謹賀新年。陽が沈んだら元旦って使ったらイケ無いそうです。さて、今年最初の音楽始め「ウィーン・フィル、ニューイヤーコンサート」指揮はヤンソンス。スマイルのシュトラウスです。

携帯電話が指揮者のポケットから登場した2006年のニューイヤーコンサート、マリス・ヤンソンスさんが新年のウィーン・フィルの指揮台に再び立ってくれることになりました。昨年のフランツ・ウェルザー=メストさんの後を受けて、指揮者の違いによるシュトラウスの味わいの変化を楽しむニューイヤーコンサートに成りました。この数年、ウィーン・フィルとの所縁はあるものの面白いと思わせるぐらいの顔合わせで、往年の指揮者が入れ替わり立ち替わり。長いウィーン・フィルのニューイヤーコンサートを楽しんできたファンにとっては、ウェルザー=メスト時代になるのかという期待感はあったと思います。

Gp_vienna_mariss_jansons

しかしウィーンでは人気のフランツ・ウェルザー=メストさんの連続登場を期待するのは、難しいもののようです。小澤征爾さんが指揮したニューイヤーコンサートのCDは、過去最高の販売枚数を数えもしました。それも、クラシックのCDの販売枚数のケタを数十倍も超えてポップスチャートに登場するほどだったのですから普段クラシック音楽を聴かない人も購入して聞いたという事になりますね。

それからはCDから、DVDの方にメディアの売り上げを目指しているところが感じられます。本来、シュトラウス・ファミリーの音楽を楽しむコンサートもウィーン楽友協会のライブラリを行かす方向へとボスコフスキー時代に展開。毎年、一度ほどの演奏で眠っていた曲を少しずつ披露することになって行き、英DECCAからのレコード発売と両輪化していきます。アナログレコードでもボスコフスキーが初めてウィーン・フィルとのニューイヤーコンサートをスタートさせた頃の《ウィーンのボンボン》など、名盤が残されています。それはシュトラウス全集へ向けて、ボスコフスキーの録音活動の柱の1つになって行きました。

ヤンソンスさんはラトヴィアの指揮者なので、今年はチャイコフスキーが演奏されたり、そうした事がシュトラウスの音楽をユニークな視点で聴く機会をくれるようになりました。また、シュトラウスの父親に研究が及んでもいるようで、ヨハン・シュトラウス父と関わる作曲家も定番となり、今年は”北欧のシュトラウス”と言われたランビーの《コペンハーゲン蒸気機関車のギャロップ》が演奏。グリーグの叙情性も感じさせる透明なワルツ音楽です。

来年は、指揮はどの国の誰が登場するのでしょうかね。

 

 

ウィーン・フィル、ニューイヤーコンサート2012 演奏プログラム ↓

njk_2012_programm_de.pdf Download this file

The 2012 New Year’s Concert will be conducted by the Latvian conductor Mariss Jansons. Ever since the first concert together in April 1992, Mariss Jansons has belonged to the circle of conductors with whom the Vienna Philharmonic feels a special bond. The invitation to conduct the 2012 New Year’s Concert marks the approaching 20th anniversary of this collaboration, which since its onset has been characterized by mutual artistic and personal understanding as well as great respect.

Since 2003, Mariss Jansons has been Principal Conductor of the Bavarian Radio Symphony Orchestra and in 2004 became Principal Conductor of the Concertgebouw Orchestra as well. From 1979 until 2000 he was Principal Conductor of the Oslo Philharmonic Orchestra, an ensemble which he formed into an orchestra of considerable international renown. Mariss Jansons has also had a long association with the St. Petersburg Philharmonic. From 1992 to 1997 he was Principal Guest Conductor of the London Philharmonic and from 1997 to 2004 he was Music Director of the Pittsburgh Symphony Orchestra. 2012 will be the second appearance for Mariss Jansons as conductor of the New Year’s Concert. His first New Year’s Concert in 2006 was widely acclaimed by both audiences and the media.

It is the desire of the Philharmonic not only to provide musically definitive interpretations of the masterworks of this genre, but at the same time, as musical ambassadors of Austria, to send people all over the world a New Year’s greeting in the spirit of hope, friendship and peace.

New Year’s Concert
日程: 2012-01-01, 11:15
場所: Musikverein, Golden Hall (Wien, Austria)
指揮者: Mariss Jansons
Vienna Boys’ Choir

プログラム:

 

Johann and Joseph Strauss: “Vaterländischer Marsch (Fatherland March)”
Johann Strauss: “Rathausball-Tänze (City Hall Ball Dances)”, Waltz, op. 438
Johann Strauss: “Entweder – oder! (Either – Or!)”, Fast Polka, op. 403
Johann Strauss: “Tritsch-Tratsch (Chit-Chat)”, Polka, op. 214
Carl Michael Ziehrer: “Wiener Bürger (Viennese Folk)”, Waltz, op. 419
Johann Strauss: “Albion Polka”, op. 102
Joseph Strauss: “Jokey Polka (Jockey Polka)”, Fast Polka, op. 278

– Intermission –

Joseph Hellmesberger, Jr.: Danse Diabolique (Diabolic Dance)
Joseph Strauss: “Künstler-Gruss (Artists Greeting)”, Polka française, op. 274
Johann Strauss: “Freuet euch des Lebens (Enjoy Life)”, Waltz, op. 340
Johann Strauss, Sr.: “Sperl Galopp”, op. 42
Hans Christian Lumbye: Copenhagen Railway Steam Gallop
Joseph Strauss: “Feuerfest (Fireproof)”, Polka française, op. 269
Eduard Strauss: “Carmen-Quadrille”, op. 134
Peter I. Tchaikovsky: “Panorama” from the Ballet “Sleeping Beauty”, op. 66
Peter I. Tchaikovsky: “Waltz” from the Ballet “Sleeping Beauty”, op. 66
Johann and Joseph Strauss: “Pizzicato Polka”, no opus number
Johann Strauss: “Persischer Marsch (Persian March)”, op. 289
Joseph Strauss: “Brennende Liebe (Burning Love)”, Polka Mazur, op. 129
Joseph Strauss: “Delirien (Delirium)”, Waltz, op. 212
Johann Strauss: “Unter Donner und Blitz (Thunder and Lightning)”, Fast Polka, op. 324

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