大阿蘇は雪が降っている熊本。市内は降雪はなく青い空が開けていますが、それは空気が澄んでいて阿蘇山では雪が降っているんだなぁと、この季節ならではの気象状態です。室内から空や表通りを観る限りでは、外出したら気持ちが良いだろうなと思いましたが年賀状を受け取るのに玄関を出たら通りを凄まじい音で風が通り抜けています。
それは見えないモンスターが次々と阿蘇から降りてきているように感じられました。
大晦日には午後になって激しい雷が轟いて雨が降った。幸いに時間ほどで止みましたが熊本の師走、正月は12月に入った頃に一旦寒さがやってきてピークは忠臣蔵の放送がある半ば。クリスマスに雪が降れば塩梅の良い演出となるもので正月三が日は晴れている。ということが多いでしょう。
2014年から2015年への年越しも同様で、いつもと変わりない元日を過ごしています。
年越し、年初の楽しみはウィーン・フィルのニューイヤーコンサート。生中継まで時間が迫っています。新年最初のワクワク感です。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、長年にわたり新年に、シュトラウス一家やその同時代の作曲家の数々のレパートリーより、明るく楽しい、そして内容 豊かなプログラムでニューイヤーコンサートを行っています。
このニューイヤーコンサートは、ウィーンのムジークフェラインの観客に大変人気があるだけでなく、世界中へのテレビ中継もすでに46ヵ国で行われており、オーストリア国内のみならず海外でも大変によく知られ親しまれています。
かつてのオーストリアの歴史の暗い一幕においては、これらのコンサートはオーストリア国民に自国へ回帰の念を呼び起こし、同時によりよい時代への希望をもたらしました。今日では、世界中の何百万という人たちが、ニューイヤーコンサートの軽やかで、また内容の深い音楽に感動し、新しい年を喜びと期待をもって迎えていただいています。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、ニューイヤーコンサートを通じて、このジャンルの名作の貴重な演奏のみならず、オーストリアの音楽大使とし て、世界中の人々に希望と友情そして平和のご挨拶をお届けしたいと願っています。
本日午後7時(日本時間)、恒例のウィーンフィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートが開演する。
ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートは、毎年1月1日にウィーン学友協会の大ホールで行われる音楽界の一大イベント。チケットの入手は極めて困難で、毎年一年前から抽選が行われることで知られている。
コンサートの曲目はウィーンを代表する音楽家であるシュトラウス一族のワルツやポルカ。新年を祝うにふさわしい明るく華やかな雰囲気で行われ、アンコールの定番「ラデツキー行進曲」では観客も手拍子を入れて会場が一つになることで有名だ。
2015年の指揮者はズービン・メータ。1990年に初めて指揮を執って以来、5度目のニューイヤーコンサートとなる。ウィーン・フィルとの関係が深く、日本でも人気の高い世界的指揮者であるメータ。演奏のほどに期待が高まる。気になるプログラムは以下の通り。
— 休憩 —
気宇壮大の遊びとユーモアが大きく深呼吸しているのが、クナッパーツブッシュの「ウィーンの休日」。かの名ソプラノ、エリザベート・シュワルツコップが「無人島に持っていく一枚」と評した言葉だけが常套句のように使いまわされて各処で評価の話題に登りますが、これは20世紀のシュトラウス演奏の規範とは評価出来ないアルバムです。
《ウィーンの森の物語》は人間を暖かく迎えたり、時として人間に厳しさを思い知らせる森の風景。それはジークフリートがどこかでドラゴンの鼻ちょうちんを蹴たぐったようです。地味で素っ気無い無愛想とさえいえるヨハン・シュトラウスですが、辛口ではなく表現力は意味深く。スタイルを超越した灰汁の強い崩しは病み付きになるのだろう。
師走はワーグナーの楽劇、ベートーヴェンの第九で締めくくり。新年は早朝からゆっくり時間が取れればバッハのカンタータ『太鼓よ轟け、ラッパよ響け』だけを聴く。夜は毎年欠かしていないのがウィーン・フィルのニューイヤーコンサートです。
最後のアンコールで演奏されるヨハン・シュトラウス父作曲の「ラデツキー行進曲」が終わると、元旦が終わったと実感します。何年か前に緊急事態で演奏されないことがあった時、新年の始まりを感じられなくて“あぁ、自分にとってはけじめになる音楽なんだな”と認識した次第。日々の中でも、もうちょっとだ頑張れと自分自身を後押しするようなときには口三味線でメロディーをナゾッていることがあります。
ほろ酔い気分の息子たちのワルツと違って、父ヨハン・シュトラウスの人柄を感じられるような音楽。息子に音楽家になるな、と厳しかったのが目に見えるようです。
12月22日放送の、NHK-FM“きらクラ”は年内最後の放送でしょうか。お二人が選んで紹介してくれるコーナーでは新鮮な気持ちで改めて曲に接する機会を得られています。それ共々、新年も初めて出会う曲を楽しみです。ちょっと早いですが、メリー・クリスマス・アンド・ハッピー・ニュー・イヤー。
レコード、CD で親しんできた「ラデツキー行進曲」は管弦楽の主題で始まる。
鼓笛隊風に、リズミックな小太鼓が先導するようになったのはアーノンクールがニューイヤーコンサートに登場した時からではないでしょうか。
この曲は、父ヨハン・シュトラウスと息子の名前が併記してあることもあり、どのくらいの相違があるのか具体的な答えは持ってません。アーノンクールが指揮したウィンナ・ワルツの数々はどれも新鮮で、ちょうどミックスを作るのが面白かった頃だったので合いの手代わりにこの小太鼓のリズムを使ってポプリを作った思い出があります。
ラデツキー行進曲は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートにおいて、アンコールの掉尾を飾る曲として伝統的に使用されているが、この版は長年にわたって楽団員たちが手を加え続けたものであり、原典版とは大きく楽器法や音の強弱などが変化している。
ラデツキー行進曲がアンコールに演奏されてお開きとなるスタイルはいつから定着しているのでしょう。
ウィンナ・ワルツを聴くなら、ウィリー・ボスコフスキーの指揮で。DECCA の初デジタル録音だった二枚組の「ニューイヤーコンサート 1979」で「ラデツキー行進曲」は最後になっています。衛星中継ではなく録画放送だったと思いますし、家庭用ビデオはようやく普及していた時代ではないでしょうか。これが演奏会の全体をオーディオで楽しめるレコードとして発売され、名盤としてコレクター必聴の定番。
巨匠、クナッパーツブッシュ(1988~1965)はレパートリーの狭い指揮者でしたが、ヨハン・シュトラウスの音楽を面白おかしく聞かせてくれます。それは溺愛していたワーグナーや陶酔していたブルックナーでの彼からは想像できません。
で、彼のことばの中にこんなのがある。
諸君は何度もこの曲を演奏しているし僕も知っているから明日演奏会場で会おう。
クナッパーツブッシュ(1988~1965)
出会い頭のハプニング。千載一遇の録音として聴いてほしい。もちろん“明日演奏会場で会おう”と言えるのは指揮者と楽団員の親しさが深かったことがわかります。地味で素っ気無い無愛想とさえいえるヨハン・シュトラウスですが、辛口ではなく表現力は意味深く。《ウィーンの森の物語》は人間を暖かく迎えたり、時として人間に厳しさを思い知らせる森の風景。ジークフリートがどこかでドラゴンの鼻ちょうちんを蹴たぐったようです。
ツィターのコムツァークが加わる演奏ですが、ツィター奏者の息遣いがしっかり聞こえます。録音エンジニアはジェームズ・ブラウン。彼のいるステレオ録音チームに後に DECCA の看板と言われるケネス・ウィルキンソンが加わった時期で、色々ディスカッションしてマイクの配置などが決められたのでしょうね。
この「ウィーンの休日」は、まだまだステレオ再生装置が普及してない頃でモノーラル盤用の録音は別セットだったと言われています。
翌年に米RCAの名盤。ライナー指揮シカゴ交響楽団の「Vienna 美しく青きドナウ〜ウィンナ・ワルツとポルカ名演集」が登場。レコーディングには「ウィーンの休日」は意識され研究されたことでしょう。
クナッパーツブッシュ、ライナー盤共に伝説と言われている名盤ですが実際どのくらい2枚のレコードが意識されているのでしょう。かの名ソプラノ、エリザベート・シュワルツコップが「無人島に持っていく一枚」と評した言葉だけが常套句のように使いまわされていますが、その真実は。安易に言葉の表面だけを受け止めていると誤解に驚きます。
気宇壮大の遊びとユーモアが大きく深呼吸している。ライナー盤にもその存在は確信できるウィンナワルツです。
20世紀のシュトラウス演奏の規範とは評価出来ないアルバム。曲想の変化に伴ってテンポは弛緩し、予期せぬアクセント、隠されている対旋律の強調と流麗で華やかなイメージでは無いのに聴き手の心をくすぐります。スタイルを超越した灰汁の強い崩しは病み付きになるのだろう。
わがままが傑出したスケール豊かな好演。時代を超えた怪演として聴き継がれるだろう。
曲目:Side-1
曲目:Side-2
中古品につき売却済みの際はご容赦ください。
Amazon.co.jp での取り扱い開始日: 2013/9/24
Record Label | Black/Silver ‘grooved sideband’ labels “ORIGINAL RECORDING BY” at 11 o’clock |
Recording & Weight | ffss STEREO 1枚組 180g |
Release & Stamper | 3E/3E |
℗©1958, 9.58
価格 |
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中古市場での目安価格 | 30,000 円 |
販売価格 | 36,750 円 |
関東への配送料 340円。代金引換が利用できます。
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