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A Guide to The Musical Works of Mozart | Classical Notes

モーツァルトをより深く楽しむための ー エッセイを読むような最新の解説 ー 全作品事典はユニークな存在。

モーツァルトの最後の作品、レクイエムは K.626 だから、それ以前に625曲の作品を作曲しているだろうことは誰もが把握するのは容易いことでしょう。

モーツァルトの楽曲は演奏会に良くプログラムされますが、普通の ― モーツァルトの全作品演奏などのプロジェクトではない ― 演奏会とオペラのレパートリーに登場するモーツァルトの作品は100曲を下回る。ただ、その100曲ほどの曲を聴くだけで、毎日楽しい音楽生活にしてくれる。

ニール・ザスロー著、モーツァルト全作品事典

この本の邦タイトルは『事典』ですが、序文で著者は「このエッセイ…」と書き出している。そして、「私がモーツァルトの音楽について研究し、教え、執筆し、モーツァルトの音楽を演奏した時に経験してきた楽しさと発見の感覚を、いくらかでも広範な聴衆と分かち合うことだった。」と続ける。

「モーツァルトの生涯の最後の10年には、めったに聴かれない曲が何十もある。また1770年代の数百曲も正当な評価を待っている。」。だから、狭い範囲にとどまらずに敢えて『めったに聴かれない曲』に財宝を見つけるとレジャーに役立てて欲しいと願っている。

完全翻訳じゃなくて日本人研究者たちが補足加筆してる変わったスタイル

完全翻訳じゃない、とすると語弊がありますが、日本のモーツァルト研究は海老沢敏先生が出版した研究が偉大で日本のモーツァルト愛好家には親しまれています。そこで、ニール・ザスロー氏の書物の全訳に補足したり、日本における慣例に表現を変更されている。著作権上の問題から、原書に有る30点を超える図版の掲載は断念され、図版の説明になっている文章は省略されている。

この本の一般的なものと違うところは、『教会音楽』が最初の章となり、『協奏曲』、『交響曲』、『舞曲』、『室内楽曲』― これも、ピアノ伴奏家別の楽器かで章を分けている ― 。最後に『ピアノ独奏曲』となっている。ユニークですが、馴染みの少ない曲を先に読むことが出来るのが特徴で、著者の狙いだろう。

モーツァルトの音楽の重要さの中では、『交響曲』に割かれているページの規模は小さい。モーツァルトの『交響曲』の数は、研究者によって数字が違い。ケッヘルが最初に最後の交響曲『ジュピター』を第41番としたことが定着しすぎている。カール・ベームの交響曲全集は50曲以上録音しているし、60曲から70曲有るとするクリストファー・ホグウッドの交響曲全集のレコードも有る。

ニール・ザスローは『シンフォニー』と表記している。モーツァルトの初期のオペラの序曲は、3楽章形式で作曲された『シンフォニー』あるいは『シンフォニア』です。クリストファー・ホグウッドは、それも『交響曲』として全集に録音しているのです。この本を一般向けのガイドとするために、日本版では『交響曲』に変えてあります。

モーツァルトの手紙が引用されている箇所では、海老沢敏・高橋英郎訳の「モーツァルト書簡全集」全6巻の訳文を使用。楽曲の邦題は小学館の『モーツァルト全集』(これはオランダ・フィリップスのCD全集日本版に付けられたCD-ROMと同じ内容)や海老沢敏監修の『モーツァルト・アーカイヴ』に従っている。また音楽用語は、音楽之友社の『音楽中事典』に準じて変更されています。

クラヴィーアとピアノの違い

鍵盤楽器を主役にした協奏曲をドイツでは、総じて「クラヴィアとオーケストラの協奏曲」と表記しますが、日本では「ピアノ協奏曲」と表記するのが通例。クラヴィアにはハープシコードやオルガンも含まれるのですが、「ピアノ」として問題の無い箇所は原書の『クラヴィア』と書かれた箇所を『ピアノ』に。一概にピアノに限らない『クラヴィア』や、ピアノ以外の楽器に言及していれば『鍵盤楽器』の表記が使い分けられています。

その他、『ピアノ独奏曲』の章のニール・ザスロー氏の記述には、間違いも多い。全体的に通説で書かれているので日本でのモーツァルト研究では“古い説”とされている箇所がいくつかあります。

エッセイのように読みやすい全作品事典として、ニール・ザスロー氏の筆致は崩さないままに日本のモーツァルト研究者が多く参加して補筆したり、修正をしていて内容は『事典』として充実しています。

「1779年秋、」と「1779年、秋」は、意味は同じでしょうか?

いや、句点の位置で意味することの範囲が違います。モーツァルトに限ったことではないけれども、作品の成立した時期が直筆楽譜に年月日の日付が入っていたりして明らかにできる時と、作曲家の手紙や日記で検討をつけている場合がありますね。

この本では、その点を明確に説明してありました。『1779年秋、』は1779年の秋であることが確かな時。『1779年、秋』は1779年であることは確かだが、本当に秋かははっきりしない時と。使い分けられています。この書き分けが他でもどれほど気遣いされているのか、今後、わたしが文章を書く時の心掛けにします。

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