990 税込み、送料無料)
お問い合わせはこのエントリーに、コメントして下さい。稀少なオリジナル盤を紹介しているアマデウスクラシックス( http://amadeusclassics.otemo-yan.net/ )で扱っているレコードは 一点物ですから、オーダーは先着順に応じさせて下さい。
このエントリーはショップサイトでの販売に先駆けての案内です。正しくはショップサイトでの確認をしてください。サイトでの紹介前に予約を頂いて既に売約済みの場合があります。
【管弦楽曲】 | レーベル: | 独 DEUTSCHE GRAMMOPHON |
レコード番号: | SLPEM – 136 226 | |
曲目: | モーツァルト: | アイネ・クライネ・ナハトムジーク |
ベートーヴェン: | エグモント序曲 | |
スメタナ: | モルダウ | |
リスト: | 前奏曲 | |
演奏: | 指揮: | フェレンツ・フリッチャイ |
管弦楽: | ベルリン・フィル | |
コンディション: | [R] | NM |
[J] | NM |
演奏と録音夭折の天才指揮者フリッチャイの管弦楽名曲集とも言える1枚ですが演奏は真剣そのもの、どこにも手抜きは無く、アイネ・クライネ・ナハトムジークまでが風格のある堂々としたものになっています。また、ここでのモルダウ河は荒れ狂っているような迫力を感じさせます。録音も優秀、独DGらしい少し暗めの音色が魅力です。
コンディション盤は何の問題も無く、再生でもノイズはほとんど有りません。ジャケットも問題ありませんが、正面右上に2cmくらいの青いテープのようなものが貼ってあります。