Legend of Factory

HMV または HIS MASTER’S VOICE は長い間、音楽業界において非常に重要な存在で、大規模なレコード・レーベルに発展します。

蓄音器から聞こえる主人の声に耳を傾けるテリア犬のエピソードからレーベル名とロゴが生まれました。

ニッパー犬のロゴは、蓄音器を1899年から発売してきた英国グラモフォン社が、1909年から使用を開始します。それまでロゴというのを持っていなかったためですが、やがて、ビクター・トーキング・マシーン社に買収され米国でも使用されます。

1929年、蓄音器部門とレコード部門を一緒に株主と成った RCA は、そのままニッパー犬のロゴの使用を継続しました。

EMI は1931年に設立。しばらくして蓄音器の販売を終了しレコード・レーベルとして米国では、RCA レーベルとしての発売関係は両社の関係が断絶される1957年まで続きました。

時は経って、CD 時代到来。世界規模のビジネス展開が可能になると、「 HIS MASTER’S VOICE 」の商標を「EMI クラシックス」の名前で統一。HMV の商標は現在、世界中に400店以上を有している英国 HMV 小売企業が使用している。1921年にロンドンにオープンした HMV ショップで専売する関係は1998年まで続きました。なお、HMV ショップのニッパー犬ロゴは、オリジナル画を修正した独自デザインです。

ステレオのLP、ASD シリーズ

HMV は後発のライバル会社よりも、ずいぶん遅い 1952 年にLPレコードの発売に踏み切ります。モノラルレコードは一連の ALP, BLP, CLP, そして DLP の接頭辞に三桁の数字を組み合わせたカタログで始まります。

ASD シリーズで始まるステレオのLPレコードも、ライバル会社より遅れて発売を開始します。ずいぶん長くモノラルレコードも同時発売が続けられ、モノラルとステレオが別セッションであることはオットー・クレンペラーの録音で良く知られているところです。

ED3 – Color Postage Stamp

ステレオLPレコード第3期の HMV ASD シリーズのレコードラベルは、デザインの一部として HIS MASTER’S VOICE を継承しています。

カラー切手 白枠

セミサークル・ラベルのニッパー君の部分が四角い縁取りで囲まれ、ちょうど切手(スタンプ)のように見えるためスタンプ(切手)ニッパーと呼ばれるラベル・デザイン。番号で見ると ASD2470 あたりから 2750 あたりまではカラー・ニッパーがオリジナル。
この、ASDシリーズのスタンプ(カラー、モノクロ両方とも)ニッパーのLPは盤材質、プレス技術のクオリティがとても高く盤の出来は、ばらつきも少なく優秀です。

世界の有名レーベルのレコード・ラベル・デザイン

英国3大レーベルのデッカ、EMI (HMV)、コロムビアのラベルを中心に紹介しています。ドイツ、オランダ、米国や東欧の代表的レーベルも機会があれば、これらから派生したデザインも紹介しています。

各説明ページにリンクしています。ランダムでリストする仕組みです。