WHITE&GOLD, STEREO 1枚組(160g), Release 1959。
フランス盤ではフランス語で、当盤では英国の俳優、マイケル・フランダースが『ピーターと狼』をナレーションしています。加えて、『動物の謝肉祭』ではアビー・サイモンとヘプシバ・メニューインのピアノ – ユーディ・メニューインの妹である彼女は、兄の伴奏をすることで両親から活動を許されていただけに立役でのレコードは少なく。ソリストとしても華やかな活躍ができた女流ピアニストだっただけに口惜しかった – が楽しみ。
エフレム・クルツは、それほど多くの録音を遺さなかったが、イサドラ・ダンカンの伴奏指揮者として頭角をあらわしたことや、ロシアバレエ団との深いつながりから一般にバレエ指揮者とみなされており、レパートリーや録音の中心はバレエ音楽で占められた。いきおいバレエ音楽の指揮者としては、西側で定評を勝ち得ていた。其の証左としてステレオ黎明期の英国 EMI にチャイコフスキーのバレエ音楽をフィルハーモニアと収録している。ウォルター・レッグもロシア・バレエは、やはり本場の指揮者のほうがカラヤンより売れると考えていた節がある。
フィルハーモニア管弦楽団の黎明期のオーケストラ・トレーナーたちの中でも、ひと際クルツの演奏は地味だが、なかなかの好演。やや固い締まった響きで音楽の運びはオーソドックスだが独特のバランス感覚を持ち合わせた名演。
本来視覚に訴える物語の音楽ですから、レコードで楽しむには“語り口”が欠かせない。この派手な楽曲がクルツの手にかかると何とも可憐に鳴っている。絢爛豪華なカラヤン&ウィーン・フィル盤も良いが、たまには 本場の指揮者でジックリと と思いたくなる演奏です。1959年、ステレオ録音。
品番 | 34-1000122 |
販売価格 | 15,000 円(税別) |
[lastupdated format=”Y年, F j日, l” before=”最終更新日は” after=”です。”] [signoff]The post 本場の指揮者でジックリと ― クルツ指揮フィルハーモニア管 サン=サーンス《動物の謝肉祭》、プロコフィエフ《ピーターと狼》 first appeared on Classical Notes.]]>
指揮者次第では順番を入れ替えたり、第1組曲と第2組曲をミックスして録音しているのもありますね。
ディズニー映画『ファンタジア』ではウィリアムテル序曲が順番が入れ替わっていて子供心にそのイメージが拭い切れないものです。一瞬こちらかと答えがぐらつきました。
どんどん巧妙になっていますね。
The post ビゼー作曲か ホフマン作曲か それとも、、、カルメン組曲第一番と第二番 first appeared on Classical Notes.]]>19世紀末から日本の浮世絵がフランスの芸術全般に大きな影響を与えたことを示すように、《海》の初版楽譜の表紙には葛飾北斎の《神奈川沖浪裏》があしらわれていたが・・・
愛娘シュシュのためにラッカムの挿絵入り童話集を買い込んでいたドビュッシーは、ここからインスピレーションを得ていたらしい。
今日は海の日です。でも、祝日法の快晴で今では7月の第3月曜日に変わりました。今年はちょうどいい15日で、わたしは都合が良かった。
記念日とした本来の意味合いはどうなるのだろう、とは思われますが7月20日が日本の「海の記念日」でした。
七つの海『南氷洋』の音楽、ヴォーン=ウィリアムズの《南極交響曲》を暑い日には一度は聴きます。馴染みの薄い曲ながら聞いている間はイメージの世界に要られます。
ドビュッシーの《海》はどこの海なのか、レコードを発売される度にあれこれイメージしていました。海の音楽の最高傑作をドビュッシーが作曲した時、彼は女性スキャンダルの渦の中の小舟でした。《南極交響曲》と同様に、海の一日をのどかに描いたのでなく、海が強い意志を持って生きていることを表した凄みのある音楽です。
曲は3分にわかれていて、第2部の《海の戯れ》は荒々しさをうちに秘めながら、寄せては引いていく波の気まぐれな動きが精密に描写されている。それは実際の海のスケッチではなく、男と女の体の中の塩の満引きだったのでしょうか、ドビュッシーは容姿にコンプレックスを持っていたようですが、女性との関係は盛んだったようです。
通販レコード
ANDRÉ PREVIN / LONDON SYMPHONY ORCHESTRA – VAUGHAN WILLIAMS: SINFONIA ANTARTICA – RCA SB-6736通販中レッド・ラベル、溝あり、1stラベルレーベル英 RCAレコード番号SB-6736曲目ヴォーン=ウィリアムズ: 南極交響曲演奏
ソプラノ: ヘザー・ハーパー、アンブロジアン・シンガーズ、語り: サー・…
1968年録音。ジャケットの写真は、この録音がなされた『モルティングス』(後に火事で焼失)。
ブリテンのシンフォニーは2楽章、3楽章が美しくイギリス的な悲哀に満ちてイギリス音楽が好きな方には堪らないでしょう。
録音は、この当時の英 DECCA らしい厚みの有る芯のしっかりした優秀録音。
「ロジャー=ド=カヴァリー」を初めて聴く方は和やかな気持ちになるでしょう。お馴染みの、あのメロディーが聴こえて来ます。
1968年のオールドバラ音楽祭直前とクリスマス休み直前の録音。曲によりエンジニアが異なります。ジャケットの写真は、この録音がなされた『醸造所』。スネイプ・モルティングスは19世紀に建てられたイーストアングリア最大の麦芽製造所を改造して、音楽祭のため1967年に常設のコンサートホールへと改造したものです。
ブリテンのデッカ録音にある時期から録音場所としてモルティングスの名前が現れたのが、ブリテン本人の希望であったことは誰もが知っている。
サフォークの海と空を気に入ったブリテンは、その地の教会やホールを用いてオールドバラ音楽祭を始めた。ちなみに、オールドバラの聖ピーター教会や聖ポール教会では、パスカル・ロジェのピアノ録音にデッカは良く使っている。
この『ビール醸造所』は1969年の音楽祭初日直前に火事で焼失、現在では2つのスタジオを持つホフマンビルをはじめとする複数の建物が建設されている。
音楽を聴かせると食べ物が美味しくなると言いますが、美味しいビールを育んだモルティングスだから良い音楽が響いたのか、前後差から生じている豊かなリヴァーブにエンジニアは手を焼いたと思うほどですが、ウィルキンソンは低弦から生まれるレゾナンスを積極的にとり込み、暖かそうな衣装として音楽にまとわせた。
その言いようのない豊かさに、聴く人の耳は魅了される。豊かなモルトに醸された空気の海に浮かぶ弦楽だけの響きに酔いしれてほしい。
タイトルは「ブリテン、英国(弦楽のための)音楽を振る」。パーセルからブリッヂに渡る中心に自身の『古典交響曲」を据えて英国音楽の俯瞰。バロック最盛期から世紀末まで、英国は輸入音楽に委ねてしまった。自国で音楽家を育てる必要性を国家が感じなかったからだ。鎖国中に国内で庶民が自発的に文化を作った日本とは又異なる島国の国民性だろう。
それはともかくもアルバム全体を通して聴いて、白眉はブリテン自作のシンプル・シンフォニー。
イギリス音楽の聞き所はここだと言わんばかりの選曲はバロック音楽の変奏曲形式の一つだった『シャコンヌ』から、クリスマスシーズンに録音されたブリッヂの『ロジャー・ド・カヴァリー卿』も基本的に民謡を主体にした変奏曲スタイルの作品である。
副題に“弦楽合奏のためのクリスマス舞曲”とあるが曲の最後の方に有名な「蛍の光」の旋律が聴こえるなど現代的な雰囲気の中にあらわれるこれらの民謡風の旋律が非常に印象的である。
選曲意図からして、ブリテンの音の好みがそのまま凝縮されたようなトッぽくもうら悲しい品格高きアルバムである。これがすなわちイギリスの音だというのであれば、これ1枚でその何たるかが感得できると言ってもいいくらい。だとすれば、イギリス音楽が好きな方には堪らないでしょう。
Britten Conducts English Music for Strings
Recording information:
アバドが両手を広げて、躍動的に指揮をしているおなじみのジャケットとはデザインが異なる。インターナショナル盤ではなく、ドイツ盤です。
SHM-CD: http://amzn.to/13OUh4P
クラウディオ・アバドが現在の巨匠となる踏み台であり、デジタル録音の飛躍の決定打となったレコード。日本盤は随分と売れたと思います。21曲をLPレコード両面に収めたことでも、カッティングの面でも意欲的な仕事だったでしょう。そういった所でデジタル録音の出世作とみていいでしょう。
『ハンガリー舞曲集』は、ブラームスにとって出世作となった曲です。しかし奥ゆかしいのか、顔に似合わずシャイなのか。クララとの恋愛にも感じられるように、律儀な正確だったのでしょう。ハンガリーの民謡から主題を得ているからと、作品番号をつけていません。しかし実際、ほとんどブラームスの創作旋律であり、リズムやハーモニーのインスピレーションを土地から得たと言えそう。ハンガリーの酒場通りを巡りながら、客の求めに応じた即興演奏を楽譜の端にでも書き付けた音楽を元にしていそうだ。そんなこと決めつけたら、渋い表情をしそうなブラームスが亡くなった日が、4月3日です。( 出世作★アバド ブラームス:ハンガリー舞曲 全曲 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e121886.html )
The post 出世作☆アバド指揮ウィーン・フィル、ブラームス:ハンガリー舞曲 全曲 first appeared on Classical Notes.]]>今日と明日の両日、熊本の老舗レコードショップ・ウッドストック、ウッドペッカーは金曜日から開催中の《第9回 九州ハイエンド・オーディオ・フェア(MAXAUDIO主催)》に参加中。中古アナログ盤を出品中です。
Beethoven: Symphony No.9 Choral
Joan Sutherland, Marilyn Horne, James King, Matti Talvela, Vienna State Opera Chorus, Hans Schmidt-Isserstedt / Vienna Philharmonic Orchestra
ウィーン・フィルがステレオで最初に制作した、ベートーヴェンの交響曲全集となったシリーズの『合唱』。全集から『5番』と『8番』を組み合わせた1枚は、当時のレコ芸でレコード・アカデミー賞に輝いています。
録音は優秀。金管は輝かしい音色で独唱、合唱共に全く歪み感がない気持ちの良い音質です。
イッセルシュテットらしさを感じる、甘さのない男性的な表現ですがウィーン・フィルの艶やかな音色としなやかな表現を巧みに引き出しています。
録音セッション場所が、カルーショーの指輪で高名な ウィーンのソフィエンザール であることも我々コレクターにとって録音が素晴らしく嬉しい。ショルティの『ワルキューレ』が 1965 年の録音。テノールのジェームズ・キングは、『ワルキューレ』で大活躍していた。もっと聴きたかったから、ご褒美。
この録音現場を実見した人は、オーケストラのほうは、ただ黙々と、指揮と録音技師の指示に従う、といった態度に見えましたと語っていたという。しかし、結果として生まれた音盤は、1960年代のウィーン・フィルの良さを最も素直に出したものとして、今なお評価が高い孤高の名演としてコレクターの耳を満足させている。
そこにはホットな歌手が勢揃いしたことが大切で、『ワルキューレ』のキングの起用には、F=D氏を頼もうかという大冒険もあったとか。そうしたら、この『合唱』もソリストの顔ぶれが変わっていただろうか。この『合唱』が、セッション録音であったことを忘れて聴き惚れるほどに、ライヴの熱さを感じるのはソリスト面々の個性が良く出ているからだと思います。
『伝統的』とされるほど、イッセルシュテットという指揮者の音楽は演奏から伝わってこない。バランスが良くとれているのはよく感じられますが、演奏は遅いテンポでウィーン・フィルの柔らかくて美しい響きを最大限に活かしています。ソリストは自分の個性を披露。合唱は極めて優秀。カラヤンがベルリン・フィルとオペラを録音する時にも、合唱にはウィーン国立歌劇場合唱団を呼んでいたのが納得出来ました。
【交響曲】
作曲/曲目 | |
---|---|
ラフマニノフ: | 交響曲 No.2 |
Catalog: 米 RCA LM-1068 〜極めて個性的でダイナミックな演奏
演奏者 | |
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ミネアポリス | 交響楽団 |
ディミトリー・ミトロプーロス | 指揮 |
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演奏1947年1月1、20日の録音ですが、RCAの極めて初期のLP。おそらくこの曲のLPレコード第1号かも知れません。有名な第3楽章は過度に甘美に流れることなく、節度のある演奏。
録音とコンディション音質はこの当時としては優秀。盤は古いプレスだけに全体に弱音部で聴こえるチリ音がありますが、音飛びなどはなく、鑑賞に問題はないと思われます。
ジャケットは裏面に色焼け、底面真ん中に 10cm ほどの割れがあります。正面は綺麗ですが、左上に2 cm ほどのやぶれがあります。
コンディション | |
レコード | NM- |
ジャケット | EX- |
チャップリンは第2次世界大戦で、随分と悲劇に会いますが。
1973年発売。録音の少ない曲ですが、その中ではこの盤が演奏、録音共に最右翼でしょう。との一文で片付けていいレコードでしょう。
詳細 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e608118.html
The post 独 EMI ELECTROLA C065-02445Q/カラヤン指揮ベルリン・フィル/R.シュトラウス:家庭交響曲 first appeared on Classical Notes.]]>
ヒストリカル | 【交響曲】 |
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☆アナログレコード/委託レコード☆ 新着盤として2011年4月30日掲載 | |
レーベル | 仏 PATHÉ MARCONI |
番号 | FALP-30043 |
曲目 | 交響曲 No.8 《未完成》,《ロザムンデ》序曲、バレエ音楽 No.2 |
作曲家 | シューベルト |
演奏者 | |
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ウィルヘルム・フルトヴェングラー | 指揮 |
ウィーン・フィル | 管弦楽団 |
演奏と録音
《未完成》は1950年1月19〜21日、《ロザムンデ》序曲は51年1月3日、17日、バレエ音楽は50年2月2日のスタジオ録音と言う事で、晩年のフルヴェンの録音の中でも比較的良い音質で聴ける1枚です。《未完成》は音に歪みは無く、パテ・マルコーニのカッティングということもあって音の彫りもあり尚かつその音質には一種の気品があります。
コンディション
盤は特に《未完成》は、ほとんどノイズ無く大変に良い状態で鑑賞できます。
ジャケットも問題無く綺麗な状態でパリっとしていますが、左下隅に少しシールを剥いだような痕があります。
コンディション | |
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レコード | NM |
ジャケット | NM |
CD:シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」/ロザムンデ序曲
■交響曲 | |||||||
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交響曲 | レーベル | レコード番号 | 演奏者 | 曲目 | スペシャリティ | 価格 | 商品解説 |
1 | 独DG | 2531 335 | カール・ベーム指揮ウィーン・フィル | モーツァルト:交響曲No.29,No.35,フリーメーソンのための葬送音楽 | ブルーリングラベル | 6,000円 | コンディションなど詳細ページ |
2 | チェコSUPRAPHON | 1110-3891/2ZA | ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル | マーラー:交響曲No.9 | ブルーラベル | 9,000円 | コンディションなど詳細ページ |
3 | 独DG | 2530 796 | カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィル | ベートーヴェン:交響曲No.7 | ブルーリングラベル | 6,000円 | コンディションなど詳細ページ |
4 | 独DG | 410 862-2 | ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団 | シューベルト:未完成、メンデルスゾーン:イタリア | ブルーリングラベル | 6,000円 | コンディションなど詳細ページ |
5 | チェコSUPRAPHON | SUAST-50774 | カレル・アンチェル指揮チェコ・フィル | ブラームス:交響曲No.2 | レッド・ラベル | 7,000円 | コンディションなど詳細ページ |
6 | 米COLUMBIA | MS6160 | ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団 | チャイコフスキー:交響曲No.6「悲愴」 | 6EYEラベル | 6,000円 | コンディションなど詳細ページ |
7 | 英EMI CLASSICS FOR PLEASURE | CFP-103 | グィド・カンテルリ | ベートーヴェン:交響曲No.7 | ステレオ録音 | 6,000円 | コンディションなど詳細ページ |
8 | 米RCA | LHMV-13 | グィド・カンテルリ指揮フィルハーモニア | シューマン:交響曲No.4 | 9,000円 | コンディションなど詳細ページ | |
9 | 米COLUMBIA | MS6897 | セル指揮クリーヴランド管弦楽団 | ブルックナー:交響曲No.3 | 8,000円 | コンディションなど詳細ページ | |
10 | 英LEOPOLD STOKOWSKI | 番号無し | レオポルド・ストコフスキー指揮ハリウッドボウル交響楽団 | チャイコフスキー:交響曲No.6「悲愴」 | 6,000円 | コンディションなど詳細ページ | |
11 | 米WESTMINSTER | WST-1406 | ルネ・レイボヴィッツ指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団 | ベルリオーズ:幻想交響曲 | 7,000円 | コンディションなど詳細ページ | |
12 | 米CAPITOL | P8224 | ウィリアム・スタインバーグ指揮ピッツバーグ交響楽団 | マーラー:交響曲No.1「巨人」 | 3,800円 | コンディションなど詳細ページ | |
13 | 米WESTMINSTER | XWN-2229 | ヘルマン・シェルヘン指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団 | マーラー:交響曲No.2「復活」 | 9,000円 | コンディションなど詳細ページ | |
14 | 米WESTMINSTER | W-LAB7040 | エードリアン・ボールト指揮フィルハーモニック・プロムナード管弦楽団 | メンデルスゾーン:交響曲No.3 | 7,000円 | コンディションなど詳細ページ | |
15 | 米WESTMINSTER | WL5096 | ヘルマン・シェルヘン指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団 | チャイコフスキー:交響曲No.4 | 3,800円 | コンディションなど詳細ページ |